ちゃんちゃん焼き

ブロークバック・マウンテンのちゃんちゃん焼きのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

内容もろくに確認せずに観たけれど、気がついたら前のめりで観ていた。美しい風景に美しいブロマンス…と思っていたら一線超えててびっくりして眠気も吹き飛んだ。
率直な感想はアメリカしんどい。同性愛、時代のせいもあるだろうけれど隠れてするもの、加えて生活が厳しい。大草原の小さな家の時代と大して変わってないのでは、と思ってしまう。アッパーだけを映した映画だけでは見えてこない現実を突きつけられた感じ。だからこそ、彼らの戯れが対照的に生きてくる。と言っても、リアルな現実にイニスは時に弱音を吐く。それが心に沁みた。イニスよりは玉の輿で優雅な暮らしをするジャックが、義父に暴言を吐くところは格好いいと思った。おれがこの家の主人だ、とようやく胸を張って言えたのも、心の支えとなっていたイニスがいたからなのかもしれないし。
ジャックの最期はあえて映さず、イニスがこれでいつも一緒だ、とジャックと自分のシャツを映すところに胸を打たれた。
ヒース・レジャーもジェイク・ギレンホールも改めて演技がうまいし、女優陣もよかった。