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アステロイド・シティのHKのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.7
期待を上回りはしませんでしたが、いつものウェス・アンダーソン節ですから、この監督の作品をキライじゃない方なら楽しめるのではないかと。
相変わらずポップな絵作りでカットが長くセリフも長く半分くらいはわけがわかりませんがシュールなギャグと能天気でヘンテコリンなセンスは観ていて飽きません。

いや、嘘つきました。
正直言うと実は最近ちょっと飽きてきて劇場新作に足を運ぶほどではないか、と思っていたんですが宇宙人モノと聞くと話は別。
昔から宇宙人や怪獣は大好きなので観に行って来ました。

挙動不審な宇宙人のあの動きの間(マ)、マンガのようにオドオドキョロキョロした目、祭りのお囃子みたいな変なBGM(まだ頭の中で鳴ってます)、がなかなかイイ感じ。
しかもカメラ意識してしっかりポーズとってましたね。
デザインとしては円盤も宇宙人もベタでとくに新鮮味はありませんでしたけど。

キャストは今回も超豪華ですが、ちょっと子供が多め。
ジェフ“ハエ男”ゴールドブラムをみつけられず、観た後Wikiで調べたら宇宙人役・・・
わかるか!というかあの宇宙人CGじゃなかったの?
そういえば楽屋裏のシーンで被り物をとった宇宙人役者がいたような気もしますが、気のせいのような気もするし・・・あれがゴールドブラムだったのか?

しかしこの監督、昔から天才が好きらしく、本作の主役のジェイソン・シュワルツマンとの最初のタッグも『天才マックスの世界』でマックスのモデルは監督本人だったとか。
本作にも大勢の天才・奇才が出てきますが、私ごとき凡人には彼らの思考は全く理解できず。
名前記憶ゲームなんて私はせいぜい3人くらいが限界。
挑もうか? いや、ムリ。

ところで、劇中でリアル“ロードランナー”(ミチバシリ)を発見。
一度だけ「ミッミッ! (Beep! Beep!)」と鳴きましたが、本当にあんな声なの?
エンディングにも出てきて音楽(いつものA・デスプラ)に合わせて長いこと踊ってましたから、監督もロードランナーが好きなんでしょうね。
最期はアニメのように砂煙を上げて高速で走り去って欲しかったなあ。
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