創

ウェディング・ハイの創のネタバレレビュー・内容・結末

ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

だいたいいつも決まった席を買うのだけど、その席が既に買われていて。
でもこの機会を逃したら4月から転職が決まっててもう平日の夜に映画を観るのは厳しいかもしれないと思って違う席を買った。
いつも通り3分前にはドリンクを買って劇場内に入った時にはまだ空席だった。
新メニューのドリンクを飲みながら、はてさて私と同じ席がお気に入りなのはどんな人かしら?と思ってたら、会社の別部署のおじさんが現れた。
テレワーク主流なので再会は2年ぶりか。びっくりした。ふたりで爆笑してその場で転職を報告した。

本編前にそんな面白いことがあったせいか、本編には期待したほどの面白さはなかった。
なんとなく散漫でなんとなく弛んだ印象を受けた。

でもやっぱり面白かった。
随所にチクリと刺さるバカリズムのあるある笑いや、
高橋克実や皆川猿時や尾美さん六角さん片桐はいりの個性そのままのキャラクターや、
向井理と岩田剛典のイケメン無駄遣いや篠原涼子の隣でやっぱり良い仕事をする臼田あさ美や、
浅利陽介と前野朋哉の絶妙な友達感はものすごく良かったし、
力技で事態が収束していく様はお仕事ドラマとして見ていて気持ち良くて面白かった。
ひとつひとつ挙げてもキリが無いけど他のキャラクターもみんな生き生きしているから、
スポットが当たる人物が変わっても誰お前?とならないのがすごくバカリズムで面白い。

ただやっぱりダラダラしたかったのか緩急つけたかったのかが中途半端になってた気がするし、
最後のイケメン二人のわちゃわちゃもちょっと長過ぎた感はある。
そして、私はそういう下ネタがあまり好きではないのだなぁ。と思った。

おそらく、この映画を観るたびに、平日の夜にスッピンで会社のおじさんと鉢合わせてめちゃくちゃ笑って、
翌日メールで報告し合った感想も同じような感じだったのをセットで思い出す、きっと忘れられない映画になった。

時間あるとだいたい映画館で映画観てるから時々こういう事がある。
何かの映画と何かの思い出がセットになるのは楽しい。
もう平日夜に映画館行くのは厳しいけど、また会えたら良いなと思う。
創