まあちん

ベルファストのまあちんのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
3.7
2023年 27本目

“ケネス・ブラナーの幼少期を投影した自伝的作品” という情報だけ知り鑑賞。

現在のベルファストの様子から壁を一つ越え、
1969年のモノクロームの過去のベルファストへ。
導入部の上手さ。
子供達が大勢いて、人々が外に出ていてコミュニケーションを取っている日常。
が一転…
北アイルランドの歴史は何となくしか知らず申し訳ないですが、
もっとダークで悲壮感がある演出は幾らでも出来たであろうに、
そうしなかった所がこの作品の魅力になっているのかな。
ケネス・ブラナー監督の厳しくも、暖かいノスタルジーな目線。

真っ直ぐな瞳の「あの娘と結婚したい!」と言ってしまう汚れていない素直な主人公が良い。
お父さんもお母さんもグッドルック。
母親役のカトリーナ・バルフ、お綺麗だわ。
キアラン・ハインズ演じるお爺ちゃんの一言、一言が、また孫に寄り添う言葉が良くて。
お婆ちゃん演じるジュディ・デンチの隠さない皺がいい味。

ああいう状況下で歌やダンスがある所は文化として根付いているんだなぁと。素敵ですわ。
まあちん

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