もじゃ

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島のもじゃのレビュー・感想・評価

3.5
「パリは燃えているか?燃えていないのだな」

機動戦士ガンダムの伝説の作画崩壊第15話の映画化。
カナリア諸島の島を偵察したアムロは敵の脱走兵に出会う。この島の秘密とは?

TVシリーズにおいても無くても困らない重要ではないストーリー。それ故自由に作ることができた。ガンダムを降りたアムロは普通の少年、というのかやりたかったことか。
思った以上に牧歌的でジブリか世界名作劇場風味。
演出が薄味なためか、島の子供たちとの交流は描かれたような、描かれてないような。ドアンや敵の精鋭「褐色のサザンクロス」の凄さなんかも描写足りないような。
ともあれモビルスーツの絵や動きはカッコ良くてファンには嬉しい。むしろ3DCGはカッコ良すぎるくらいだ。

アムロの古谷徹は歳をとった。それでセリフ少なかったのかと思ったくらい。夢の中のシャアも同様。ただ、それもまた歴史を感じられて良いのかもしれない。

上映時間は2時間ほど。元が24分くらいのエピソードを引き伸ばしている。それ故の薄味。戦闘は最序盤と終盤に集中。中盤ずっと不在のガンダムが再登場するときのカタルシスはある。もっと見たい!と感じたのは狙ったさじ加減なのか。

こんな作品ちょいちょいあってもいいね、っていう作品。
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