ホイットモア大統領

聖闘士星矢 The Beginningのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)
3.8
真剣佑の小宇宙(コスモ)を見届けるため鑑賞。
初日は不可能でも、同日公開だった『マリオ』や何よりも翌日最優先で鑑賞したJAC信者の鑑です(ドヤッ!)。

しかも『007/ゴールデンアイ』(4Kリバイバル楽しみ!)で強烈な印象を残した、ショーン・ビーンとファムケ・ヤンセンの悪役コンビが夫婦役なんですよ!!!これでなぜ観ないのか!?否、観るでしょう!!!!

とにかく、真剣佑の仕上がり過ぎた肉体美と、親父のDNAを受け継いだであろうキレキレのアクションに痺れる…!
だから聖衣(クロス)を着てしまうと、それが見えなくなるのが残念…という矛盾笑

前述の2人の他にも、小宇宙を燃やさなければ倒せない敵を手製の武器で薙ぎ倒していくマーク・ダカスコス執事がヤバい。ぶっちゃけ『キン◯スマン』のパクリなんだろうけど、水玉ワイシャツに青ベスト、ブラウンのチノパン容姿含め、何なら作中で1番カッコよかったかもしれない笑

カシオスなんて見た目からして23年版カノウ(『モータル・コンバット』)じゃん。好き笑

邂逅 → 修行 → 危機 → 目覚め → 宿敵との対決
の王道展開もさすがジャンプ原作で、老若男女安心して見れること請け合い。

昨今、全盛期より年数を経たシリーズものの続編や実写化が連発、しかし、評価の賛否が分かれることもあって、「前作は意外と面白かった」「実は当時から好きだった」みたいに言う人が多い気がするけど、俺は先に言っときたい。本作、興行成績はダメだったけど中々面白いぞ!と。

…とはいえ、だ。
ツッコミどころの多さは往年のジャンプ漫画原作ということでこの際置いといて、俺たちの「ペガサス幻想」が全く流れないのはどういうことだ!?!?!?

エンドロールの表記では使用されたことになっていたので、このレビューを書くにあたって改めてサントラを聴いたら、「Pegasus Theme Part2」と名付けられた曲でワンフレーズだけ、しかもスローで使われていました…
これって『シティーハンター』で「Get Wild」流さないのと同じレベルの罪だと思うんだが???仮にもし、エンドロールで流れていたら+0.3点は固かったです!!


以下、邦画の実写化に関して、先日来日されていた『ジョン・ウィック』シリーズのチャド監督のインタビューを引用して締めたいと思います。

「原作をそのまま映像として翻訳するのでは絶対に成立しません」

「なぜ自分がそれを好きなのか考えるべき。
映画は視覚的なので、その原作をいくら好きでもそのまま映像化はできませんし、最高の脚本を書いてもそれだけで観客は映画館に足を運ばない。それにいくらわかりやすく作っても、理解すること自体はエンタテインメントではありません。
だからこそ作り手のフィルタが必要。なぜ自分が好きかを考え、ビジョンを作品に落とし込む必要があるのです。」