great兄やん

チュルリのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

チュルリ(2021年製作の映画)
3.9
【一言で言うと】
「蜷局(とぐろ)に囚われた村」

[あらすじ]
山奥の村チュルリへ犯人を追ってやってきた二人組の刑事。二人は村人から雇われた出稼ぎ労働者として潜入し犯人の所在を探っていくが、次々と巻き起こっていく奇怪な出来事に翻弄されていく...。

第34回東京国際映画祭にて鑑賞。

なんとまぁ…クセの強い映画だこと(^_^;)...

あの『ジャッリカットゥ』の監督なのでそれなりに楽しみにしていたのですが、相変わらず監督特有のクセ強め演出も健在でしたし、それに加えて意味の分からないストーリーだったのも良い意味でタチが悪すぎる😅

終始奇妙な展開で一体何が起こってるのかがサッパリでしたが、個人的には独特な世界観に振り切れすぎてて逆に好きでした👍
まぁ多分好き嫌いは絶対分かれるだろうけど(^◇^;)...

とにかく登場人物一人一人のクセが強い!!(ノブ口調)
ていうか、クセのある奴らしか居ない🤣
仕事ができない奴には“グズ”だの“ノロマ”だの“肛門に銃弾をブチ込んでやる”だの罵詈雑言のオンパレードを浴びせられるし、常に血気盛んなのでしょっちゅう喧嘩したりとか、ハッキリ言ってロクでもない人間しか出てこない(ー ー;)

それでも悔しいながらも罵倒のワードセンスが秀逸すぎて笑っちゃいましたし、特に酒屋で働いた給料をテキトーな理由で瞬時にキャッチ&リリースされたシーンは思わず声出して笑いましたね😂

ただ、『ジャッリカットゥ』のようなイカれたカタルシスを期待していた身としてはその要素が薄くてちょっと物足りなかったところも😕
確かに“観やすさ”としては良かったかもしれないが、あれと比べてしまうとかなりトーンダウンした印象を感じました🤔

でもまぁ結局のところ最初から最後まで面白かったですし、ラストシーンなんか思わず『E.T.』かよ!!ってツッコミ入れてしまったくらい(^^;;
とりあえず何度も言うようですが、本当にクセが強かったです😅

インド映画って踊るイメージしか無かったけど、この監督のおかげである意味偏見が無くなったかもしれない。

なんだ…ちゃんとした映画作れるじゃん!...てね(⌒-⌒; )