great兄やん

ARGYLLE/アーガイルのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.8
【一言で言うと】
「超刺激的”ショック療法”」

[あらすじ]
謎のスパイ組織の正体に迫る凄腕エージェント・アーガイルの活躍を描いたベストセラー小説「アーガイル」の作者エリー・コンウェイは、愛猫アルフィーと一緒にのんびり過ごす時間を愛する平和主義者。新作の準備を進めている彼女は、アルフィーを連れて列車で移動中に謎の男たちに命を狙われ、エイダンと名乗るスパイに助けられる。やがて、エリーの小説が偶然にも現実のスパイ組織の行動を言い当てていたことが判明。エリーの空想のはずだった世界と、命を狙われる現実との境界線が曖昧になっていくなか、敵の一歩先を行くべく世界中を駆け巡るエリーだったが...。

マシュー・ボーン監督待望の最新作。っちゅーワケで早速TOHO新宿のIMAXレーザーで観てきたのですが、結論から言うとメチャクチャ楽しかったし、想像以上に二転三転、いや、”四転五転”のストーリー展開にただただ衝撃と驚愕の連続で終始大満足の139分間だった。過去作と比較すると若干の物足りなさもあったが、それにしてもオリジナルストーリーでここまでイマジネーション豊かなアクション映画を産み出せるとか、マジで才能有り余ってるだろマシュー・ボーン(・・;)...

とにかくアクション以上に脚本が余りにも天才的すぎてただただビックリ。もはや何を言ってもネタバレになってしまいそうで詳細には語れないもどかしさもあるのだが、それくらい当初の予想を根底からひっくり返される展開が待ち受けているので、個人的には前情報を”あえて”入れてから観るのを推奨します!!何故なら、絶対に騙されるから!!笑笑

それにアクション面でもマシュー・ボーンお得意のクレイジー演出がてんこ盛りで終始ワックワクでしたし、特に後半のアクションシーンに関しては最早マシュー・ボーンにしかできないと断言できるくらい良い意味でブッ飛んだ演出のオンパレードでしたね笑笑。一体何食ったらあんな”スケートシーン”が生み出せるのやら(^_^;)...

とにかくフィクションで描いた内容が実はノンフィクションになっていた!?という奇想天外なストーリーを楽しみつつ、マシュー・ボーン印のとんでもアクションにおったまげる、まさに自分が求めていたマシュー・ボーン作品の需要と供給が及第点ながらも合致した安定感抜群な一本でした!

『キングスマン』シリーズと比べるとかなりマイルドな作りになってしまい、バイオレンス要素が極端に減っていたのが唯一残念な点ではあったが、それでも前半で埋め尽くされる謎が後半一気に回収されるストーリーの爽快感はマジでハンパじゃないですし、キャスト陣の豪華さもまさにマシュー・ボーンならではの贅沢さを感じましたね🤔特にブライス・ダラス・ハワードに関しては、多分ですがキャリア史上一番振れ幅が大きい役柄だったんじゃないでしょうか😅…ある意味彼女の”ギャップ”が今作一番の衝撃だったと思います笑。

その他選曲センスも流石ですし、ちゃっかりビートルズのあの”新曲”をサントラで使ってしまう(しかも2回も劇中でかかるという笑)マシュー・ボーン監督の”遊び心”が幾重にも散りばめられた今作。グロさは皆無だが、楽しさは満点。今後も続くであろう『アーガイル』シリーズに期待を寄せると共に、早く『キングスマン』シリーズの最新作を制作して欲しいと願う兄やんであった😌...