へたれ

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのへたれのレビュー・感想・評価

3.4
良かったとこ ゲームの映画化として画期的
ゲームの映画化というと、名前や世界観だけを借りたハリウッドアクション映画になるのが普通だけど、この作品は見終わった時に観客が「家に帰ってマリオをプレイしたい」と思えるように作られているのが画期的。ストーリーの力を頼らずにゲーム性の快楽を前面に出している任天堂という会社の姿勢が、映画業界でもちゃんと貫かれているのが清々しかった。
ではプレイ動画の垂れ流しかというと全くそんなことはなくて、ピーチ姫による特訓シーンや、初代ドンキーコングの25m面をスマブラのステージにしたような格闘シーンとか、いつかこんなクオリティのマリオが遊べたら楽しいと思うようなシーンデザインもされていた。

ダメだったとこ 90分でもまだ長い
ストーリー的な推進力がほとんどないので、本編が90分を切っていてもまだ長く感じた。
マリオたちの生い立ちとか、説明してもしなくても良いようなエピソードが映画のスピードを所々で落としている。
イルミネーション映画っぽいパロディやMCUを意識したような懐メロポップスの選曲など、普通の劇映画っぽさに頼ろうとしていたところが逆にダサく感じた。
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