よしまる

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのよしまるのレビュー・感想・評価

3.6
🍄マリオたちがゲームの世界の住人なのか、それともあくまで人間でゲームの世界に入り込むのか、ネタバレ無しでそこに興味を惹かれて観た

🍄ふたつの世界が融合するという設定はまったく予想外で、オーソドックスながら随分と練られた脚本だなあと感心。
世界中の子どもたちが目をキラキラさせて楽しんで、いずれ任天堂のゲーム機を手にする、あるいは新しいソフトを買う、そうしたヴィジョンがハッキリと見えての映画化なのだろう。さすがニンテンドー、まったくVIVANTのような頓珍漢な世界戦略とはステージが違う(こらこら)

🍄マリオカート、ギャラクシーなど3Dをやり込んだ人にはその再現性に興奮するだろう。自分の場合は予告編がピークで、本編ではちょっと興奮から醒めてやや冷静に観てしまった。
というか情報量が多すぎて、1度では到底楽しみきれない。

🍄キノコ王国の敵キャラたちがどんな動きを見せるのかも気になるし、任天堂ならでは小ネタも満載。スターフォックスやキャプテンファルコン、挙句に花札まで見つけてアー!!ってなったり、序盤の人間世界での活躍が横スクロールだったり、ルイージマンションぶっ込んできたりとサービス精神と細部のこだわりにも手を抜かないぞという意志を感じた。

🍄ともかく生みの親である宮本さんが生きているうちに、ハードに縛られないコンテンツとしての映画作品が生み出されたことは心から喜ばしいことと思う。

🍄氏の発案により、吹き替えは日本オリジナル脚本、それもまた京都ゆかりの劇団ヨーロッパ企画の上田誠が手がけているのが、同郷としても嬉しい限り。
スパイダーマンと同じく、こちらも世界に没頭する意味ではぜひ吹替版も楽しみたい。

⭐️最後にちょーっとだけ備忘録として減点対象を。
まずピーチ姫、かわいくないぞ!なんでだ??後半は慣れたけれど、どうにも魅力的では無かった。

そして80年代ガッツリMTV世代としては、a-haやボニータイラーが流れるのは非常に残念、しかも人間世界ではなくキノコ王国でだ。
後で調べると、元々イメージソースとして入れていた曲を宮本氏が採用したとのことで、映画音楽的であろうとしたためと語っているけれど、そこは逆に映画畑に任せておいて欲しかった。
まあその分、当初予定になかったクッパことジャック・ブラックの曲が生まれたことで帳消しにしておこう笑
次作ではピーチ姫の名誉挽回としてアニャテーラージョイにも歌ってほしいものだ。