【走る!】2022年97本目
実在の人物をモデルにキャストが組まれた今作。ちとネタ元がわからない部分が多々あり、PTAの意図する作品の深みみたいなものを存分に味わえておりませんが、感じたことを記そうと思います。
まず、高校生の男の子たちが何やらトイレで髪型を気にしている様子から70年代のティーン達の風貌を理解。
そこから流れるように主役のゲイリーが登場し、写真撮影会場へと向かうまでに一目惚れした年上のアラナをナンパするという見事な流れ。
アラナの2回言う癖に揚げ足をとりつつも、自己紹介がてらに自分が子役であることをぶっ込み、会話に強弱をつけて相手に興味を持たせている。
さて、ここからゲイリーとアラナのどっちつかずの距離感が見所となり、互いに嫉妬したり、かと思えば違う人に興味を持ったりと、"好きなのかわからない"という気持ちがぐるぐると渦巻いている。
>ゲイリーの出演する生放送に帯同したアラナは、どこか自慢げな表情。しかし、彼の反抗期のような子どもじみた言動にアラナは一瞬にして冷めたようである。
共演者のイケメンと付き合うアラナを見たゲイリーはむすりとした表情。
>ゲイリーは母親の影響か、経営者としての行動力も持つ。ウォーターベッド会社を設立。展示会でいきなり逮捕されたゲイリーをアラナは警察署まで走って迎えに行き、抱き寄せる。
>ヌード映画のオファーを受けるアラナに、ゲイリーはノー!と答えて、自分が見てないのに他の人に先に見せるなと幼稚な返答。アラナはゲイリーに胸を見せると、ゲイリーほ触ろうとしたため平手打ち。
>電話対応で手伝うアラナに、もっとセクシーにとお願いしたゲイリーは、そのアラナのやり過ぎ誘惑に嫉妬する。
>ウォーターベッドの店内に来た女の子と奥の部屋に行くゲイリー。それに嫉妬を覚えるアラナは道端の知らない人にいきなりキスをする。
>ベテランおじさん俳優に気に入られたアラナは、彼女を後ろに乗せてバイクスタントをするも、発射直後にアラナは転倒。ゲイリーだけが彼女の元へと走り出す。
>ウォーターベッド会社が倒産し、新たにピンボールマシンに投資。
アラナは選挙活動のお手伝いをして、市長候補の大人の男性へとシフトしようとするも彼はゲイだった。
>ゲイリーとアラナはやはり惹かれあっている。走って走って、再び出会い、"愛している"とここで初めて愛の確認がある。
◉青春映画といえば"猛ダッシュ!"
好きな人の元へと自然と体が走り出す。
"走る"回想を交えた作品のラストスパートは最高でした。
◉ドキドキカーアクション
アラナのバック走行に興奮するゲイリー。
ブラッドリークーパーの傲慢さもなかなかのもんでしたねぇ。わかりやすい笑いを持ってきてくれたのは、助かりました。
全体的に、急展開の連続で、何を見せられているのかわからないのですが、
男女の距離感を絶妙に表現した青春ムービーでした。