てつこてつ

捜索者のてつこてつのレビュー・感想・評価

捜索者(2021年製作の映画)
3.0
U-NEXTで配信されていたので・・。

北朝鮮との国境付近にあるDMZ地帯に派遣された一つの小隊で起こるサスペンススリラー。

ある朝、女性中尉の銃殺死体が宿舎で発見される。その前の晩に小競り合いの声を聞きつけた隊員がこっそり外から覗き見したら、大隊長が女性中尉の髪の毛を掴み争ってる姿を発見。隊員は、てっきり大隊長がレイプを働いているのかと思い込み、宿舎に戻り仲間の隊員に面白おかしく吹聴。

その翌朝、隊員一行が脱走兵の捜索で森に駆り出されたところ、一人、また一人と何者かに殺害され・・。

個人的には誰も知らない役者さんばかりなので、誰が助かり、誰が殺されるのか想像もできず、製作費もそれほどかかっているとは思えないが、雰囲気も良く、ミリタリーミステリーとしては、話の展開がなかなか面白く終盤まで見入ってしまった。

結構序盤の内にその小隊で1年前に起こったある事件が明るみになるのだが、それが引き金だとしても一体誰が黒幕なのか全く予想も出来ぬまま、まあ、次から次へと死ぬこと、死ぬこと・。

終盤になって銃殺死体で発見された女性中尉と小隊の隊員との繋がりが明らかになるのが、それでも真相がハッキリしないまま。最後の最後まで引っ張っておきながら、何かモヤモヤした感じだけが残るという、視聴者にはやや不親切な作り。鑑賞後にネットでネタバレで真相確認しようと調べても引っかかってくるのはジョン・ウェイン主演のアメリカ映画の同タイトル作品ばかり・・

雰囲気だけはしっかりあるし、決して安っぽい作りではないので、韓国映画のミステリー好きなら時間潰しにはなるかな。但し、「JSA」のような質が高い作品だと期待したらガッカリするね。
てつこてつ

てつこてつ