パピヨン

ジギー・スターダスト 2002年サウンドリミックス・デジタルレストア版のパピヨンのレビュー・感想・評価

4.0
本作品は、1973年の初公開から現在まで、何度リバイバル公開されてきたのでしょうか?これはデヴィッド·ボウイがこの日本で、時代を超えて愛されているってことでしょうね。
50年前の1972年2月から、イギリス·アメリカ·日本を巡る、1年半に渡る長期ツアーを行ったそうです。このツアーは、キャッチーなコンセプトのもと、当時27歳の山本寛斎の斬新な衣装を身にまとって、華やかで艶かしいグラム·ロック を世界に見せ付けたのでしょう。彼のその先進的な感覚は、日本の若者の心にも淀みなく届いたと思われます。
そして、1973年7月3日のロンドンにて収められた最終公演が本作品なのです。
歌舞伎の「早変わり」「引き抜き」を衣装チェンジに取り入れたボウイは、当時から「オリエンタリズム」として、アジアをごちゃ混ぜに表現していた西洋で、日本の様式美を一つの文化として尊重していたそうです。デヴィッド·ボウイが日本を愛していたように、日本人も彼の音楽を感性を愛しているのでしょう。
D.A.ペネベイカーの手によって残された本作品はデヴィッド·ボウイ、山本寛斎亡き後も、世界の新たなファンを楽しませてくれそうです。
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