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アダム:エピソード3の消費者のネタバレレビュー・内容・結末

アダム:エピソード3(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ニール・ブロンカンプ監督を中心に制作された短編シリーズ「Oats Studios」の6作目から開始する3部作の完結編

満身創痍の状態である司祭の男性の取り仕切る街へとやって来た全身に機械を纏うマリアン
司祭は科学や技術からの解放を謳い古代文明を独自に昇華したその街の主
マリアンは病気を患っているのだが共同体にいた時、十分な医療も受けられず自分の為に薬を盗んだ弟、ジェイコブがその罪で共同体を追われた事をきっかけに彼を訪ねたのだという
そして司祭は自分を信じる事を彼女に求めた上で「信用は言葉より行動で示す物だ」と告げ縛り付けられたあるアンドロイドの元へと彼女を案内する
アンドロイドを殺す様にマリアンは命じられるのだがそのアンドロイドとは彼女の弟、ジェイコブだった…
という物語

エピソード1、2で語られた物語の背景に更に肉付けをする様な展開となっていて魅力的だったがやっぱりこの3部作もまた長編で観たいタイプの物語だった
ただ一方で既にディストピアやサイバーパンクを題材としたSF作品は数多く存在するので、物語よりもビジュアルを楽しむタイプの作品なのかもしれない
科学や技術からの解放を語る司祭自身もまた人間の皮を被ったアンドロイドだったと明かされるエンディングは良かった
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