出遅れビューその2
久々レビュー
そしてやっと祝300㊗️作品目です😊
もっと早く観られたんですがなんだかんだで引き延ばしてしまいやっと鑑賞できました。
クリスマスが近いので音楽の依頼が舞い込んできて映画どころではなくなり前回のレビューからかなり時間が開きましたが、何はともあれ㊗️300㊗️の節目です。
仲良くしてくれる方々、コメントあまりいれらなくてごめんなさい🙏
因みに200本目が2022年の4月16日だったのでめっちゃスローペースですね😅
そんな事より映画はとても静かで厳かな雰囲気。それでいて島の男達は無骨ながらも繊細な人ばかり。外界から遮断された島の一つのルールというか、人情というか。そういうものが上手く表現されていると思いました。遠くの本土では戦争の音が静かに聞こえてくる反面、酒場では賑やかに音楽に興じる島民。この島が彼らの世界であり、また彼らの誇りなのでしょう。
アイルランド内戦の最中、この孤島でも戦いが起こっていた…
物語はコルムが突然パードリックと絶縁するところから始まり、その理由は「つまらない人といても時間の無駄」的なものでした。正直…このコルムの理由って理解できるんですよね。というか、それはあまり珍しい事ではないでしょう。しかし小さな島でのそれは島民全体に不和をもたらす結果になるほど危険な行為ですね。大きな集合と小さな集合では、その意味は異なるのでしょうね。
これまでマクドナー監督が撮ってきた「セブンサイコパス」とか「スリービルボード」に比べるととても理解が難しい作品である事は間違いないです。2人のおっさんの個人的なケンカがエスカレートしていき、人道を外しかねない、または外す行動があり、なんでここまでお互い頑ななのか?とも疑問でした。
コルムの場合は知識のある人間と付き合いたい。パードリックは恐らく孤独の回避ってのがあるのかな?
イニシェリン島のロケ地はアラン諸島の最北端にあるイニシュモア島というところで、現在も映画のような風景がまだ残されているそうです。もちろん人も住んでいて、約900人という事。隔絶された島に900人のしかいない。確かに隣近所と仲良くして生活するのが最善とは思います。
本作のパードリック役をやったコリンファレル。これでアカデミー主演男優賞に初めてノミネートされましたが逃したのが悔しいです。サスペンスアクションが主戦場だと思いきやこういった映画も近年になって板に付いてきましたよね。終始「可哀想」という言葉が似合った雰囲気を出していました。
賞は惜しくもブレンダンフレイザーが持ってったけど、今後の活躍にも期待します。