都会の喧騒から大自然へ。
_
東京の商社で働く堺ヒデキ(#井浦新)は、海外で和牛を育てて新たな需要を開拓すべく、アメリカへ渡った。
しかし、英語もろくにできないヒデキは、牧場で全く相手にされず、商談にならずに打ちひしがれる。
そして、ヒデキはカウボーイたちと共に行動することを決意し、少しずつ現地の文化に触れていった。
_
大阪アジアン映画祭のクロージング作品として鑑賞。
勢いで海外へ降り立った商社マンのコメディドラマ。
井浦新が海外映画の初出演を果たした作品で、商社マンとカウボーイの姿を演じていた。
想像していたよりもかなり笑いどころが多いユーモア溢れた作品となっていて、普段自分が知らない世界についていけなくなるヒデキを応援したくなった。
これまでとは全く違う環境での生活、仕事。
それらを円滑にするためには、そこでの人間関係や付き合いが大事になってくる。外野から偉そうに口を出されるよりも、相手のことをよく知って慣れ親しんだ者同士なら対等な話し合いができる。
郷に入っては郷に従えとはよく言ったもので、まさにそれを体現したような映画だった。
モンタナ州の牧場の空は広く、大地も広大で、それらの風景描写が美しく映えていた。
何もない環境に身を置くのも悪くないなと思えた。