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12人のイカれたワークショップのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.4
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-373
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋“このワークショップは、一生役者をやっていくための決意の場”田口監督の言葉です。私にはもうツボ!!胸にズシンときました!!役者というものの熱量に、大変さに、そして希望に。。。課題映画のクライマックスあたり、そしてエンドレスなクライマックスにもう胸がいっぱいになりました。涙も出てきました。。。とにかく凄い!!

🖋とにかく本作自体のプロットや演出、その異次元というべき発想にもう心鷲掴み、魅入ってしまいました。ある映画作りに参加した役者たち12人が、撮影の前にその状況を徹底して突き詰めるため、田口清隆監督のもとに結集したワークショップをノンフィクションとして追い、フィクションであるSFホラー映画本編で追い詰められる登場人物たちとが混交していく様を描いた、誰も見たことのないスタイルの作品です。演じてる役柄なのか?自分なのか?この2つが混交・同一化していく様とワークショップ前と後での演技の熱量の違いは圧巻でした!!

🖋そしてそノンフィクション部分の中で、12人のそれぞれの考え方や生き様、演技の課題などキャラクターを詳細に観るものへと伝えているのが肝。それだけにその後の展開に一人一人に対して個別の思い入れを持って鑑賞することができる、その演出もニクい!!

🖋そう、ワークショップに集まった12人は年齢もキャリアもばらばら。さまざまな事情を抱えており、役者として乗り越えられていない各人各様の壁にもぶつかっているんですね。そしてラストにはどう変化していくのか。。。

🖋そしてクライマックス。物語に、監督に、追い詰められた役者たちの魂の現在地が示される最終盤にかけて、ジェットコースターのような展開が!!ここは凄い!!

😱Story:(参考: 公式サイト)
中学教師・河中が迎える、初めて担任を持った生徒たちの卒業式。不協和音のようなチャイムが鳴り響いた途端、学校中の生徒たちが姿を消した。教頭の青山は「みなさんの役目は終わりです」と銃を乱射し始め、体育教師の安保は鉄パイプを振り回し次々と教師を襲っていく。そんな中、用務員の栗橋が「上位存在」について、そして今からなすべきことを告げる。「音を聞く者、知識を得る者、そして法則を知る者に会え!」 河中と同僚の教師・上條、千々岩らは、この不条理極まりないゲームに身を投じ、上位存在とは何かを知るべく、外界から閉ざされた【静かな卒業式】を彷徨うのだったーー。…というワークショップの課題映画へ向け奮闘する、12人の俳優たちのリアル群像劇。

🔸Database🔸
・邦題 :『12人のイカれたワークショップ』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2021
・日本公開 : 2021/11/19
・上映時間 : 106分
・受賞 : ※※※
・監督 : 田口清隆、島崎淳
・脚本 :
・原作 : ※※※
・撮影 : 井野口功一、辻本貴則
・音楽 :
・出演 : 河中奎人、上條つかさ、千々岩北斗、波多野美希、中野杏莉

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「ウルトラマン」シリーズの田口清隆監督が、俳優ワークショップを舞台にSFホラーの要素を盛り込みながら描いた異色作。実際に行われたワークショップをドキュメンタリー的に追った映像をベースに、「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」の脚本家・吹原幸太によるワークショップ課題映画脚本のSFホラーパートを重ねた二重構造で描く。中学教師の河中は、初めて担任を受け持った生徒たちの卒業式を迎えようとしていた。しかしチャイムが鳴り響いた瞬間、学校中の生徒たちが姿を消してしまう。教頭の青山は銃を乱射し、体育教師の安保は鉄パイプを振り回して教師たちを襲う。やがて用務員の栗橋が今からなすべきことについて説明し始め、河中たちは不条理なゲームへと身を投じていく。
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