嘘偽りなく温泉宿でゆったり過ごすスローライフ系と思って見始めたら度肝抜かれた。
『時かけ』を2分に圧縮。登場人物全員タイムリープを繰り返すので様々なトラブルが襲いかかり、それをひとつひとつ解決してい>>続きを読む
とりあえず配信ということもあって3回観た。当時『TAKESHIS'』のプロモーションで『SmaSTATION!!』に出演した北野武が香取慎吾との対談で「自分で撮った作品で好きなものはなんですか?」と質>>続きを読む
『佐久間宣行のNOBROCK TV』でバカリズムが「ネタを作るときに既存のフォーマットを借りるのがイヤで出来ればゼロイチのものを作りたいと思っている」みたいなことを言ってたが、ドラマの脚本に関していう>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
※ネタバレにチェック入ってますが、映画ではなくドラマの『カルテット』のネタバレになってます。このあとドラマを観ようとしてる方は、このまま前に戻ることをおすすめします。
坂元裕二脚本の連続ドラマ>>続きを読む
元々の発想は脚本家の坂元裕二が車に乗っていて、信号が青なのになかなか前の車が動かないので「なんだよ」と左の車線から追い越そうとしたら車椅子の方が横断歩道から出てきて「オレはなんてことをしようとしたんだ>>続きを読む
哀川翔から柴咲コウに変えたことでフィルム・ノワールとして生まれ変わった感じあるし、何ひとつ説明が無いまま話は進んでいくが、グイグイ引き込まれるし、何よりもフランスで撮ってもちゃんと黒沢清になるあたりも>>続きを読む
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開始5分で傑作を確信。なぜなら蒼井優が原節子の演技メソッドを完璧に会得してたからで、蒼井優の演技は黒沢清がディレクションしたのか、それとも本人がこれで行こうと思ったのか気になる(なんなら小津安二郎風の>>続きを読む
前半は3.11と9.11を軸に『第9地区』『AKIRA』『ドラえもん』そして『サザエさん』に出てくるようなキャラクターなど、怒涛のサンプリングに甘酢要素が入り込んでくるという好きな展開で基本的には緊張>>続きを読む
『JFK』を彷彿とさせる超パワフル編集でオリバー・ストーンにオファーがいったというのも納得。主観と客観を織り交ぜつつ、量子力学の妄想を『2001年宇宙の旅』のような見せ方にするなど、圧倒的なスピードで>>続きを読む
3.11の時、スタジオジブリはいつものように仕事をしようとしていたが、とりあえず休みにしますか?みたいな空気が漂った。そこに宮崎駿が現れて「こういう時だからこそ仕事をしなければいけないんですよ!」とス>>続きを読む
多分『シン・ゴジラ』以来、2日続けて2回観た。黒沢清の大ファンで信頼してる人がXで「ヘタしたら黒沢清の最高傑作かもしれない」とポストしてたが、確かに黒沢清のベストテンを作りなおさないといけないくらいの>>続きを読む
劇場ではないが4Kリストア版で作品自体2度目の鑑賞。もちろん映像が鮮明になり細かなところまで見えるようになったが、ぼくが今回観て驚いたのは特典映像のウォルター・ヒルのインタビュー。
まったく存じ上げ>>続きを読む
『ダイ・ハード』の真の魅力は脚本をリライトしたスティーヴン・E・デ・スーザの小粋なセリフだと思っている。
彼は『48時間』のエディー・マーフィーのセリフを書き、アーノルド・シュワルツェネッガーの『コ>>続きを読む
(オレの知らない間にお騒がせ女優になってた)ミーガン・フォックスに『マッハ!』のトニー・ジャーと『ザ・レイド』のイコ・ウワイスが同時に観れるというファンはたまらないキャストだったが、やはりアントニオ・>>続きを読む
2012年アメリカで大友克洋の出世作と言える漫画「童夢」に影響を受けたような「クロニクル」という作品が公開された。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の撮影方法で「童夢」をやるという衝撃があってこれ>>続きを読む
基本は「ザ・ドライバー」が元なんだろうけど(てか、みんな「ザ・ドライバー」好きすぎるだろ。いやオレも好きだけどさ)、正直驚かされた。何に驚かされたかというと、映画というものを映画で批評してるように思え>>続きを読む
リメイクでオリジナルは観てないんだけど、基本的には「小さな悪の華」の派生で、家族が出かけて夜ひとりきりになったキアヌの家に女の子が2人やってきて…という話。
イーライ・ロスは「ノック・ノック」ではF>>続きを読む
「フィフス・エレメント」や「トゥモロー・ワールド」や「トータル・リコール(リメイク版)」など、フォロワーがいよいよ「ブレラン」の未来都市描写を超えてきたなと思ってたがやはり本家の商標登録はすごいなと改>>続きを読む
ラーメン界ではトップをひた走る「とみ田」の店主を追ったドキュメンタリーなんだけど、なぜ人はラーメンを食べるためだけに行列を作り、朝から店の予約してまでもラーメンを食べたがるのか?についての話でもあり、>>続きを読む
当時は驚異的な長回しに『ブレードランナー』や『未来世紀ブラジル』以降の未来描写がすごいと言われてたが、そもそも設定が複雑で、2027年原因不明の不妊症が世界を襲い、子供が生まれなくなってしまったことで>>続きを読む
改めて阿鼻叫喚の地獄巡りのような映画だと思った。
トライポッドは機械なのに獣のような咆哮をし、人類を片っ端から虐殺。住宅街に墜落する飛行機、川に流される大量の死体や船に押し込められた人々が水責めで死>>続きを読む
来日した際、ゴジラのフィギュアばっかり買ってたというゴジラ好きのJ・J・エイブラムスが製作。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の手法で怪獣から逃げ惑う民衆だけを撮り続けるという画期的な演出で実際こ>>続きを読む
『ゴジラ』に関しては第一作目至上主義者なので、全部観てるわけではないけれど『ゴジラ対ヘドラ』以外、ややゴジラが日本の味方っぽくなってる感じが好きではなかった。
ゴジラは日本に対して恐怖や絶望の象徴で>>続きを読む
『スーパーマリオブラザーズ』だけでなくリアルタイムで『レッキングクルー』や『ドンキーコング』以降、任天堂が製作したマリオのゲームをずーっと追ってきた人たちにとっては3段重ねのオードブルが急に届いたみた>>続きを読む
1996年か97年だったか、香港返還のタイミングくらいでWOWOWが「香港満漢全席」というようなタイトルで一ヶ月に100本近く香港映画が毎日放送される企画があった。ぼくは幼稚園児のときからジャッキー・>>続きを読む
最高傑作とはいえないけど、ジャームッシュの中ではいちばん好きで、いちばん回数を観ている。いっときこの映画にハマりすぎて、毎日どれかのエピソードを観るという日が続いたくらいだった。
基本的にタクシーに>>続きを読む
傑作。成瀬、ブレッソン、ジャームッシュなど古き良き日本映画にヌーベルバーグからアメリカインディーズを体験させるサンプリング能力はもちろん、演出自体も彼らが得意としている説明やセリフを極力排除したやり方>>続きを読む
期待を裏切らない大傑作。監督の出自も含めなにわを舞台にした「パラサイト」と言いたいところだが、ぼくのイメージだとオチも含めて「ファーゴ」っぽいなとも思った。実話がベースだし(あとTBSドラマの「カルテ>>続きを読む
傑作。“人間の本質に迫る”なんて謳い文句は数あれど、これほどそれが似合う作品もそうない。人種、思想、職種、立場と何もかも違いすぎる人々が戦争で出会い、クリスマス(平和)でひとつになる。全編アンビバレン>>続きを読む
20年ぶりに鑑賞。「ブラック・ジャック」や「ディア・ドクター」、「JIN」といった医療ドラマの先駆けであり、黒澤明としても最後のモノクロ作品で三船敏郎との最後のコンビということでメモリアルかつ集大成的>>続きを読む
つい先日BSプレミアムで放送していたので14年ぶりに鑑賞した。当時はかなり酷評していたのだが、いま観たらめちゃくちゃおもしろかった。というよりそもそも「椿三十朗」という物語は脚本の完成度が圧倒的でその>>続きを読む
よく昨今の邦画は説明セリフが多いと言われがちだが、その大元は黒澤明だと思っていて、映像のダイナミックさとは裏腹に意外と状況をキャラクターに喋らせるという演出をよくやる。
ただ、それは三船敏郎という役>>続きを読む
なかなか嫁がない娘をなんとか嫁がせようとする父親の奮闘記。
いま観ると家父長制や父と娘の怪しい関係性など時代的に「?」となってしまうがそれでも名作であることに変わりはない。
縦と横の線が覆い尽く>>続きを読む
ハイソな家庭で育った妻と田舎モンの夫、価値観からすれ違って行く夫婦のやりとりを描く小津安二郎のホームドラマ。
今作ではぐっと寄って行くカメラがユニークで「池の鯉」「光の揺れ」「温泉宿での4人の配置」>>続きを読む
シンプルに『ドラえもん』や『サザエさん』にも通ずる話で、主人公はカツオのようにズル賢く、ジャイアンとスネオを連想させるガキ大将はいるもののどちらかといえば主人公がいじめる側であり、それが親の立場になる>>続きを読む
いわゆる『椿三十朗』とか『飢餓海峡』とか『太陽を盗んだ男』的な誰もが文句のつけようもないくらいのエンタメ作品として極北。
保険金目当てで旦那を殺した疑いが持たれている前科4犯の女。世間やマスコミ、な>>続きを読む