10000lyfhさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

米空軍エリートパイロット養成スクール「トップガン」卒業生マーヴェリックが 30数年ぶりに教官として現場復帰し、育成パイロットらと共に敵国のウラン濃縮施設を破壊するミッションを敢行。1986年の前作から>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.0

1960年代、NY 在住の黒人クラシック系ピアニストが、白人運転手と共にジムクロウ法のディープサウスをツアー。黒人音楽ミュージシャンやトップアスリートと異なり社会的影響力が小さく、また黒人コミュニティ>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

第二次大戦中、ドイツ軍包囲のフランス港湾都市ダンケルクから、英仏軍を避難させる「ダンケルクの戦い」の実録映画。英軍兵士が脱出に挑む「防波堤(陸)の 1週間」、徴用された民間船の「海の 1日」、空から援>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

4.0

トールキン「指輪物語」第三部「王の帰還」の映画化。最後に王となるアラゴルンを主人公に、サウロン指揮下のオーク軍勢と、人間の国々との戦いがメイン。第二部よりスケールを増すも、冗長感も。戦い序盤の投石機合>>続きを読む

イタリア旅行(1953年製作の映画)

3.0

遺産相続した別荘を売却のため、ナポリに旅行中の倦怠期のイギリス人夫婦が、不毛な個別行動の結果、お互いへの愛を再認識。観ている間は退屈、観終わって数日経過でじわじわ来た。夫の気晴らし相手の、足を負傷の人>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

地球外知的生命体とのファーストコンタクトにより、人類(または一部の個人?)が 過去から未来への時間軸を俯瞰する技術または能力を獲得。タイムトラヴェルもののヴァリエーションとするなら、祖父殺しのパラドッ>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

4.5

ヨハネスブルグでエイリアンの強制移住促進を担当した人物が、事故により自らがエイリアン化し追われる立場になる様を、ニュース番組フィードや関係者の回想インタヴューをまじえながら描いたモキュメンタリ。テーマ>>続きを読む

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.0

1970年代ブルックリン、ディスコにハマったロウアークラス 19歳青年の、家族、雇用主、悪友、女性たちとのインタラクションを通じての自分探し。ディスコ文化の記録映画としての価値が高い。プロダクションが>>続きを読む

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

3.5

出生/年齢/財源不詳な謎の金持ちアメリカ人?トミーが、金にあかせて自主映画の迷作『ザ ・ルーム』を製作した実話の再現。冒頭に関係者の回顧インタヴュー、ラストに『ザ ・ルーム』と、本作製作からの対応シー>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.0

トールキン「指輪物語」第二部「二つの塔」の映画化。タイトルの「二つの塔」は、悪の両巨頭、サウロンとサルマンを指す。第一部の最後で 3グループに分かれた仲間たちそれぞれが、並行して困難な旅を続ける。ホビ>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.0

ニューヨークを舞台に、成功したミュージシャンの恋人とイギリスから移住するも失恋した若い女性シンガーソングライター(グレタ)と、自ら立ち上げたヒップホップレーベルを追われた失意の中年男性プロデューサー(>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.0

7歳の娘が出場する美人コンテストに向かう一家の旅の珍道中と、コンテストの顛末。くせの強いメンバ揃いな一家のアンサンブルキャストによる、アクシデント起こり過ぎのロードムーヴィが、カタストロフィな結末を迎>>続きを読む

オルメイヤーの阿房宮(2011年製作の映画)

3.0

東南アジア熱帯雨林に暮らす中年白人男性と、現地人の妻との間に産まれた娘ニナとの愛憎。娘をボーディングスクールに入れヨーロッパの教育を施すも、アジア人としてのアイデンティティを育んだ娘は父に反発。アケル>>続きを読む

囚われの女(2000年製作の映画)

3.5

男性側の思いが強く、女性は同性の友人に恋愛的・性的関心の向かうカップルの顛末。この女性主人公にもまた、70年代の初期作品のように、異性と同性のあいだで揺れながら曖昧さを保つ、アケルマン自身の投影が見て>>続きを読む

アンナの出会い(1978年製作の映画)

4.0

プロモーションのためヨーロッパを旅する女性映画監督の、旅先での人々とのインタラクション。「私、あなた、」同様、アケルマンの自画像映画で、共通する要素も多いが、本作の方がより現実的で具体的。冒頭の列車到>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

5.0

シングルマザーの 3日間の日常。全ショットが、部屋の壁や道路などのオブジェに平行/直角に置かれた定点カメラで統一され、シンメトリックも多く、ほとんどがミドルショット(わずかに屋外のワイドショットあり)>>続きを読む

私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

3.5

アケルマン第一長編、自画像映画。タイトルと 1:1 で対応していない「私(とあなた)」「彼」「彼女」の 3部構成で、「あなた」については、「私」部のモノローグ中で、「あなたを待つ」のように語られる。ス>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.0

ドビュッシーを再構築する架空のアーティストのネット上のファンコミュニティを背景に、いじめ、強盗、管理売春、懲罰レイプ、自殺、殺人にまで走る中学生たちの、凶暴系カミングオヴエイジドラマ。実際の行動には至>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

2.5

小学生の淡い恋愛感情からのひと夏の駆け落ちごっこを、水泳勝負の勝者により 2パターンに分岐させて描く(第1 パターンは早々と終了し、巻き戻して仕切り直しの第2 パターンからのストーリーが完結するので、>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

2.5

何らかの意味で陰キャ要素のある 4人の高校 3年生が、甲子園出場した自校野球部の応援を通して、秘めていた思いを共有。高校演劇の戯曲として素晴らしい原作。映画化にあたり、演劇同様のオフシーン手法を踏襲し>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

妻を亡くした舞台演出家の演劇プロジェクトに、生前の妻と関係を持っていたと思われる若い俳優が参加、故人を巡り両者の感情が交錯、さらにそれを目撃した女性運転手と演出家が、失われた者たちへの思いを共有。一貫>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ニュージャージー州パターソン市の、詩を書くのが趣味のパターソンという名のバス運転手の、いくつかの非日常的な出来事を含む 1週間の日常生活。妻の愛犬に詩のノートを噛みちぎられ失意の中で、ビジネスマン風の>>続きを読む

光りの墓(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原因不明の眠り病に罹った兵士たちの世話をする中年女性が、時どき目覚める兵士と、直接、また交信者を介し交流。中盤までは、捧げ物をした古代の女王たちが人間として登場したりするも、比較的、普通に進む。兵士と>>続きを読む

真昼の不思議な物体(2000年製作の映画)

4.0

タイの地方で、ある中年女性行商人が即興で話し始めた、脚の悪い少年と女性家庭教師、彼女のスカートの中から転がりでた物体の物語が、旅芸人一座、映画撮影クルー、手話で語る少女 2人組などにリレーされ展開。そ>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

2.5

恋人の交通事故死で終ったひと夏の恋を、法的な責任を問われつつ、死の観念にとらわれたゲイのティーンエイジャーが回想。「君の名前で僕を呼んで」やドラン諸作との類似点が多く、BL 映画としては新鮮味を欠き、>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.5

ミネアポリスの自動車販売店営業部長の中年男性が、妻の偽装誘拐を依頼し、義父から身代金をせしめようとするも、トラブルが重なり、状況が雪だるま的に悪化。90年代アメリカインディ映画の 2大潮流、スモールタ>>続きを読む

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ハイウェイ強盗の捜査のためストリートレースシーンに潜入した覆面刑事が、被疑者兄妹との友情と恋愛に葛藤。魅力的な主要登場人物たち、彼らの間の濃密な感情、リアリティの説得力を保ちつつドラマティックに展開す>>続きを読む

小早川家の秋(1961年製作の映画)

4.0

高度経済成長期に入り変わりつつあった日本社会を背景に、一家の長の父と、義理を含む 3人の娘を中心とした「ややこしい小早川家」の家族ドラマ。巨大資本の台頭と家族経営会社の限界から、家父長制が揺らぎ、男た>>続きを読む

王女メディア(1969年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ギリシャ神話メディアをパゾリーニ風に。ストーリーは単純だが、丁寧に説明してくれないので、神話のあらすじを知らないと、2人の主人公の別拠点での前半生など、分かりにくいかも。話が飛ぶ一方で、スローなモメン>>続きを読む

バットマン(1989年製作の映画)

2.5

DC のスーパーヒーロー・バットマンとスーパーヴィラン・ジョーカーのライヴァル対決。現在目線では、DCEU やノーラン作品を含め、後に彼らをフィーチャーする映画群の原型を提示した作品という位置づけに落>>続きを読む

フライングハイ(1980年製作の映画)

3.0

1970年代に流行した航空パニック映画のパロディ映画。ストーリーの骨格はエアポート'75がベース。旅客機が航行中にアクシデント(本作では食中毒)でパイロット不在となるもので、そこにパロディ、スラップス>>続きを読む

ドクトル・マブゼ(1922年製作の映画)

3.5

変装と催眠術を操る怪人マブゼの暗躍から破滅までを描いた、サイレント時代の 4時間半に及ぶヴィラン映画の金字塔。マブゼと女性を含む仲間たち、刑事フォン・ヴェンクら、キャラの際立ったアンサンブルキャスト、>>続きを読む

アンコール!!(2012年製作の映画)

3.0

高齢者コーラスグループを楽しむもコンクール予選後に病死した妻と、コーラスに懐疑的だったが後に参加しソロも担当する夫、そしてグループがコンクールで入賞するまで。メインテーマの老夫婦の絆、そして息子や孫と>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

寄生性双生児の一種として、体内に寄生する兄(弟?)による殺人現場を目撃したり、その現場に瞬間移動したりする女性の恐怖体験。本作のミステリ的フォーカスは、中盤まで超自然的に描かれた殺人犯の「驚くべき」正>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.0

ブルジョア一家に入りこんだ謎の訪問者男性が、一家全員を魅了しおそらく性的関係も持った後、突如去ると、一家も離散。比較対象として脊髄反射的に頭に浮かぶロブ=グリエやゴダール、そしてパゾリーニ自身の後期作>>続きを読む

ハミルトン(2020年製作の映画)

3.5

アメリカ合衆国建国の父の 1人ハミルトンの伝記ミュージカルの上演をそのまま写し映画とした作品。映画としては普通のカット割で編集され、特筆すべきことはない。妻となる女性との出会いから結婚までが 1つのシ>>続きを読む