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サタデー・ナイト・フィーバーの10000lyfhのレビュー・感想・評価

3.0
1970年代ブルックリン、ディスコにハマったロウアークラス 19歳青年の、家族、雇用主、悪友、女性たちとのインタラクションを通じての自分探し。ディスコ文化の記録映画としての価値が高い。プロダクションがきちんと作りこんでいるので、本物の記録映像よりパワフルだし、リアルさでも十分に説得力がある。この一面で映画史に残る名作となり、派生的に、70年代のそこそこなミッドバジェット映画の格好のサンプルにもなった、と言えそう。映画としてはツッコミどころ多い。司祭を辞めた兄など余計なエピソードがあり、誤認報復襲撃や、友人の事故死または自殺も、その後の展開がなく、音楽/文化映画としては暴力がむだに影を落とす。そして時代を考慮しても酷い男尊女卑(食事の後片付けもコンドーム準備も女性の役目)。本作の素晴らしさはトラヴォルタに尽きる。文化遺産としてのファッションやヘアスタイルともども、画圧が凄く、ダンスも見事。マンハッタンとブルックリンの、当時の格差の象徴としての橋の使い方も興味深い
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