このレビューはネタバレを含みます
ニュージャージー州パターソン市の、詩を書くのが趣味のパターソンという名のバス運転手の、いくつかの非日常的な出来事を含む 1週間の日常生活。妻の愛犬に詩のノートを噛みちぎられ失意の中で、ビジネスマン風の日本人詩人にノートを贈られ、新たな 1週間、そして創作活動を再開するのがクライマックス。主人公夫婦は、全アメリカ人の究極的な平均像のよう。階級的にはロウアーミドル、人種的には、夫は金髪碧眼でない白人、妻は、演じた女優はイラン人だが、バイレイシャルアメリカ人に見える。主演にスター俳優を起用し、プロダクションクォリティが高いことを除けば、優秀な学生映画のような表現内容と表現手法。『凸凹フランケンシュタインの巻』というマニアックな映画の引用には、さすが！な映画愛が宿る。劇伴は、アンビエントみ、ありがちなシンセ音に、時おりアコースティック楽器や民族音楽が重なる。ソースミュージックで、バーで流れる当たり障りのない 80年代みフュージョンロック（バンドは映らないがライヴ設定？
