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Summer of 85の10000lyfhのレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
2.5
恋人の交通事故死で終ったひと夏の恋を、法的な責任を問われつつ、死の観念にとらわれたゲイのティーンエイジャーが回想。「君の名前で僕を呼んで」やドラン諸作との類似点が多く、BL 映画としては新鮮味を欠き、際立った特徴もないそれなり作品という印象。前半で、葛藤モメントもありつつも、恋まっただ中の幸せな時間を、海岸を主な舞台にパステルカラーの明るい映像で美しく描く。後半、亡くなった恋人の母との対立を軸に重い時間が続いた後、主人公が次のステージへ進む様子がポジティヴに描かれるエンディングへ。エンディング以外で、回想時点の暗い心象が映画に影を落としていることや、幸せモメントが早々と終ってしまう時間配分などが、映画の魅力を削いでいるように感じた。劇伴は普通にピアノ、ストリングス、シンセがアンビエントに。「セルフコントロール」が 80s アイコニックに、ロッド「セイリング」が内容に合わせて使われる(クラブでヘッドフォンでこれ聴いて周りと別空間になるシーン、ありがちだが素敵
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