マンネンさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

マンネン

マンネン

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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

4.0

超低予算で面白い映画の代表かな。
USのドラマLostに雰囲気が似てたがラストの尻切れトンボ感も似てる。90分ものだからそれはまあ良いとしても、インド系のコンビニ店員の金庫に関してもう少し情報がほしい
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007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)

3.8

007第2作目。
イギリス、トルコ、イタリアを巡るストーリーで風景を見るだけでも楽しい。今ほどグローバル化で土地の個性が殺されていない頃の映画はそれを見るのが楽しみ。
敵に迫られボートで逃げ回るシーン
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007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号(1962年製作の映画)

3.8

言わずとしれた映画版007シリーズ第一作。
ショーン・コネリーはピシッとしたスーツからボホボロになったTシャツまで何を着ててもカッコいい。
原子炉の扱いや竜のギミックなど今と比べちゃあちゃちいモノだが
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.8

助演のロザムンド・パイクは美人。それとハーバード出の賢さを武器にどこまでやるかが怖い所。

後半の展開が意表を突いててサスペンスとしては心地良いのだが、最後エッ、ここで終わっちゃうのって感じ。
日記と
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楽園(2019年製作の映画)

2.8

限界集落で何かにすがりたい村人が、誰でもいいから村八分を作りそいつが罪人になればすべてが丸く収まる、との救いのない話の中で、最後に若者が一歩踏み出そうとする話。

しかし許されるべき奴が許されず、許さ
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野性の証明(1978年製作の映画)

3.0

高倉健が自衛隊特殊部隊で東北の原生林での訓練中に、10歳くらいの薬師丸ひろ子の父親を殺さざるを得なかった事情を巡る話。そこまでの設定は面白い。展開が楽しみだったが、その事情を最後まで薬師丸は知らされる>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

二度目の鑑賞。
実話であり、その描き方も反戦思想などに偏りすぎている感じもなくズシンと刺さった。
主人公の狙撃手カイルが、多くの人間を殺した理由を神にきちんと説明できる、と言っていたが、アルカイダの側
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

2.9

オズsystemという突拍子もないバーチャル世界とラブなんちゃらというAIの存在設定はまあ良いが、その暴走行動に対峙する人間側の感情が全く理解できないものでギャク的解釈も不能。"おじさん"のキャラクタ>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

3.9

ネタはまあ楽しめた。
"夫は分かってくれない"系の話で、後味悪いが、これだけ狂気の沙汰なら犠牲者の数とつりあいがとれてるかな。
養子と里親の関係ってただでさえ難しいのに、3人目の子が死産だったからって
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.8

前作ボーダーラインの続編。
前作と違い昼間のアメリカとメキシコの国境地帯の無法地帯の雰囲気の伝え方は悪くはないが、話がとっ散らかった感がある。結末も中途半端で、さらなる続編を見なければ評価のしようがな
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.2

なかなかの不快な残酷シーンがあれど、結末の納得感で相殺された。
無垢なサッカー少年と麻薬カルテルの所業の対比で"狼の住む街"の雰囲気を際立たせようとしているのだろうが、その狼たちの普段の姿が、最期の晩
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ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

3.9

フィリピンの貧困の中の孤児ブランカが盲目のギター弾きの老人ピーターと助け合って生活していく話。辛く切ない生活の中、彼らの逞しさに勇気をもらえた。
子役が皆上手い!
見終わったあと、監督が日本人だと知っ
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デザート・ストーム/新・サハラ戦車隊(1995年製作の映画)

3.9

1943年作品の「サハラ戦車隊」のリメイク。
比較するとカラーで情報量が多くなった分、リベットだらけの米軍戦車M3 LEEのカッコ良さは際立った。
主演のジェームス・ベルーシはスティーブンセガール似で
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.3

前作に比べトリックがやり過ぎ。
最後のはあり得ない大仕掛けの子供だまし。
四人でカードのパス回しするところまでは良かったが、、、。

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.5

最後のドンデン返しがアレッこれ辻褄合ってる?何かおかしくないかな?と思ってしまったがもう一回見直すほどの映画ではないので、スルーする事にした。
でも展開早くてスピード感は楽しめるので、続編も見たくなっ
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

4.0

感想を言い表すのも難しい。
「愛してる全ての人に裏切られ、つらき浮世を一人行く我」
戦中、戦後、高度成長期、性の営みが現代ほど秘め事ではなく、多様な形で他人に明け透けなところで繰り広げられていた時代。
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泥の河(1981年製作の映画)

4.4

有名な映画だったが、いかにも暗そうなタイトルで避け続けてたが、ついに鑑賞。言葉で表現するのがもったいないほど素晴らしいものだった。
1950年代の49歳の父親と9歳の息子。息子が一人垣間見てしまった大
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ゾディアック(2006年製作の映画)

2.5

最初の衝撃的な猟奇殺人以降は大した盛り上がりも無く、登場人物のキャラも薄めなため、名前を覚える集中力が保てなくなった。
オチもなんだかわからない。実話とはいえもう少し盛り上げようがあったんじゃないかと
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.3

人類とエイリアンとの戦いが途中で急にスケールダウンする。
エイリアンの根源を見つけるくだりが安直過ぎる。
エイリアンのデザインと動きが好みでない。
以上の理由で平均点には届かない。それ以外の感想なし。
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.8

ちょっとした何気ない不自然な振る舞いの裏側には深ーい闇が横たわっている事もある。
人を理解しようとする時に表面だけ見て分かった気になるか、覚悟を決めて深くまで立ち入るか。どっちが将来後悔を残さないか、
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

久々に☆4.5まで行った映画。
どうして人間は明らかに理不尽な人種差別をするのかを問いながらも、主人公、黒人の雇い主と雇われ人の白人、二人の友情でハートウォーミングな仕上がりになっている。
文句のつけ
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13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.3

カダフィ大佐が排除されたあとに無法地帯となったリビアで実際に起こった事件。
映画としては色々な立場の兵士や事務方が入り乱れ過ぎてて細かな所が若干分かりにくくなっているが大まかな筋はまあ良し。
CIAア
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.0

レッドウイング作戦というシールズ4人とタリバン200人の山岳地帯での戦いで実話。
アフガン人全体が悪人ではないという設定が現実的でなかなか他の作品には無いところ。
殆どが臨場感たっぷりの戦闘シーンでそ
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連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年製作の映画)

4.0

三船版「連合艦隊」、役所版と比較しながらの連続鑑賞。
宣戦布告が真珠湾攻撃開始より遅れたことには触れていない。ミッドウェー海戦での南雲中将の判断ミスはきっちり描かれていて分かりやすい。それだけでなく全
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聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-(2011年製作の映画)

3.5

連合艦隊ものはまず宣戦布告が攻撃後だったことをどう説明するか、そして南雲中将の魚雷装填の遅れをどう扱うか、がどう描かれているのか注視するところ。
前者は再三の山本五十六の指示と確認があったにもかかわら
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海峡(1982年製作の映画)

3.5

青函トンネル開通に執念を燃やすトンネル男とそのロマンに翻弄される女達。
掘削工事を指揮する高倉健の熱い思いは伝わってきたが、その奥さんは彼の実家の義理の父親の面倒を見るだけの人生。現場の竜飛岬では吉永
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真田十勇士(2016年製作の映画)

3.5

誰もが知る大坂の陣をわざとらしくバカバカしく描いたストーリーは一歩引いて見れば笑えて楽しめる。
荒唐無稽なエンディングもまあ良し!

永遠の0(2013年製作の映画)

4.5

日本人で良かった、先人の皆様有難うございました、と言いたくなる映画。

昨今、特攻は狂信的愛国者の愚行だと卑下するどこぞの著名人たちは戦後日本の基盤を作ってくれた先人への感謝を忘れ己の力だけで成り上が
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担え銃/チャップリンの兵隊さん(1918年製作の映画)

3.8

Peace on earth -good will to all mankind.
「独裁者」と違って政治色が強くなく単純に喜劇として楽しめる。敵軍と、物を投げれば届く程度の距離でお互いに塹壕を掘っ
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舞台恐怖症(1950年製作の映画)

2.8

ヒッチコック好きなので、かなり期待しての初鑑賞。
初っ端から長々と殺人で無実の罪を着せられてしまった回想シーンから始まる。
しかしその回想シーンが全て嘘で実は自分が真犯人だったなんて、、、こんな作りの
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.5

本当の家族と疑似家族としてのヤクザ社会を対比させながら、引退しても尚疑似家族が家族を破壊していく過程を描いた最後まで救いの無い反反社キャンペーン作品と言えるだろう。
2005年から2019年まで殺人罪
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.8

アメリカ開拓時代の究極のサバイバルの話。息子を殺されたブラピが、アメリカ人同士、インディアンの各部族、フランス人入り乱れての戦いの中で生き抜いて復讐する執念の物語。

ストーリーは大して面白くなかった
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羅生門(1950年製作の映画)

2.8

平安時代の山中で、夫を木に縛り付けた上で目の前でその妻が凌辱されるという、現代映画としてもショッキングな設定。
理性から解き放たれてしまった人間の残忍さがどこまで拡がるのかと言うのがテーマになっていて
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博奕打ち いのち札(1971年製作の映画)

4.0

任侠物は健さんの残侠伝シリーズ、侠客伝シリーズと見てきたが、鶴田浩二の博奕打ちシリーズは初めて。その中でも最高傑作と言われている本作を鑑賞。今までに見た任侠物の中では最も義理人情の重なりに納得感があり>>続きを読む

赤い殺意(1964年製作の映画)

3.3

オールタイムベスト・ベスト100」日本映画編(1999年版)で第7位だった今村昌平作品なので見てみた。
時代背景は50年代くらいだろうか。現代の常識では全く考えられない愛憎劇。
太ももに蚕の幼虫を這わ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.0

ピアノの天才たちが見ている世界観を垣間見ることができた気にさせられる作品。役者陣にも文句ないし、最後に登場する鹿賀丈史の存在感が作品自体を更に引き締めた感がある。

四人の天才が登場という事になれば、
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