近藤啓二さんの映画レビュー・感想・評価

近藤啓二

近藤啓二

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ラムの大通り(1971年製作の映画)

4.5

禁酒法をくぐり抜けて、いかに酒の密輸を成功させるか?と言うような、アンチヒーロー冒険活劇を期待していたら全く予想を覆して
酒と女と船と映画、と言う男が好きなものを集めた映画だった。

昨今のように明確
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屋敷女(2007年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

まあ、酷い。
いろんな意味で酷かった。
行動原理が不明のままうろうろ出てきて退場していく登場人物とか。
なぜそのタイミングで寝てしまうとか、なぜ割れガラスを素手で、とか。

そういう細かいところで素に
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.0

この映画がひたすらアピールしてくるのは、「このキングコングはデカいんですよ! なんたって次、ゴジラと戦うんですから! こないだのゴジラ、大きかったでしょう?
だから、この新コングもこんなに大
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

数年前に読んだ原作の感動が大きすぎたのか、映画の展開にやや物足らなさが否めない。
まさかの映画化で期待も大きかった。

比較されるであろうコンタクト、2001年といったSF映画と何が違うかというと、や
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ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2009年製作の映画)

3.5

全体の雰囲気が80年代の邦画臭くて嫌いじゃないなあって思ってたら監督同い年だった。
カットの長さとか、長回しの時代っぽくて嫌いじゃない。
嫌いじゃないけど、安藤サクラが途中退場してからが、それらが逆に
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キリマンジャロは遠く(2016年製作の映画)

5.0

シナリオの教本で「ハードボイルドというジャンルでは、主人公は生き方を貫き、最後まで何も変わらない。その生き方を表すのが、彼の職業」みたいなことが書かれていた。それを実際に映画として描かれた場合、どれほ>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

5.0

最悪のタイミングで観てしもうた。

岩井俊二。
まったく、誰にも似てない、誰とも違う作品を作る人。

天才。90年代からずっと。

天才天才天才天才天才、で相棒を失って、もうしょぼくろりんってなっちま
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デッドプール(2016年製作の映画)

2.5

うーん(-᷅_-᷄๑)うーん。。期待してたのになあ。

出だし景気良くアクションシークエンスにしといて、あの回想の連続はねーんじゃねーの?
ノリ悪すぎ。
盛り上がるはずのアクションが高速道路と、ラスト
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

1.0

ハリウッドリメイクにつられてレンタル視聴したものの、びっくりするくらいお粗末さ。
フィンチャー大好きなのはわかるが、いまさらファイトクラブ?(´・_・`)
もう2010年代なんですが。


スタイリッ
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

2.0

うーん。。
うーん。。でした(´・_・`)

前半の主人公が飛行機制作に没頭するあたりまでは、非常に見入るものがあったのです。
冒頭の夢なども過剰なものではなく、優しい感じで、ああこういう感じはやはり
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アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分たちの過去になんら疑問を感じていなかった登場人物たちが、いかにもこの撮影を通して人間性を発露していき…みたいなものではなかった。

撮影してても自分たちの行いに全く疑問を感じていない人間もいるし、
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スピード・レーサー(2008年製作の映画)

5.0

ひさびさに傑作を見た。
ラズベリー賞にノミネートされたぐらいウケが悪かったようだが、ハマる人にはこの上ない多幸感と希望を与えてくれる。自分もウォシャウスキー元兄弟の大名仕事と侮っていたが、年下の若い友
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ホステル(2005年製作の映画)

5.0

あらすじが陰惨で、まあ自分たちの世代はスプラッター大流行りだったから嫌いではないけど、タランティーノ絡みはちょっと生々し過ぎて、尊敬する監督ではあるけど拷問マニアという噂は本当かも、熱狂的にこれを推す>>続きを読む

ブルースチール(1990年製作の映画)

3.5

ハートブルーといい、どうも初期キャスリーン・ビグローとは合わず。

男が好みそうなことやってるのだが、なんでそうなるのという展開や、そこでそれやるか、というのが目につく。
もう映画も終盤にきてラブ路線
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

5.0

昔、梅田のシネマヴェリテに自転車吐息かルーム見に行って、舞台挨拶に来られてた園監督に東京ガガガ詩集にサインもらった。
あのときは文學的なイメージがあったけど、この映画の軽さはなんだろう。

ここ数年で
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ロボコップ(2014年製作の映画)

3.0

惜しいなあ…。出だしのつかみが最高に上手くて、政治的背景とか企業の技術暴走とか、前作では戯画化されてた要素をリアルに丁寧に描いてたし、何より人間がロボットになったことでおこる状況を前作より細かく描いて>>続きを読む

モンスター(2003年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これはめちゃめちゃ切なかった。
実際のアイリーン・ウォレスと恋人との関係や事件はもっと生々しいけど、うまく整理して物語に昇華したセンスと優しい目線は学ぶものは多かった。
寂しがりで愛してもらいたいけど
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DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

5.0

この映画のラストは三池崇史が産声をあげた瞬間です。

天使の涙(1995年製作の映画)

5.0

かつて香港映画は一つのブランドでした。
いまはすっかり韓国映画に取って代わられた感がありますが、流行り廃りでなく政治的なことで急速に変化させられたのは、なんだか残念でした。

その中国返還前夜にまるで
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さよならジュピター(1984年製作の映画)

3.0

いろいろさよならし過ぎて、作品自体さよならしてしまった映画です。
当時下っぱアシだった樋口真嗣が試写を見てあまりの出来に「こんなんでいいんですか!」と師匠の特技監督・川北紘一に食ってかかり「んなこたぁ
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アギ 鬼神の怒り(1984年製作の映画)

5.0

中学くらいだったか、真夜中にテレビでやってるのをこっそり観ました。当時は特殊メイクが今のCGに相当する映画人気の主軸を担ってて、これも本格的に特殊造型に挑戦した作品だったので、宇宙船とかその手の雑誌に>>続きを読む

リプレイスメント(2000年製作の映画)

5.0

ストに入った選手の代わりに試合を消化するのがリプレイスメント(代理選手)。こういうシステムがあるなんて知らなかった。
1人でカップケーキを食ってる写真がリークされたり、あまり飾らない人柄らしいキアヌ・
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ノーライフキング(1989年製作の映画)

5.0

大学時代に観て、いろんな方向に影響を与えてもらった。珍しく読んだ原作もよかったけど、バカみたいに喜ぶ大人相手に愛想を振りまき続ける歪な子役タレントとかはいないし、静かに淡々とリアルに描かれている。
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鉄拳(1990年製作の映画)

5.0

「どついたるねん」に続いてボクシング映画かと思ったら、後半まったくスゴイ方向へ舵を振り切ります。
「(岩井俊二が出てくるまでは)いまの邦画で新しい人間関係を切り取れるのは自分だけだった」というようなこ
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プルシアンブルーの肖像(1986年製作の映画)

5.0

今改めて視聴すると、観ているこっちがテレちゃうような演出があるけれど、それも80年代の日本映画の空気だったんだと思うのです。

玉置浩二が学校で教職以外の雑務に従事する、あからさまに怪しい男を演じてお
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悪夢の銀河鉄道/ナイト・トレイン・トゥ・テラー(1984年製作の映画)

1.0

何故か列車に神と悪魔が乗り合わせて、人間の魂をかけて善悪を裁くため、オムニバスで見ていきましょうかっていう話。
途中、レイ・ハリーハウゼンの残した功績を根底から否定するようなちょーヘタくそなダイナメー
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シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

5.0

膨れ上がる予算と暴走する監督の情熱に国家が製作中止に、しかしそれでもなお、年月をかけて完成までたどり着いた「未完のSF叙事詩」。
未撮影、紛失部分を現実の風景と監督のナレーションで補うという、一見苦肉
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