6さんの映画レビュー・感想・評価

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

事実がどうかは重要じゃない。クソ長く感じる上映時間ですけどこれに尽きる。確かな証拠が無い中で、自分の主観と主観をぶつけ合う。夫婦の喧嘩と裁判がどんどんとリンクしてくるところがすごくミソ。裁判中の埒が開>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.6

 ある種の没入体感型映画と言える。自分も教壇に立つキーティングから教えを乞いているかのように、自分の身を補填する哲学を振りかけてくれる、勇気に満ち満ちた映画だ。
 自分の夢を持ち自分の野心を振りかざし
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.9

本当はキラーオブザフラームーンを観に行こうと思っていたのですが、上映時間が3時間半と聞いてやめた。長いのって普通にズルいですからね。映画は短ければ短いほど評価されるべきですよ。その点うちのドミノちゃん>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

一人芝居SFサスペンス。閉ざされた世界に興奮する性癖を持つ俺からするといいです。
クローンでも個性が異なるという解釈が良かったと思う。同じ記憶、DNAを持ちながら趣味趣向や考え方が異なるってな
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.9

ちょっと半端ないもの観たな。歳を重ねるに連れてアニメのクオリティが上がっているのが手に取るようにわかるのが今なんですけど、これを超えるアニメ作品は向こう十年現れないと思うレベルでした。もはや技術云>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

俺には良くわからない映画でした。ただ率直にアニメーションが楽しい映画ではあります。触れたかった宮崎駿の世界観に触れて、自分とジブリとで紡がれた記憶を辿る中で物思いにふけることは容易い作品です。人が>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.1

極寒のディストピアで生み出す人類の縮図。世界観のワクワク感もさることながら、中々エグみを増すストーリー展開も結構ツボ。人と人の格差を、車両をセクションとして分かりやすく描く観客思いの脚本である。>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

いや、これを小学生二人にやらせるのヤバいだろ是枝裕和。そしてラストシーンのカタルシスどう考えてもヤバいだろ。色々と喰らった一本でした。
誰もが持つ疑念の目。「斜めに構えるから本質が見えてこない
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RRR(2022年製作の映画)

4.6

日本で愛されすぎて永遠に劇場でやってるらしい。劇場で観れて良かったという率直な感想にございます。新文芸坐にて。
友情努力勝利というジャンプ文化が、王道として根強く国民に浸透している日本ではそり
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.6

スリラーはスリラーでもほとんどコメディ。サイコをできるだけサイコとして描かないあたりにメタ的な怖さを感じるような構造になってる。
人間は生きている限り好奇心を止めない生き物だと思います。何かを
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.2

エッジの効いた血飛沫パーリーナイト。今この手の映画を撮らせるならやっぱり韓国だな。独特のジメッと感と演者の一重の感じがすごくスプラッター表現にマッチする。ソ・イングクのイケメン写真をポストカードと>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いいね。シャマランは好きと嫌いが交互に来る感じ。今回は当たりだった。俺としては意味の分からない行動を取られるのが一番怖くて気味が悪い。そのくせ人を騙したりする思考力は残っている老夫婦だったのでその>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

3Dアニメーションの夜明け。日本のアニメはここまで来た。構想十年は伊達じゃねえ。3Dアニメだから云々、声優変更したから云々、笑わせんな。今日俺は、アニメの限界を正々堂々真正面からぶち抜く革命を見た>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.5

チャドウィック・ボーズマンはもういない。俺達の愛するブラックパンサーもティ・チャラももういない。人は人を失うときが必ずあるけど、それでも世界は続いていくし、マーベルの物語も続いていく。俺達は生きて>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

給仕者革命。ブラックジョークの最骨頂。クリエイターが全力で生み出したものを生半可な気持ちで消費することって世に腐る程溢れているけど、紛れもなく自分もその生半可な消費者の一人であるという自覚がありま>>続きを読む

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

映画を見終わり、世の中こんなゴミみたいな男いるのか?と思っていた矢先、彼女が当たり前のように「痴漢にあった」と報告してきたので世の中にはゴミみたいな男がまあまあいるらしい。
ラストシーン、象徴
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.4

友人のオススメ。チェンソーマンのOPでオマージュされているらしい。久々に良い映画を観た。
単純な鬼ごっこに見せかけて絶妙な演出で至高の面白さを確立してやがる。逃げる側と追う側両方の視点が描かれ
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メイズ・ランナー:最期の迷宮(2018年製作の映画)

2.9

相変わらずメイズでも迷路でも全然ないのいい加減にしてくれ。結局2を見終わったあとと何も感想が変わらん。どう考えてもWCKDの説明不足が招いた事態。そして主人公側は自分達が人類を救う唯一の存在である>>続きを読む

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

2.7

温めのアルションをとりあえず動き回ればいいと思っていそうなカメラワークで誤魔化している、と当方捻くれておりますのでそう感じてしまいました。平凡なアクション映画です。この平凡は「普通に面白い」という>>続きを読む

タイタニック(1997年製作の映画)

4.6

3時間は長えよと思いずっと見てなかったけどさすがに避けられないので観ることにした。名作には名作たらしめる所以がある。そして名シーンには名シーンたらしめる所以がある。自由と抑圧。裕福だから幸せとは限>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.5

これはただのワンピースじゃない。2時間版ワンピースアニメじゃない。"この世の音楽家のための映画"であり、"全ての夢追い人のための映画"だった。そして、なぜワンピースの名を借りてAdoが歌うんだ?と>>続きを読む

ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット(2012年製作の映画)

4.0

最近のワンピースに乗り切れない自分がいる。伏せられた伏線が多すぎて、今更回収されてもあの頃の「この謎ってなんだろう?!」というワクワク感を超えられない自分がいる。毎年歳を重ねて、いつの間にか俺の中>>続きを読む

インシディアス(2010年製作の映画)

3.5

クラシックホラーを現代に蘇らせたジェームズ・ワンのホラー原点的な一本。マリグナントで天才だ…と思った彼も、こういうクラシックの宝箱みたいな映画を抱えて成長してきたんだなと思った。というより、「こう>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.3

俺達は何を目撃したのか。ジョーダン・ピールは分かりやすく痛快なストーリーの中で黒人や社会問題などに対する強いメッセージを盛り込める天才です。今作でもそれをいとも簡単に成し遂げてしまっていたので、劇>>続きを読む

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

3.8

出てくるやつら大体みんな良いやつ。確かにラブだった。こんなディストピアな世界で優しくあれるの偉い、俺もそうなりたい。地球上に存在する生き物がモンスターになったという設定がいい。普段殺しまくってる虫>>続きを読む

SCOOP!(2016年製作の映画)

3.9

面白いな。日本でエンターテイメント作るんだったら全部大根監督に任せたらいいと思う。ちょっとエロくしてくれるから中高生なんかにはたまらんだろうよ。だってこの映画で一番勉強になったことと言ったら二階堂>>続きを読む

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

2.8

初めて観たのにすごい観たことある気がした。チャイルド・プレイ観たことあるという称号が欲しくて夜の暇すぎる時間を使って再生始めたけど、結局眠くなって朝っぱらから続きを観るはめになった。世界一明るいと>>続きを読む

チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.8

何を描きたかったのか俺にはさっぱり分からなかったが、こういう奴らのことは最大限の妬み嫉みも含むと認めた上で死ぬほど軽蔑したいと思っている。つかチワワちゃんってぱーてぃーちゃんのメンバーにいただろ。>>続きを読む

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.6

憧れのあいつも、何者でもなかった。誰にも彼にも憧れがいて、その憧れにも憧れがいる。みんな自分にないものを持ってる人間が特別に見えたり、自分にはないものを全部持っているように見える人間が山程いたりす>>続きを読む

28週後...(2007年製作の映画)

3.6

パクリ映画感の蔓延度半端ないですが「28日後…」の正式な続編です。ただ、世界軸が同じなだけで続編的な要素はあまり無く、パンデミック後、ウイルスが死に絶え復興に手をかけた人類を描く話。
とはいう
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.4

アニメーションの新境地。立体的かつコミックの画風も感じさせる唯一無二の映像にテンションめっちゃ上がりました。
こりゃノーウェイホームの前に観ておけばよかったな~。マルチバースといえばMCUじゃ
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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(2015年製作の映画)

3.4

めっちゃイライラした。題名は「メイズ・ランナー」じゃなくて「ランナー」にしたほうがいい。それともあれか?今作の「迷路(メイズ)」は意味不明な話の展開のことです的なあれか?ふざけるな。全員分かり合お>>続きを読む

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

4.1

自宅療養で始めるシリーズ映画。私が選んだのは「メイズ・ランナー」です。何笑ってるんですか?名作でしたけど?
ほぼ約束のネバーランドやん!みたいな感じ。若者ばかりの青春活劇でありながらワンシチュ
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

3.8

これほどまで、言葉を伝えることは難しい。真実を話すことはとてつもない勇気が必要だった。その時々の考える必要のない状況や環境のせいで、素直な気持ちの伝えられない子や、信じることができなくなる子がどれ>>続きを読む

ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)

3.8

全然コメディじゃなかった。LOVEだった。人類における愛の力って絶大だけど、摩訶不思議なものなんだなと改めて再認識する。
新解釈ゾンビ。ゾンビにも罪悪感があったり現状を変えたいと思ってはいるけ
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.5

完璧すぎる実写映画。日本が世界に誇るゾンビアクション。ゾンビ映画の常識をぶち壊す、日本映画界の夜明けを知らせる一本だ!と、息巻いてこれからもアイアムアヒーローを推していきたい。
原作をまとめ買
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