真一さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.4

チョコとワサビを混ぜたような
「食い合わせの悪い味」が
脳味噌を直撃してくる怪映画!

美と醜。
生と死。
愛と憎。
花と腸。
聖と性。

これは、混ぜたら絶対にいかん
具材をぶちこんだ闇鍋だ。
気分
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.2

このグロさ、お下劣さ、
キモカワパワーに熱狂し、
あまりの快感に
身悶えしてしまう人が
一定層存在することを実感した。
そう、かくいう私も、
その一人だ。分かる。

予告を見て
「環境問題や人権問題を
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

5.0

 喜劇だと思って笑いながら観ていると、最後にヒトラーから恐るべきメッセージが飛んできてゾーッとする。最高に面白くて最高に怖い反ファシズム映画の大傑作。

 「君はニヤニヤしながら私を見ていたね。私の発
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.1

 強大な権力に抑圧された場合、あなたは自由を求めて抗うか。それとも権力に服し、ささやかな居場所を見つけて安住するかー。米国の終身刑務所を舞台としたこの映画は、3人の受刑者の生きざまを通じ、観る人にこう>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

5.0

 全世界の人々に観てほしい一本。黒人への差別意識をぬぐえない人でも共感できるよう、深刻なヘイトクライムをユーモアあふれるタッチで描いている。それだけに切なく、哀しい。

 タイムスリップするたびに、白
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.7

ヤクザの人権は認めなくていいのかー。衰退する暴力団の目線に立ったユニークな映画だ。

 確かに、ヤクザと言えば恐喝、暴力で市民の人権を侵害する街のダニという印象しかない。でも、そんなヤクザだって人間に
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エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE(2010年製作の映画)

4.2

暴力による暴力の根絶は不可能ー。こんなメッセージが込められたブラジルの傑作映画だ。凄惨な殺戮シーンの連続だが、物語が進むにつれ、犯罪の連鎖を断つために真に必要なのは、機関銃でなく民主主義の力だと気づか>>続きを読む

ブラックシープ(2006年製作の映画)

2.3

 透き通るような青空。どこまでも続く雄大な牧草地。はるか遠くに見える南太平洋。そして、かわいい羊たちの群れ。こんな羨ましくなるようなニュージーランドの大自然をバックに、なぜか繰り広げられるコテコテのB>>続きを読む

私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

4.5

 我が国の岸田総理が国会で、同性婚の賛否を聞かれて「社会が変わってしまう」と答えていた。愛し合う同性同士に、異性カップルと同等の「結婚の自由」を認めるのが、嫌みたいだ。そういえば、この総理の首相秘書官>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

5.0

2023年2月23日考察

ひらめいたのでメモ!
スマイリーとカーラは同根!

スマイリーは、カーラを
「熱狂的な愛国者」と読んだが、
実は自分もそうだった!

イギリス紳士としてふるまう。
美人妻と
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