Asinoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.2

世界の終わりは本当に、何か起こっていると気づく前に死んでるとか、あるいは敵と思い込まされた相手と戦うはめになって最後まで本当のことを知らないまま殺されるとか、そんなふうにやってくるのかもしれない。
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

4.0

ユーガットメールが好きだという話は何度もしてるんですけど、たぶんロマコメとして好きもあるけど、ニューヨークがすごく素敵に撮られてるのと、この作品のメグ・ライアンがとにかく最高にキュートだということなん>>続きを読む

桃色の店/街角 桃色の店(1940年製作の映画)

3.3

1940年というから戦時中に作られた作品。ブタペストのバッグや宝飾品を扱う店の店員ふたりのロマンスなのだけど、「ユーガットメール」の元ネタなんだって。
なるほど、オリジナルタイトルがThe Shop
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

試写で鑑賞。

銃撃戦がなくても、ちょっとしたことで生きるか死ぬかの事態になる開拓時代。何も持っていない男ふたりが、お互いの知識とアイディアで成功を目指し支え合う話。
いわゆる「西部劇」とは違う視点で
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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.0

12/3「グラディエーター」
6年ぶり2回目。

酔狂にも3時間の「ナポレオン」のあとにこれを見たんだけど、冒頭の皇帝とのやり取りがすごく「ナポレオン」のテーマと対になってたような気がして、妙に感慨深
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

Appleにくるってわかってるのにやっぱりリドスコの新作は大画面で見たくて行ってきた。

3時間でマリー・アントワネットのギロチンからナポレオンの死まで。
無理にきまってるので、徹底してナポレオンの戦
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田舎の日曜日(1984年製作の映画)

4.0

「田舎の日曜日」
ベルトラン・タヴェルニエ監督作品。

郊外の邸宅に家政婦と暮らす老画家のもとに、日曜日に息子家族と娘がやってきて帰る。というだけの話。なのだけど。

溢れるような自然、美しい邸宅、印
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ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

-

第二次世界大戦中のアフリカ(ロケ地はモロッコ)を舞台に、フランス人外交官と人妻の情事を描いた作品。
青やグリーンのステンドグラスが多用され、青いタイルが印象的な屋敷に籠るシーンと、夜の街をふたりが彷徨
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小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

4.0

今週は「そのうち見ようと思ってた」ものを徹底的に行こうと思ってるんですが(笑)、これもそんな感じ。
「緋文字」がベースになってて、現代学園コメディでありながら、女性だけに求めらる貞操感とやらにおおいに
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あなたの旅立ち、綴ります(2016年製作の映画)

3.8

シャーリー・マクレーンとアマンダ・サイフリッド共演。
「あなたの旅立ち、綴ります」という邦題はなんか大人しすぎて「違う」感がすごい。
シャーリー・マクレーンは、私の上司もしくは母親だったら本当に心底嫌
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ナンシー(2018年製作の映画)

4.1

見るたびに別人になってる!ってついったで見たのが最初だった気がするアンドレア・ライズボロー。覚えてる最初の作品は「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」かな。「オブリビオン」見たの最近なので。
ポスターとかコ
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

3.7

11/20
話題になってた「ボトムス」もさっそく見た。
今どき逆にあまり作られなくなった学園おバカコメディ。新しいのは、主人公たちがレズビアンで、憧れの相手とヤルために「ファイトクラブ」を作る、という
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マイ・サマー・オブ・ラブ(2004年製作の映画)

4.3

エミリー・ブラントのデビュー作にして、「イーダ」や「Cold War」のパヴェウ・パヴリコフスキ監督の2004年の作品。
ずっと見たかったんだけど手段がないと思ってた。いつU-Nextにきてたんだろ。
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ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

4.0

「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」
「心と体と」のイルディコー・エニェディ監督作品。あちらが苦手だったので、気になってたけど今まで見てなかったんだけど。

これはこのとても「男らしい」船長目線で語られ
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.0

11/15
「あなたの名前を呼べたなら」という邦題素敵だね、とは思うんだけど、これを恋愛映画って言っていいのか正直ちょっとわからないなって思った。

若くして親が決めた相手と結婚したけどすぐに未亡人に
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.2

「ザ・キラー」Netflix
劇場で見るべき、という感想を結構見たんだが結局配信で。
ストーリーとしてはびっくりするくらい王道。
任務に失敗して恋人を傷つけられた殺し屋が、落とし前をつけつつ足を洗うた
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.0

「ナイアド」Netflix で

実際に、64歳でバハマからフロリダまでの170キロを一人で泳ぎきった女性の話。

28歳のときに同じ挑戦をして失敗していたけど、60歳を過ぎてから再度挑戦する決意をす
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レンフィールド(2023年製作の映画)

-

(あえての)B級ホラー風コメディアクションで、実際のところカウンセリング映画?
笑っちゃうくらいの血糊とぴゃー!、いまいちぬるいワイヤーアクション、共依存の患者のセラピー会場が殺戮の現場になる感じ、
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

4.5

11/7
公開時見そびれびれてたのをやっと。すごく好きな話でした。そもそも毒気強めのお伽噺的寓話、大好き。

たまたま見た順番がそうだった、ってだけだけど、ちょうど「アイム・ユア・マン」と同じテーマを
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

4.0

「アイム・ユア・マン」11/5
単に「理想の行動をしてくれる美しい男が現れたら、人はアンドロイドと恋に落ちるか?」という話ではなかった(いや、見た目がダンスティーブンスなので、なかなかなびかない主人公
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フィンガーネイルズ(2023年製作の映画)

-

「フィンガーネイルズ」
「林檎とポラロイド」のクリストス・ニコー監督作品。Apple TVで。
ジェシー・バックリー、リズ・アーメッド、ジェレミー・アレン・ホワイト。この顔ぶれで期待しない方が無理とい
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ヴォルーズ(2023年製作の映画)

3.8

メラニー・ロラン主演監督のケイパーもの!と聞いてすごく楽しみにしてたんだけど、これケイパーものあるいはアクション映画として見るとかなり不思議なテンポで戸惑うことになる。延々うだうだした会話が続いたり、>>続きを読む

ニュー・オリンポスで(2023年製作の映画)

4.0

フェルザン・オズぺテクの新作がこんなに早く見られるなんてNetflixありがとう✨

1978年のローマ、名画座でありゲイのハッテン場でもあるNuovo Olympoで出会ったふたり。とある部屋でもの
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ローカル・ヒーロー/夢に生きた男(1983年製作の映画)

3.8

タイトルだけは知ってたけど未見だったものを人が見てるとつい釣られることがあり、これはまさにそんな感じで映画祭の合間に見ました。

石油プラント建設の用地買収のために、スコットランドの小さな漁村に行くア
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ダンテ(2022年製作の映画)

3.8

東京国際映画祭 5本目め「ダンテ」

フィレンツェから追放されて客死したダンテの名誉回復が、死後何年もたってからようやくかない、ダンテの最初の研究者とも言えるボッカチオが、唯一の血縁者である娘に賠償金
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

東京映画祭6本目め

確かにグロテスクでもろR18なのだが、とてもとても分かりやすく家父長制の拘束から自由になり、自分自身を見つけていく女性の成長譚。
せめてR15にできるくらいにしといてくれてたら娘
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ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023年製作の映画)

3.8

東京国際映画祭3本め。
「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ」見ました。30分ほどだけどとてもアルモドバル映画。
冒頭に流れたカエターノ・ヴェローゾのファドのタイトルが、この作品のタイトルにもなっている
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異人たち(2023年製作の映画)

4.2

東京国際映画祭4本目

作品に行き詰っていた脚本家のアダムは、作品の題材である両親と暮らしていた家を久しぶりに訪ねて、そこで思いがけず生前の両親と再会する。
彼はまた、同じ時期に同じアパートで暮らす男
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

東京国際映画祭2本目め
12月に公開予定の「ポトフ」

冒頭延々と続く料理シーンで、劇場にいた皆さんのうわーうまそう😣ってため息が何度も聞こえてきた(笑)とにかく見事な、踊るような調理シーンで、そのあ
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パッセージ(2023年製作の映画)

4.5

東京国際映画祭1本目
とうとうPassages見た人になってしまいました。
ちょっとセクシーなウィショさん過剰摂取しすぎた感があってくらくらしてる💫

主演はやっぱりフランツ・ロゴフスキなんですけど、
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アドリフト 41日間の漂流(2018年製作の映画)

3.8

10/22
飲み会でサム・クラフリンの名前が出て(なんでなったんだっけ?)、彼をいつどの作品で認識したか?という話をしました。この話は何度もしてるんですけどね。ハンサムスルーの法則が働きがちな人だよね
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ナショナル・シアター・ライブ「善き人」(2023年製作の映画)

4.0

今回のNTliveの「GOOD」はほぼ3人で演じきるプロダクション。
幕間で流れたC.P.テイラーについての短いドキュメンタリーがとても役に立って、同時並行的にいろんな話が、ちいさい舞台のたった3人の
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ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)

3.7

U-BEXTの配信が明日で終わるというので、前から気になってはいたので見てみることにした。
邦題がひどいのだが、そもそも日本版ポスターは両方ともメラニー・ロラン押しで、実際の主演はロランラフィットとい
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もうひとりのゾーイ(2023年製作の映画)

-

元ついったのアルゴリズムは最近ますます信用ならないと思っていますが、なぜか異常に推されたので試しに見てみた。
しかし私はロマコメが好きなので、ロマコメならなんでもいいわけじゃないのよ。
特に「ロマコメ
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