かぴばるさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

かぴばる

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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.5

 リドリー・スコット✕アダム・ドライバー、半年も空けずに2本目。ふたりとも仕事しすぎじゃないですか???

 まず目を引くのは、パトリツィアを演じるレディ・ガガの迫真の演技。女優としてのガガは観たこと
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 新年初映画。だったが、結末が受け入れられずレビューの投稿まで2週間を要してしまった。

 本作はトムホスパイダーマン、いわゆる"ホームシリーズ"の3作目。だがそれと同時に、これまでのスパイダーマンの
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

 大大大好き純愛ビーム!!!

 本編未登場のサブキャラクターを主役に据えて、この盛上がりは本当に凄い。「将来を誓うも交通事故で死んだ幼馴染に呪われた」みたいなみんな大好きな過去を持つキャラクターがサ
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 ぶっとびスパイアクション映画『キングスマン』シリーズの前日譚。

 前2作から雰囲気はかなり変わり、作風は若干シリアスに。渋みあるレイフ・ファインズの紳士な演技がとても良い。

 戦争映画としての側
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.2

 アメリカ全開の青春コメディ。ひとつ前の作品の感想で「学生のラブコメを描かせるなら日本」などと述べてしまったが、洋画でも描ける描ける。これだよこれ。ただ、日本の作品よりもかなり下品になるけど。

 そ
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マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり(2015年製作の映画)

3.9

 大人のラブコメディ。学生のラブコメは日本の作品に軍配が上がるが、大人のラブコメはアメリカに限る。はっちゃけ感、爽快感がいい。みんな大好きなラストシーン、子どもたちと夜を駆ける場面とかなかなかやれない>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.5

 ヴァイオレットチャン!!!!

 派手な設定やシーンなどどこにもない作品で、脚本と美術だけでよくもまあこれだけ魅せたものだと感心。思いつく限りのエモ挙動が詰め込まれており、10分おきに泣かせにくる
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

4.1

 ダメ人間と極悪アメーバのブロマンス。

 「うだつの上がらない中年記者エディは、宇宙生命体ヴェノムに寄生されている。ある日、自身の記事をきっかけに死刑が確定したシリアルキラーが脱獄し、復讐に命を狙わ
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

4.0

 なんといってもモーガン・フリーマンは良い。ジジイの友情は最高。

 散りばめられる加齢ジョークも、他人事ではなくなると笑えなくなるのかもしれないが、今は笑って楽しめる。今は……

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.9

 20世紀前半のイギリスの空気感と、離島ガーンジー島の英国風インテリアが素晴らしい。イギリス人はガーデニングをさせたら天才的だと思う。どこまでも人工的で手入れの行き届いた庭、あれは日本人には作れない。>>続きを読む

ガネーシャ マスター・オブ・ジャングル(2019年製作の映画)

3.8

 顔が良すぎる武闘派Dr.ドリトルがゾウを護るために密猟者と闘うアクション映画。

 100%のアクション映画だと思って見始めたので、前半のアクションシーンの少なさに少し戸惑った。なにせ、密猟者が攻め
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ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.6

 夫を亡くしてから無目的に人生を生きるエミリー(ダイアン・キートン)が、ある日目の前の公園ハムステッド・ヒースの片隅でひっそりと隠者のように生きるドナルド(ジェームズ・ノートン)と出会う物語。

 目
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.0

 ホロコーストを逃れた過去を持つユダヤ人の主人公が、70年ぶりに忌まわしき地ポーランドを目指し、かつて匿ってくれた親友に約束のスーツを渡すまでのロードムービー。

 頑固で偏屈だが茶目っ気もあるじいさ
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.5

 宇宙誕生の秘密にすら迫る超銀河級スケールのマーベルスタジオ最新作。

 前半からこれでもかというほど風呂敷を広げ、ドデカスケールで話が展開される。人類史に残っている神々の多くはエターナルズのことだっ
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.2

 伝説の映像美と持て囃されるアニメが、2週連続金曜ロードショーに来ていたということで鑑賞。

 これ絵をパラパラして作ってるの?マジ?ってなる。京アニ本当にすごい。作品全体の雰囲気、シナリオ、キャラク
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

4.1

 掛け値なしにこの映画はいい映画だと言える。なぜって、結婚したくなるから。

 まったく生きているともう結婚は結構です、他人は煩わしいです、という気分になりがちだが(個人差はある)、本作の主人公である
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めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

4.0

 インドならではのお弁当配達システムの誤配送が引き合わせた、孤独なふたりのヒューマン・ドラマ。

 インド映画は何本か観ているものの、本作のキモとなるお弁当の配送システムや、職場、結婚式の風習など、新
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

3.5

 普段は観に行かないタイプの映画ながら、B級好きの友人に誘われて鑑賞。

 カルト的人気を誇る25年ほど前の同名作品の日本版リメイクらしい。私は原作は概要しか知らないものの、原作の監督も監修に入ってお
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.2

 プロレスラーになる夢を追うダウン症の青年ザックと、尊敬する兄を失ってからうまく行かない漁師タイラーが行くロードムービー。

 本作もロードムービーの醍醐味、道なき道を進んで漂流し、焚き火をし、風変わ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

 圧倒的映像美。本作、タイトルに違わず物語の大半が砂漠のシーンなのだが、砂の描写の美しさにかけては映画史上でも指折りの作品。

 また、超大作SF小説が原作なだけに、超スケールの宇宙船、異星人や砂漠の
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

 強姦の告発を皮切りに実施された裁判を、強姦された妻の夫、強姦犯だと告発される男、強姦された妻の三者の視点から描いた作品。

 物語は三者それぞれの主観で構成された三部構成になっており、まずその見せ方
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.2

 ゴッホと、彼を演じたウィレム・デフォーが好きで鑑賞。今回のデフォーは本当に凄い。ゴッホ本人にしか見えない。この演技だけでも観る価値はある。

 演出に少し癖があり、ハンドカメラで撮ったようにグラグラ
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.5

福田雄一監督とムロツヨシが好きなので……三国志の作品だと思って観たらブチギレ間違いなしですが、福田監督とムロツヨシの作品であると思って観たら期待通り。全然観たい作品がないときにはおすすめ。

月世界旅行(1902年製作の映画)

4.3

中秋の名月の代わりに鑑賞。

SFの巨匠ジュール・ヴェルヌの同名小説を元にした、映画の歴史の中でも最初期にあたる1902年のモノクロ・サイレント映画。アマゾンプライムビデオでは、それに音楽をつけ着色し
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

腕っぷしが強く周囲から愛される、ガサツだが義理堅い白人の主人公と、孤高の天才ピアニストの仮面を被った、意志の強く寂しがりな黒人のデコボココンビが主人公のロードムービー。

前評判に違わず、ふたりの台詞
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.3

主演のドーナル・グリーソンとその父親を演じるビル・ナイが好きすぎて観た作品。そのふたりのことがもっと好きになったことはもちろん、ストーリーも大満足の出来だった。もちろん、タイムリープものはタイムパラド>>続きを読む

人生、ブラボー!(2011年製作の映画)

4.0

どう転んでもいい話なんよ。533人の父親なんてさ、夢じゃん、人類の。

主人公はどうしようもないダメ人間の側面も持ちつつ、根はいいやつ。こういうのが一番人間味があって憎めませんよね。

あと邦題。ゆる
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

4.2

枯れた老美術商の、店仕舞前最後の大立ち回り。

フィンランド映画というのは初めて観たが、アメリカで同テーマの作品を作ると「IT音痴のおじいちゃんと生意気な孫のデコボココンビが隠れた名画で大逆転!?」的
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フラワーショウ!(2014年製作の映画)

3.9

実在のランドスケープ・デザイナー、メアリー・レイノルズを主人公にした作品。

日本語では「大逆転サクセスストーリー」などと銘打たれているので、胸スカ系のコメディタッチの作品かと思えば、スピリチュアルな
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

マーベル本気のアジアン・ファンタジー。

序盤はキレのあるアクションが見どころ満載のカンフー映画。からの後半、闇の魔物が現出し、龍が姿を現すアジアン・ファンタジーに!舞台をアジアに移しながらもマーベル
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

敵も味方も大暴れのアクション・ブラックコメディ大作。

冒頭からどこかでみたようなスーパーヒーローの劣化版みたいなのがたくさん登場し、軽快な悪態をつきつつクセの強すぎるキャラを押し出したと思ったらバン
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.9

スター・トレックの大ファンの自閉症の女の子が、脚本コンテストへ自作を届けるために500kmを旅するヒューマンドラマ。

道中、これ以上ないだろうというぐらいの冷たい風当たりや不幸に見舞われ、もうやめて
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.3

珍しいラテン系ラップ調のミュージカル。

曲調のため、大ヒットを記録した『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』と比較してもとにかく明るい。ラテンソウルを胸に宿す私としてはそこだけでもう満点。
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.5

ゲーム好きなら必ず楽しめる意外な傑作。

監督はハートウォーミングなコメディに定評のある『ナイト・ミュージアム』のショーン・レヴィ。主演はタフなアクションからコメディまで幅広くこなせるライアン・レイノ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.2

 名作と聞いていながら今更の視聴。公開から20年経ってもその主張は褪せないどころか、むしろ社会はタイラーの言っていたとおりの惨状を呈しており、さすがである。

 エンターテイメントの傑作と銘打たれては
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.2

カメレオン俳優ジェイク・ギレンホールが、交通事故で妻を無くした男を演じるヒューマンドラマ。

何事にも無感情に過ごしてきた主人公は、妻を無くした際の感情をうまく表現できない。そんな彼の破壊(原題:De
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