かぴばるさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

かぴばる

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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.6

 うぉぉぉぉぉぉワカンダフォーエバー!!!

 国王として民を守り、ヒーローとして悪と戦ったティ・チャラ。まだまだこれからの活躍が期待されるヒーローだっただけに、演じる俳優チャドウィック・ボーズマ
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

4.0

 長年連れ添ったパートナーが認知症を患い、思い出をめぐる旅に出る話。

 カップルが男女の夫婦ではなく男性の同性愛者であることで、なんとなく湿っぽくなりすぎない、独特の雰囲気が生まれているように感じた
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

4.1

 最愛の娘が卒業旅行先のバリ島から、すべてをなげうって現地の男と結婚すると連絡。スピード婚を止めるべく、離婚した仲の悪い元夫婦が今だけ手を組んで……というお話。

 設定は特段目新しいところがないのだ
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最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方(2014年製作の映画)

4.0

 偏屈おじさんの再生と老いらくの青春を描くラブコメディ。

 似たような作品は多いが、90分で色々やっててまとまりは良い。未亡人のやたら似合う女優ダイアン・キートンの演技は練達の域。不動産屋のおばあさ
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ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.9

 実在のオペラ歌手ポール・ポッツを主人公にした伝記的サクセスストーリー。

 人生山あり谷ありというか、どこまで史実なのか知らないが、ここまで起伏があるというのもなんともフィクション臭い。こんな人生も
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.9

 格言と箴言に満ちたクライム・サスペンス、割とコメディ風味。

 事件に巻き込まれた3人がスタイリッシュに世界の闇を暴く話かと思っていたが割と鈍臭く、作品のテンポはもう少し良いほうが好みだった。でもそ
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ガッジョ・ディーロ(1997年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 たまには真面目そうなやつも観ておくか、と鑑賞。しかし主要テーマであるらしいロマがわからなかったので、一時停止し検索。なるほど、ジプシーの当世風の言い方なわけですね(厳密には違うけど)。言語はロマニー>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.6

 伝説的ヒットを記録した『バーフバリ』のS.S.ラージャマウリ監督最新作。ということでインド映画にしては珍しい全国ロードショー。ありがたい。

 とにかくパワフル。主演二人の筋肉が物凄いので、止まって
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ポリー my love(2004年製作の映画)

3.8

 ベン・スティラー演じる冴えない男が一念発起して人生の舵を切り、やり直しを図る映画。っていっても10本ぐらいありそうなのなんなんだ。ベン・スティラーこんな役多すぎだろ。

 どうしても似たような作品が
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イーグル vs シャーク(2007年製作の映画)

4.2

 青春ラブコメ?でいいのかこれは。

 恋に恋する乙女なリリーと、復讐に生きる孤独な男ジャロッド、みたいなひとことでは全然形容できていない。こんなにロックな内容ではない。

 懸命に生きているが傍から
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靴ひも(2018年製作の映画)

4.3

 発達障害を抱える息子と、彼と妻を30年前に捨てた不器用な父。妻の死をきっかけに、はじめはしぶしぶながら共同生活を始めるふたりだったが……

 2週間たりとも息子の面倒を見たくなく、施設にぶち込むこと
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

4.0

 男、マジでどうしようもない。

 16歳の高校生、大人と子供の中間のような年齢の主人公ジュノは、予期せぬ妊娠に様々な決断を迫られる──

 少女の妊娠やそのことに対する周囲の風当たりの強さといった、
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.5

 青春タイムトラベル映画『サマータイムマシンブルース』と森見登美彦『四畳半』シリーズのコラボ作品。ファンムービーかな、って思うじゃないですか。驚異的な完成度の傑作ですよ。

 原作の時点で、こんなに説
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

 共感ができるわけではない。私は90年代の空気感を知らないし、ましてロサンゼルスのものとなるとなおさらだ。比較的品行方正にいきてきたし、だから未成年がドラッグや酒をやることに嫌悪感がある。

 が、な
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デリシュ!(2021年製作の映画)

4.3

 18世紀フランス、革命前夜の不穏な気配漂う中で、何も知らない貴族たちはのんきに美食を堪能する。創作的な料理人マンスロンは、料理でやんちゃしたことから宮廷料理人の地位を追われ、田舎に戻って旅籠で頑張る>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

 画家とモデル、決して叶わない禁断の恋の物語。

 どの場面を切り取っても絵画のような美しさのある画面が見事。それは単なるカメラワークだけでなく、冒頭から最後のシーンまで1時間半以上徹底して画面に男性
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 夏だ!花火だ!ボーイミーツガールだ!

 妹を失ったことから家庭が崩壊し、妹を取り戻したいと願う少年塔野カオルと、漫画家になるために特別な才能が欲しい少女花城あんず。願ったものが手に入るという噂のウ
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

4.0

 リマスター版がアマプラに来ていたので鑑賞。

 「とにかく忙しい厨房」はわりかし映画になっているが、なぜか観てしまう。自分が忙しいのは絶対にノーセンキューだけれども、他人、それもプロが忙しく手際よく
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.2

 煌めくネオン!渦巻く怨嗟!ここはネオ・ニポンの首都トキョー!深夜に駆けるサツジントレインに乗り込むのは殺し屋!ヤクザ!ロシアンマフィア!まさに走る棺桶!慈悲はない!な作品。

 デッドプール2の監督
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.3

 漠然とした不安を抱えつつも、何をすべきかわからない34歳の主人公が、純真な少女フランシスと出会って変わっていく話……かと思いきや、フランシス以外にも彼女を取り巻く様々な人々との関わりの中で変わってい>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

4.2

 エピック級の女流作家、故田辺聖子還暦前の恋愛小説?が原作。

 原作は昔読んだことがあったもののうろ覚えで、こんな爽やかな作品だっけ?という印象。原作小説や実写映画にあるフェティッシュな部分を取り去
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.6

 昨年度のアカデミー賞作品賞その他に輝いた作品。そこまで高い評価を得ているなら……とかなり期待して観たが予想以上の出来。

 ストーリーとしては、ろうの家族の中でひとりだけ健聴者として生まれた主人公が
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.1

 夏っぽい映画が観たいな、と思いタイトルで選択。いや、サマーってヒロインの名前で夏のことちゃうんかい!

 つかず離れず、レッテルの貼れない関係性にやきもきさせられるボーイミーツガール。セリフ回しのお
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.8

 ネットで胸糞映画として話題のSFシチュエーション・スリラー作品。

 謎の階層式空間に閉じ込められるという点では、先日和製リメイクで話題となった『Cube』の縦長版といった趣。

 人間の食への執着
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.5

 「ジュラシック・パーク」から数えて6作品目、そして新シリーズ「ジュラシック・ワールド」から数えて3作品目にして堂々の完結作。

 これがやりたかったんだね、これが"ワールド"の意味なんだねというパン
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鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成(2022年製作の映画)

3.5

 実写版鋼の錬金術師3部作の完結編。

 良い悪いではなく、よく頑張った、みんな頑張ってここまで来られた、完結おめでとうという思いがある。

 前作に引き続き、というか輪をかけての原作継ぎ接ぎ感はあっ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.2

 アメリカ西海岸、カリフォルニア州のサクラメントでの生活に閉塞感を覚える女子高生の生活を等身大で描いた青春活劇。

 等身大で〜みたいな作品は得てして地味になりがちであるが、この作品は等身大描写がとに
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午後3時の女たち(2013年製作の映画)

3.8

 正直、前半はひどく退屈な作品で、これにコメディというラベルを貼ったアマプラは間違っているのではないかと思わされた……そしてその考えは後半の怒涛の展開で覆される。

 徹頭徹尾自己中心的で自業自得、他
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.9

 Twitterでプチバズの、ニコラス・ケイジによるお掃除B級ホラーアクション。

 なぜかひと言も言葉を発さないニコラス・ケイジ(役名すらわからない)が、ひょんなことからカルト集団の魂が宿ったアニマ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 マイティ・ソーシリーズ4作目。

 面白いか面白くないかでいうと、これはもう面白い。奇才タイカ・ワイティティによりこれでもかとギャグが詰め込まれ、アガる展開にド派手なアクション。ゲラゲラ笑いながら見
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.6

 年上女性と高校生の恋を描いた映画。

 なのだが、正直自分にはあまり合わず。第一に、著名な方らしい監督をまったく知らなかったので、どんな味付けなのか予想できていなかったのがあるのかもしれない。ポスタ
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

4.3

 古き良き本格SFアニメーション映画。

 アンディといっしょに大きくなった私としては、必見の作品。意外や意外、蓋を開けてみればスター・ウォーズ×トップガンといった感じの、アツいパイロット野郎が宇宙を
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.0

 なにがいいのかと言われると、いや何がいいんだろうなとなる本作。なんかいいんすよ。

 ウェス・アンダーソン監督長編2作目だとか。最近の『グランド・ブダペストホテル』や『フレンチ・ディスパッチ』ほどの
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.3

 記念すべき登録100本目。

 ウェス・アンダーソン監督作は、特に前知識もなく『グランド・ブダペストホテル』を観てひとめぼれし、今年『フレンチ・ディスパッチ(以下略)』を劇場で観てからの3本目となる
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.7

 紛れもない大傑作。

 予習のために観た前作は、なんだか陽キャノリが強いな、トム・クルーズの笑顔は素敵だけれど、展開も王道だし普通のいい映画って感じだ、という感想だった。そこからの"これ"である。
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トップガン(1986年製作の映画)

3.9

 『トップガン マーヴェリック』の評判があまりにも良いので、観に行く前に予習として鑑賞。

 唸る機体!軋む筋肉!輝く才能!弾ける笑顔!マブい女!って感じの陽キャ映画みたいな前半は、少し私には眩しすぎ
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