諸星だりあさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

海は見ていた(2002年製作の映画)

3.0

黒澤監督の遺稿を映画化した作品。
新年一発目はこれを鑑賞した。

江戸時代の遊郭情緒、そこで繰り広げられる
客との恋模様…素材は良いのだが、人物の
心情描写がややおざなりで、相手になる男の
魅力がイマ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.5

三部作完結編、レイとカイロ・レンの物語に
終止符が打たれる。

全体的な印象としてエピソード6のリメイクと
言える展開、これは4のリメイクという見方を
された前々作の監督であるが故か。
レイの素性が最
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仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション(2019年製作の映画)

3.8

恒例のライダー合作映画。
今回はゼロワンの世界がタイムジャッカーに
よって改変されてしまったところから始まる。

ヒューマギアに支配された世界、これは
タイムトラベル物の定番である地獄化した
現実で、
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カツベン!(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

大正〜昭和初期に活躍した活動弁士をテーマにした人情ドラマ。
活動弁士に憧れながら泥棒の一味に加わっていた染谷俊太郎が、足を洗おうとしてある活動写真館で働くが、そこには酒に溺れた憧れの弁士がいた…。
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.7

前作の記憶はあやふやだが、思い出しつつの鑑賞。

エルサの魔法の秘密、一族の過去が明かされる
明快な姉妹の冒険活劇。
CGアニメの映像美の極地、夢の世界を見せるディズニーアニメの心地良さが存分に味わえ
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仮面ライダー世界に駆ける(1989年製作の映画)

3.5

RX「BLACKが消滅するとオレも消滅してしまう」
ロボライダー「RXが消滅するとオレも」
バイオライダー「お前らが消滅すると」

敵「なにこれ最悪なんやけど」

ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015年製作の映画)

3.6

最新作を観た後で改めてレビュー。

作品を1作目からリセット、別の選択肢と言える展開。T-800も老化していくという設定。
敵のT-3000の正体には驚いたが、全体的に過去4作の要素を取り入れ無難にま
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.0

世紀末アクション3作目。

が、ほとんど覚えておらず2との差別化に失敗した作品なのであろう。
敵に、北斗の拳のコウケツを思わせる大男と小男がいたことはかろうじて記憶の欠片がある。

30年後に復活する
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飛びだす人造人間キカイダー(1973年製作の映画)

3.2

46年前の3D映画と言えば、赤青のメガネをかけるアレである。

昭和48年の鳥取砂丘が見られるのは貴重。
立体シーンには「ここからメガネをかけてくれ」と怪人までナビゲーターに回るのが愉快。

3D映画
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.7

前作からうってかわって、核戦争後の世界が舞台になった。
暴走族たちはモヒカンに肩パッド、日本では完全に某世紀末漫画に継承された世界観である。
製作費が前作の10倍、ほとんどが車の改造費というのが凄い。
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

3.3

このシリーズは1作目がピークで、その後はあまり印象に残っていない。
原作小説との同時進行が影響し大幅に内容が変更されたとか。

やはり肉食恐竜は怖い、いっぱしのパニック映画である。
「これは命がけのお
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セックス・アンド・ザ・シティ(2008年製作の映画)

3.7

TVドラマの映画化作品。

序盤の完璧な部屋を求めて33軒目、で笑った記憶がある。
リアルな人生の格言が多い、ヒューマンドラマではなかろうか。

「ラブストーリーは長編もあれば短編もある、愛の深さは変
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.5

メルギブソンの出世作。

バイオレンスシーンをBGMやカラスで演出しているのが印象的。
暴走族専門の警察というのは実在しているのであろうか。
トーカッター一味はまさに北斗の拳の野盗そのものである。
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.8

前作から4年、映画史に残る傑作T2の正統な続編として6作目にして3作目、という複雑な作品がやってきた。
T-800とT-1000のジョンコナーを巡る壮絶な戦いから22年後、審判の日を回避した世界に再び
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映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!(2016年製作の映画)

4.0

友人の勧めで鑑賞。

この作品のマスコットたるモフルンが敵にさらわれ、その敵をめぐりドラマが展開する劇場版。
TVシリーズはほぼ未見だが、ぬいぐるみのモフルンが喋り、活躍する部分にトイストーリー的なテ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

観ると決めていたので初日に。

荒廃したゴッサムシティで老いた母親と
二人暮らしのアーサーは、貧困と不遇の中で
徐々に道を外していく。
だがそれは単純に転落と呼べるのであろうか…。

とにかく、アーサ
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極道めし(2011年製作の映画)

3.2

刑務所内のコメディ。
食材の良さを強調する話し方には、
話術として感心させられるものがある。

ラスト、出所後に食べに行くラーメン屋の
シーンに漂う哀愁はなかなかのもの。
上を向いて歩こう、涙がこぼれ
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.5

何度も映画化されている言わずと知れた
シェイクスピアの名作。
これは大スターへの階段を登る真っ只中に
あった頃のディカプリオ主演。

予想外の現代劇、そしてもはや笑いのレベルに
達しているその台詞回し
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ぼくが処刑される未来(2012年製作の映画)

3.0

冤罪がテーマのSF劇。
今や売れっ子となった仮面ライダーフォーゼの
両雄が主演なのが7年前であればこその見どころ。

だが全体的に低調な内容で、コンピュータの限界を問うなどのいいテーマが活きていない。
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行け!男子高校演劇部(2011年製作の映画)

3.3

モテない男子達が演劇を通じて青春を謳歌する
物語。

悲劇を笑いに変えてしまうセンス、
「演劇、大好き!」

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

3.3

ココという女性の半生を描いた作品。

有名なデザイナーとしての顔ではなく、一人の
女性として毅然としたその人間性が表現されて
いる。
唐突な幕切れもあり若干の消化不良感は
あるが、偉人のあまり知られな
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仮面ライダークウガ 新春スペシャル(2001年製作の映画)

3.8

TV本編が佳境に差し掛かった時期の総集編。
2エピソードの再放送を含め46話までを
五代が回想する形で語られる。

クウガというとハードな描写や物語の重さが
よく語られるが、それが二十年近い時を経て
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仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS(2003年製作の映画)

2.8

これもまたTV版完走後に鑑賞。
本編とは異なる外伝的アナザーストーリー。

一時間枠で全ライダー+新キャラのベルデまで出ているので正直ゴチャゴチャしている。
冒頭で秋山蓮との別れを見せそこに帰結する流
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劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL(2002年製作の映画)

3.3

TV版を完走したので鑑賞。
放送中に公開されたアナザーエンド。

印象としてはTV版より、王道でスッキリした結末になってはいるが真司含めて人物達の幸福には届いていないのが龍騎という作品の持ち味か。
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ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス(2019年製作の映画)

4.2

Vシネを初めて劇場で鑑賞。
仮面ライダービルドの完結編としてクローズに
続くTVシリーズ後日談。

新世界、一部の人間だけが記憶を戻した中
旧世界の復讐を目論みダウンフォールと名乗る
テロリストが活動
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ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ(2019年製作の映画)

3.8

TVシリーズの後日談。
来月公開のグリスに向けて鑑賞。
新しい地球外生命体キルバスが現れ、戦兎、万丈、そしてかつての仲間たちが再び巡り会う。

確かにエボルトが復活し善玉扱いは違和感が強いし、TV最終
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ソウ2(2005年製作の映画)

3.5

大傑作であった一作目に比べると、登場人物が増えた分物語のテンションが下がっている。

だが二人目の犠牲者が焼け死ぬシーンの生々しさは一作目には無かったもの。
「死の間際でなければ考え方を変えない」
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.8

辞書を作る人々のドラマ。

「右、を説明できるか?」
「西を向いた時に北」
なるほど目から鱗である。

馬締という主人公の姓も面白い。
そして尋常ならざる労力も描かれ、最後まで楽しめた。

銀河鉄道999(1979年製作の映画)

3.6

ゲスト出演のハーロック、
「男なら負けるとわかっていても戦わなければいけない時がある」

この台詞はハーロックにしか言えないだろう。
メーテルの美しさも絶品。

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(2019年製作の映画)

1.5

毎年恒例、TV版大詰めの時期の夏映画。

4年前のジェネシスから欠かさず映画館に足を運んでいるライダー映画だが、これはワースト。
平成ライダーの集大成を謳う映画なら既に昨冬やっているのに、この映画は同
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騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVE タイムスリップ!恐竜パニック!!(2019年製作の映画)

2.8

夏恒例、ライダーとセットの戦隊映画。

TV版もそうなのだが、個々のキャラが薄く感情移入が難しいこのリュウソウジャー。
一年ものの前半なので今後どうなるか、ではあるが未だにレッド以外の名前すらあやふや
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天気の子(2019年製作の映画)

4.5

新海誠監督三年ぶりの新作。

家出で東京に出てきた少年、帆高が祈ることで
晴天を呼ぶヒロイン、陽菜と出逢いその力で
ビジネスを始めるが…という物語。

全編徹底した雨、雨、雨の描写。
ネコの名前までア
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.5

トム・ホランド版スパイダーマン2作目にしてMCUフェーズ3の最終作。
エンドゲーム後の世界でピーターのひと夏が大わらわの冒険になる物語。

尊敬する人を失ったピーターの悲しみや戸惑いが序盤に描かれ、高
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ガールズ&パンツァー 最終章 第2話(2019年製作の映画)

3.6

一年半待って、ようやくの2話。

途中から始まり途中で終わる、作劇としては本当に連続ものの中間で、待つだけ待って小出しにされてる感は否めない。
今回、大きかったのは大会の出場動機になっている桃の家庭事
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.6

2014年ハリウッドゴジラの続編。

怪獣の存在が多数認識された世界で、
怪獣との共生を目指す人間、駆逐を掲げる
人間の衝突、そして怪獣同士の衝突が
重なっていく。

随所に散りばめられた日本版ゴジラ
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

アイアンマン1作目から始まった、
マーベルシネマティックユニバースの
終着点。
前作インフィニティウォーにて完全敗北を
喫したアベンジャーズが、予想外の
男のアイディアから逆襲に向かう。

まず意外だ
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