りょうすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

「落下の解剖学」

第76回カンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞し、本年度アカデミー賞で作品賞にもノミネートされている作品。

人里離れた雪山のロッジで遺体となって発見された男性。自殺に思われたが
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エレニの旅(2004年製作の映画)

3.8

「エレニの旅」

テオ・アンゲロプロスによる20世紀を題材にした作品群の1作目。2作目は「エレニの帰郷」だが、アンゲロプロスが3作目の完成前に事故で亡くなったため未完のシリーズとなってしまった。
ロシ
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沈黙の世界(1956年製作の映画)

3.0

「沈黙の世界」

第9回カンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞した作品。「死刑代のエレベーター」以前のルイ・マルと海洋学者ジャック=イヴ・クストーによる海洋ドキュメンタリー。
1956年に撮られたとい
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ユリシーズの瞳(1995年製作の映画)

-

「ユリシーズの瞳」

ギリシャの映画監督Aは、マナキス兄弟が撮影した幻の映画の未現像フィルムを探すために帰国する。ホメロスの「オデュッセイア」をモチーフに、幻のフィルムを探して7カ国を行脚するオデッセ
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真実の囁き(1996年製作の映画)

3.3

「真実の囁き」

海外では4KUHD化もされているのにも関わらず、日本では鑑賞困難だった「死ぬまでに観たい映画1001本」の1本がまさかのU-NEXTにて配信された。海外版を購入しようか迷っていたとこ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

「アメリカン・フィクション」

第96回アカデミー賞にて作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞にノミネートされている作品。昨年12月にアメリカ公開となったが、残念ながら日本ではAmazon Prime
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蜂の旅人(1986年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「蜂の旅人」

元小学校教師のスピロは養蜂を営んでいる老人で、娘の結婚を機に蜂を連れて旅に出る。道中ヒッチハイクをしている少女と出会い、しつこく付き纏われてしまう。やっとの思いで一人旅に戻り旧友を訪ね
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シテール島への船出(1983年製作の映画)

3.0

「シテール島への船出」

ようやく手を出したテオ・アンゲロプロス監督作品。TSUTAYAディスカスで数本借りられたのでここ1、2週間はアンゲロプロス作品を立て続けに鑑賞しようと思う。

自身が監督する
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クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

4.5

「QUEEN ROCK MONTREAL」

gdcsのIMAXレーザーGT(フル) 発声スタンディング可上映にて鑑賞。発声やスタンディングがOKであることに躊躇いはあったが、これを逃すともう2度とフ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.0

「マダム・ウェブ」

SSU最新作。MCUに比べると2000年代前半のアクション映画のようなチープさが目立つシリーズだが、本作は設定を2003年にすることでシリーズの欠点を上手く活用しているのかと思い
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ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

3.5

『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男」

「マ・レイニーのブラックボトム」のジョージ・C・ウルフが製作したワシントン大行進の立役者であるバイヤード・ラスティンの伝記映画。

ラスティンを演じ
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ビトウィーン・ザ・ティース(1994年製作の映画)

3.8

「ビトウィーン・ザ・ティース」

80年代ニューヨークを代表する音楽集団“トーキング・ヘッズ”の元リーダーにして、ソロに転向後も八面六臂の活躍を見せる先鋭的アーティスト、デイヴィッド・バーンが、92年
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(2007年製作の映画)

3.5

「鏡」

グザヴィエ・ドラン主演の短編映画。周りはみんな異性に対して興味を持っているのに、同性に魅力を持っていることを少し悩ましく思う少年の物語。LGBTQ映画は舞台が水辺になる事が多いが、これは何か
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

3.5

「リバー・ランズ・スルー・イット」

ロバート・レッドフォード監督、ブラッド・ピット出演のドラマ。第65回アカデミー賞にて撮影賞を受賞している。実家に帰省した際に「午前十時の映画祭」で鑑賞。

時に厳
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ハロー・ドーリー!(1969年製作の映画)

4.0

「ハロー・ドリー!」

ジーン・ケリーが同名のミュージカルを映画化した作品。主演は「ファニー・ガール」のバーブラ・ストライサンド。

ディズニピクサー作品「ウォーリー」の劇中で本作が登場したことや「オ
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バーニー/BURN-E(2008年製作の映画)

-

「バーニー/BURN-E(吹替版)」

「ウォーリー」のスピンオフ短編。本編にも登場し、船外で活動していた溶接ロボットBURN-Eが主人公の短編。ウォーリーが地球を離れた時点から本編ラストまでのBUR
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ウォーリー(2008年製作の映画)

3.3


「ウォーリー(吹替版)」

第81回アカデミー賞長編アニメーション賞受賞作品。2008年公開当時に劇場で初鑑賞。今になって鑑賞すると、本作が決して子供向けのアニメーションではないことに驚く。

大量
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路(みち)(1982年製作の映画)

3.0

「路」

第35回カンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞した作品。日本ではVHS化のみされており、DVD等の媒体では観ることが出来ない超激レア作品である。

トルコ映画ってあんまり観た記憶がないと思
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ざくろの色(1971年製作の映画)

3.5

「ざくろの色」

ソ連の芸術家であり映画監督のセルゲイ・パラジャーノフが18世紀のアルメニアの詩人サヤト=ノヴァの生涯を詩的に描いた作品…らしい?

一応、物語はあったらしいが、鑑賞中は話が全く入って
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チャドルと生きる(2000年製作の映画)

3.5

「チャドルと生きる」

「人生タクシー」のジャファル・パナヒ監督が第57回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品。イスラム教国家であるイランでの女性の生き方について描いた作品で、イランでは上映禁
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.5

「ドライビング Miss デイジー」

堅物な老婦人と気さくで紳士的な黒人運転手の友情物語。第62回アカデミー賞作品賞受賞作品。

オスカー作品賞と黒人と白人の運転手ものといえば、2019年の「グリー
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.5

「ビューティフル・マインド」

ノーベル賞を受賞した天才数学者の半生を描いた愛と苦悩の物語。第74回アカデミー賞作品賞を受賞している。

全く内容を知らずに鑑賞したので、展開の意外性には驚かされた。世
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

「ナワリヌイ」

ロシアの反プーチン政権活動家アレクセイ・ネワリヌイ(1976〜2024)について扱ったドキュメンタリー映画。第95回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作品。

2024/2/16
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NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち(2000年製作の映画)

2.5

「NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち」

アルゼンチン産の詐欺映画。ものすごく地味な「グランドイリュージョン」みたいな映画かもしれない。ジョン・C・ライリーとディエゴ・ルナ主演でハリウッドリメ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「ボーはおそれている」

アリ・アスターの新作。アメリカ公開から1年弱遅れての公開となったが、結構楽しみにしていた作品なので公開初日に鑑賞してきた。

海外のレビューから難しい内容なのではないかと思っ
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

2.0

「愛と哀しみの果て」

第58回アカデミー賞にて作品賞を含め7部門を受賞した作品。デンマークの小説家アイザック・ディネーセンの自伝を元に、男爵と結婚しケニアでコーヒー農家を営むことになった女性と冒険家
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ノートルダム 炎の大聖堂(2022年製作の映画)

3.0

「ノートルダム 炎の大聖堂」

2019年4月に世界を震撼させたノートルダム大聖堂の火災について扱ったジャン=ジャック・アノー監督作品。

警報機の不整備や警報器を扱っていた職員が新人だったこと、いば
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甘い毒(1994年製作の映画)

2.0

「甘い毒」

ビッチの悪女が旦那の金を奪って逃走。名前を変えて田舎に潜伏するも、そこで出会ったセフレと深い中になっていき…というお話。

リンダ・フィオレンティーノの低音ボイスと見た目から悪女感満載で
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乙女の祈り(1994年製作の映画)

3.5

「乙女の祈り」

「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」のピーター・ジャクソンが監督し、まだ知名度が薄かったメラニー・リンスキーとケイト・ウィンスレットが怪演を披露した作品。

ニュージーランドで実
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ミュリエルの結婚(1994年製作の映画)

3.5

「ミュリエルの結婚」

容姿に恵まれず、性格の微妙、オマケに無職で、周りからも嫌厭されている女性の成長の物語。割と細身のイメージのトニ・コレットがめちゃくちゃ太っているのが印象的な本作は、高校ドラマに
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.8

「英国王のスピーチ」

吃音の国王ジョージ6世と言語聴覚士ライオネル・ローグを題材にしたブロマンス。第83回アカデミー賞にて、作品賞、脚本賞、監督賞、主演男優賞を受賞した。

おそらく前回観たのは20
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シクロ(1995年製作の映画)

3.5

「シクロ」

第52回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品。ベトナム戦争から逃れてフランスへ移住したトラン・アン・ユンがベトナムを舞台に撮影した作品で、シクロ(自転車タクシー)の運転手を主人公としたフ
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ディザレット(原題)(1995年製作の映画)

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「Deseret」

「死ぬまでに観たい映画1001本」の内の一本として掲載されているドキュメンタリー映画。19世紀から20世紀末にかけてのユタ州の歴史を映像を流しながら語る80分間。

ユタ州といえ
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.0

「カラーパープル」

アリス・ウォーカーの同名小説を舞台化したミュージカルを映画としてリメイクした作品。

2016年のブロードウェイ公演では主人公セリーを「ハリエット」「ウィキッド」のシンシア・エリ
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マイセルフ(2024年製作の映画)

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「マイセルフ」

ピクサー・アニメーション・スタジオが制作する「SparkShorts」の新作短編映画。

ユニークであるよりも周りに合わせた方が良いっていう考え方は日本特有にものだと思ってたから、海
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本物のオッペンハイマー(2023年製作の映画)

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「本物のオッペンハイマー」

原子爆弾の父親ロバート・オッペンハイマーについてのドキュメンタリー映画。クリストファー・ノーランの「オッペンハイマー」は既に鑑賞済みだが、日本公開を目前に彼のことをさらに
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