Iri17さんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

Iri17

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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.9

これはすごい良かった!もともとコミック版は読んでいて、自分の中でイメージができていたので、最初はなんか違うなと思っていた。特に樋口さんとかなんじゃこりゃって感じだったし、藤堂さんの声がステイサムの吹き>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

2.0

ポニョじゃないか。ひいてはタルコフスキーじゃないか。

ある一定の所属に責任を押し付け、憎悪を持ち迫害する。ナチスのユダヤ人迫害から日本の在特会にまで至る差別と迫害の歴史を人魚と田舎町に置き換えるとい
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シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

4.2

戦争映画をこんな美しくとってしまっていいのかってくらい映像が美しい。戦争映画にしては派手さはないが、戦争の愚かさ、人間の醜さがしっかりと描かれている。ちょっとタルコフスキーの『僕の村は戦場だった』に似>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.3

ハネケの映画はいつも眠くなるんだけど、今回も例に漏れず、うとうと…

最近のハネケは子供に恨みでもあるんか?っていう映画ばかり撮っていますが、家族愛や死ぬということに関する哲学的テーマとフランスの移民
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ご都合主義で描く真のリアリズム。

この映画は、色々と不自然だ。警察無能過ぎるだろとか、いくらなんでもあんなに学級崩壊してたら学校側も対応するだろとか、そこにボウガン⁉︎とか。でもそれは大した問題じゃ
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.9

岩井俊二が描くディストピア映画。

日本語と英語と中国語がクレオール語として話され、発展しているのにどこか退廃的な都市と、治安は悪いが生々しい人間模様のあるスラム街の共存する円都。
この独特の世界観が
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

本当に素晴らしいですね!マーベルは!
前日に『レディー・プレイヤー1』を観て、こんな最高な映画を観ちゃった次の日に『インフィニティー・ウォー』大丈夫かな?って思っていたら、しっかりと同等、いやそれ以上
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

5.0

これはすごい!スピルバーグの映画の中でもトップ3に入る!

娯楽映画、ゲーム、アニメ、80年代ロックという所謂サブカルの素晴らしさをたった一つの作品の中に取り込んで、「オタク」と言われてきた人たちを全
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裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)

4.2

『ラブレス』鑑賞前にアンドレイ・ズビャギンツェフ(噛むし覚えられない)監督作品を観ておこうと思い鑑賞しました。
タルコフスキーとラース・フォン・トリアーからの影響が大きいと感じました。

タイトルの通
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任侠野郎(2016年製作の映画)

1.0

うーん、これは今まで観た映画の中でもかなりダメな方かもしれない。
気に入らない点を言ったら永遠に書き続けられるくらい全ての面においてつまらなかった。蛭子さんの棒読みキツい…

唯一良かった点は、意外に
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サクリファイス(1986年製作の映画)

4.7

タルコフスキーからの最後のメッセージ。

ロシアの巨匠アンドレイ・タルコフスキーの遺作となった作品。核戦争前夜を舞台に神を信じないニヒリストの男が、形而上的な存在と向き合う。

タルコフスキーは冷戦に
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フェリーニに恋して(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

映画の歴史には、映画というものを作り物とかフィクションとか娯楽とか、そういう枠組みを完全に超越して、映画に魔法をかけた監督がいる。
ヒッチコック、キューブリック、ベルイマン、タルコフスキー、ブニュエル
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心と体と(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

人付き合いが苦手で、感情を表に出すのが苦手な人間にとって、自分の気持ちが伝わらない、裏切られるということほど恐ろしいものはなくて、だからこそ気持ちを伝えることを恐れて、人と距離を開いてしまう。そういう>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

4.5

孤独と独りは同じじゃない。時間は無限にあるわけじゃないし、全てのものに終わりは来る。90歳のハリー・ディーン・スタントン演じるラッキーはそれを知ってる。意識してこなかっただけだ。死期が近いことを知り、>>続きを読む

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

4.2

時代に取り残された者たちを描いた最後の西部劇。

サム・ペキンパーの最高傑作とも言われる作品で、近代化が進む中、最後まで強盗団として生きて死んでいく男たちの姿を描いた作品で、僕はこの作品を改めて鑑賞し
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.3

前作は未鑑賞。昔観た気もしますがはっきり記憶にはない。

ゲームの中という設定をフルに活かして、ロック様がいつもよりロック様でした。この映画を観て特に何も学ばず、何も感じなかったです。ただただロック様
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クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)

3.0

これからは自由にやりたいことをやっていくんでよろしくお願いします!っていう御三方のメッセージ性がとても出ていたのは良かったのだが、正直ハズレの時の世にも奇妙な物語のような作品だった。

まず最初は園子
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.8

すごい面白い!バカップルが惑星を救う!本来ならこの手の主人公は好きになれないのだが、この2人のバカはすごい好きになれた。
僕なんかゆとりゆとりってレッテル貼られてバカにされてきて、遂に我々ゆとり世代が
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イカロス(2017年製作の映画)

4.7

劇映画のようなドキュメンタリー。

ドーピングをしてロードレースをしたらどうなるか?という検証から始まったのに、中盤から、検証に協力してくれたロシア人グリゴリーがロシアの国家ぐるみのドーピング事件に関
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マザー!(2017年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

図々しいぞ人間ども!ここはお前らの家じゃないぞ!って感じの映画です。

恐らくジェニファー・ローレンスと家は母なる地球、ハビエル・バルデムは神を象徴しているのだろう。そしてストーリーは聖書のまんまだ。
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

まるで日本のために作ってくれたかのようなタイムリーな映画だった。

報道の自由は民主主義の絶対的な価値である。だから政府やそのシンパの圧力や攻撃で、報道が抑圧される事はあってはならない。
もちろん報道
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.5

エクス・マキナとは機械によってという意味のラテン語で、演劇用語であるデウス・エクス・マキナから引用した言葉だろう。

リドリー・スコットが『ブレードランナー』で描いたテーマである人間とアンドロイドの違
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

支配欲に溺れた男が犯した「聖なる鹿殺し」と生け贄の話。

不快感MAXの映画だ。けたたましく鳴り響く不協和音、暗く動きの少ない長尺、理解不能な力。しかし、これらの不快感も全て聖なる鹿の伝説という不快な
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

5.0

タルコフスキーでした。ほぼ『ストーカー』です。

一行は皆問題を抱え、自らの救済のためにシマーに向かう。それは自己破壊と完全なる存在との融合であり、あらゆる生命体と一つになることで、孤独からの解放と贖
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ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

4.6

愛のビジネスに打ち勝て!現代版『モモ』!

主人公ティモシーの家にやってきたビジネスマン赤ちゃんボスベイビー。ティモシーは両親から自分への愛を取り戻すためにためにボスベイビーを追い出そうとする。ボスベ
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ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

5.0

マルティン・ルターの言葉で「死は人生の終わりではなく、生涯の完成だ」という言葉がある。死に際して人は、過去を想い死ぬのか、未来に何かを遺して死ぬのかを描いた作品。

死に向き合う俳優が死んだ恋人の幻影
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.5

超絶美少女として世界中の映画オタクをメロメロにしているエルファが男の子になった!しかも超イケメン!
っていう作品に合わない話は置いといて、非常に深い話でした。

この映画は、母親の葛藤や成長が主人公と
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ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

3.0

フェミニズムだったり、性と思春期だったり色々なテーマが内包されているが、逆にそれによって焦点が定まってない印象。

まあ悪くはないが、対して面白くないし、日活ロマンポルノのリブートとしてはエロさも足り
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.9

昨年観逃してしまったのだが、あの伝説的な名作と同等のクオリティーで続編を作ったダニー・ボイルに拍手。

20年経っても大人になれない4人。それはスコットランドの姿でもある。知り合いのイングランド人が言
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トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

2.6

ストーリーは短絡的で、キャラにはあまり深みがなく、決して面白い作品とは言えないが、アリシア・ヴィキャンデル演じるララ・クロフトがハマり役だった。アンジェリーナ・ジョリーの比ではない。

タンクトップで
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.2

ダージリン急行の旅は、兄弟が家族の絆と自分自身を見つめなおす旅だ。
道に迷い、追い出され、流されながら3人は絆を取り戻す。

『ロイヤル・テネンバウムス』の時もそうだが、ウェス・アンダーソン監督の描く
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.3

ようやく鑑賞しました。でも個人的にはダメでした。

ヒュー・ジャックマンの性格が悪過ぎて全く共感できませんでした。

結局、フリークを見世物にして金稼いでいる金にがめつい男ですよね。なんか何も考えてな
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

なんじゃこりゃ〜、脚本も演出も演技もどこをとっても完璧じゃないか〜
広瀬すずは圧巻だし、松岡茉優は最強のライバルに化け過ぎ、もはや化け物。

2時間の映画で、どうやったらあんなに全てのキャラを深く描け
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.5

ザ・金の亡者である主人公ダニエルは、まさにドラキュラだ。地面から石油を、他人から尊厳を吸い取り、どん底に落ちても決して死なない化け物。

競争心とプライドと嫉妬心の塊で、他人を出し抜き、上に立つために
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貞子3D(2012年製作の映画)

1.0

石原さとみが1番怖いよ!Judas PriestのMVみたいなことして!
幼さの残る橋本愛は可愛くて全然怖くないし、むしろ襲われても構わない

石原さとみの謎の状況理解力といい、染谷くんの正体不明感と
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