Iri17さんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

Iri17

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ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

3.0

フェミニズムだったり、性と思春期だったり色々なテーマが内包されているが、逆にそれによって焦点が定まってない印象。

まあ悪くはないが、対して面白くないし、日活ロマンポルノのリブートとしてはエロさも足り
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.9

昨年観逃してしまったのだが、あの伝説的な名作と同等のクオリティーで続編を作ったダニー・ボイルに拍手。

20年経っても大人になれない4人。それはスコットランドの姿でもある。知り合いのイングランド人が言
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トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

2.6

ストーリーは短絡的で、キャラにはあまり深みがなく、決して面白い作品とは言えないが、アリシア・ヴィキャンデル演じるララ・クロフトがハマり役だった。アンジェリーナ・ジョリーの比ではない。

タンクトップで
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.2

ダージリン急行の旅は、兄弟が家族の絆と自分自身を見つめなおす旅だ。
道に迷い、追い出され、流されながら3人は絆を取り戻す。

『ロイヤル・テネンバウムス』の時もそうだが、ウェス・アンダーソン監督の描く
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.3

ようやく鑑賞しました。でも個人的にはダメでした。

ヒュー・ジャックマンの性格が悪過ぎて全く共感できませんでした。

結局、フリークを見世物にして金稼いでいる金にがめつい男ですよね。なんか何も考えてな
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

なんじゃこりゃ〜、脚本も演出も演技もどこをとっても完璧じゃないか〜
広瀬すずは圧巻だし、松岡茉優は最強のライバルに化け過ぎ、もはや化け物。

2時間の映画で、どうやったらあんなに全てのキャラを深く描け
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.5

ザ・金の亡者である主人公ダニエルは、まさにドラキュラだ。地面から石油を、他人から尊厳を吸い取り、どん底に落ちても決して死なない化け物。

競争心とプライドと嫉妬心の塊で、他人を出し抜き、上に立つために
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貞子3D(2012年製作の映画)

1.0

石原さとみが1番怖いよ!Judas PriestのMVみたいなことして!
幼さの残る橋本愛は可愛くて全然怖くないし、むしろ襲われても構わない

石原さとみの謎の状況理解力といい、染谷くんの正体不明感と
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素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

笑えるシーンがあって、グッとくるシーンがあって、不気味なシーンもある風変わりな作品。

70,80年代の描写がかなりリアルに描かれている。服装や髪型、風景、物もそうだし、何度か流れるママス&パパスの「
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アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

1.3

退屈、冗長。キャラに頼っただけでなんの深みも面白みもない。
『リメンバー・ミー』だけでいい。

いつもピクサーの同時上映短編は面白いのに、なぜピクサーでもない作品を20分も観せられなきゃならないのでし
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映画 闇金ウシジマくん(2012年製作の映画)

2.6

原作の「ギャル汚くん」編の映画化。原作に忠実っちゃ忠実だけど、アレンジもある。良くも悪くもないアレンジだった。
ドラマ版の絶望的な状況を軽くコミカルに描く作風が好きだったのに、映画版は暗かったからあま
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シェル・コレクター(2015年製作の映画)

4.2

不思議な世界観。シュールレアリズム的要素も強く、家の壁などはドイツ表現主義も彷彿とさせる。
恐ろしさと不気味さと同時に美しさと妖しい魅力も漂う映画である。これで2時間あったらキツいけど90分だから、ち
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サブマリン(2010年製作の映画)

4.5

レトロな雰囲気でモダンな若者のリアルを描いた作品。

ちょっとヤバめな少年と変わり者の女の子の不思議な恋愛を描いている。最近そっくりのドラマがあった。『このサイテーな世界の終わり』。

演出も面白いし
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ピクサーの映画を観る日が1年で1番涙を流す日という状況がここ数年続いている。今回も例に漏れず、素晴らしい大傑作だった。

音楽が紡ぐ家族の愛が美しい。音楽を禁止する事でバラバラだったミゲルと家族が、音
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.8

ヤクザというのは一般市民には基本的に関係ない世界に思えるが、『仁義なき戦い』に描かれるヤクザは現代社会そのままだ。

意味のない争いで人が殺しあう。そこに仁義などないが、下っ端や若い人間が利用され、命
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エル・トポ(1970年製作の映画)

4.5

ホドロフスキーの思想と人生を、聖書と重ねてマカロニウェスタンするカオスな映画。

イエスの受難を象徴的に描いたと思ったら、今度は即身仏が出てきたり、ホドロフスキーは今日もやりたい放題だ。
主人公エル・
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

4.0

LGBTQじゃなくても、自分と他の人との間にどうしようもない「違い」を感じている全ての人が共感できる作品だ。

大切な人を突然失う事は誰にでも起こりうる事だ。しかし、「違い」によって弔う事も想う事も許
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去年の冬、きみと別れ(2018年製作の映画)

3.0

全員、変態。

信頼できない語り手の方式をとり、次から次へと裏切られ、予想のつかないラストだった。
一方でこの映画が何を伝えたいのかという部分が全く伝わってこなかった点は残念。

そして、登場人物がほ
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ウィッチ・フウィッチ(2018年製作の映画)

3.9

ケータイで撮った事が功を奏して、『デス・プルーフ』みたいな映像でよかった。世界観も独特で、一般的な恋愛映画ともホラー映画とも違っていて魅せられた。

別に特別エロくないのに、映像が綺麗すぎないため妙な
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

1.5

この作品を絶賛した人の意見は理解するし、尊重する。しかし、僕はこの映画を個人的にイーストウッドの最低作品だと感じた。

理由は、保守の頑固オヤジであるイーストウッドのプロパガンダ映画のように感じてしま
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光のほうへ(2010年製作の映画)

4.4

弟が死んでしまったという少年時代の経験から、2人の兄弟は不幸の中に深く潜水したまま浮き上がる事ができない。光のほうへ彼らは向かうことはできない。
しかし、この映画はトマス・ヴィンターベアの暖かさ、ぼん
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.5

国際恋愛の難しさ的な事を描いているが、揉め事や厄介ごとに向き合わず、常に逃げてしまう弱い男性の成長を描いた作品だ。

主人公はパキスタン系だが、イスラム教を信仰していないし、パキスタンのお見合い結婚と
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エンドレス 繰り返される悪夢(2017年製作の映画)

2.7

細かいとこ気にすると、つまらないけど全体的にきれいにまとめた作品だった。観て損はしない。

でーれーガールズ(2015年製作の映画)

1.6

『勝手にふるえてろ』の大九明子監督の作品だけど、面白くなかった。ありきたりなストーリーだし、中盤、ゾッとするシーンがあって、そんなん普通ないでしょ?って思った。

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

5.0

バーフバリ!バーフバリ!と叫ばずにはいられない。1人の高潔な王を徹底的にかっこよく描きながら、権力によって愚鈍になっていく母と、独裁者になる兄を描く事によって権力を手にする事の恐ろしさもテーマにした。>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

バーフバリの救出方法でめちゃくちゃ引き込まれたが、その後のバーフバリの成長の速さはターザンのそれを完全に超越していた。さらに滝から何度も落ちて体を岩に打ち付けても傷一つ付かないので、この世界はバーフバ>>続きを読む

長江 愛の詩(2016年製作の映画)

4.6

正直、この映画が終わった後訳が分からずポカーンとしてしまったのだが、リー・ピンビンの映像だけで凄く感動してしまった。

内容については途中うとうとした事もあってあまりついていけず、「あれ?こいつ人間じ
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棒つきキャンディー/Lollipop(2012年製作の映画)

4.0

冴えない男と可愛い子という組み合わせのラブストーリー、を書く漫画家と担当編集さんの話。表面的なストーリーのさらに下層に感情の揺れ動きやリアルな人間関係があるというなかなか奥深い話をたった30分でやって>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

5.0

アフリカ文化、ブラックカルチャーを賛美しながら、アフリカの歴史とアメリカにおける黒人差別の歴史の両方を辿り、アフリカ、黒人が今後歩むべき道まで示すという離れ業をやってのけた大傑作。

キルモンガーがと
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わらの犬(1971年製作の映画)

5.0

人間と動物の違いは理性があるかないかだと言う。しかし、人間も動物であり、動物的な本能を持っている。そしてその理性を本能のために使った時、人間の暴力は動物のそれを簡単に越える。
例えば人間が知能と理性で
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.3

映画の魅力、映画で出来ることを全て詰め込んだような密度の濃い映画。社会において救われない2人だからこそ、お互い惹かれ合う。種族の垣根なんて軽く超越してしまう。ここまでの純愛は観たことがない。

資本主
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

あ〜タランティーノだな〜w

くだらない会話とちょっとアホらしいやり取り。人間味あふれる犯罪者たちのドタバタ劇。『パルプ・フィクション』と同じで大したテーマもないのに、なぜこんなに面白いのか。最高だな
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

『シェイプ・オブ・ウォーター』の前にギレルモ・デル・トロ監督の作品を観ておこうと思い鑑賞。少女が迷宮を大冒険!みたいな『インディー・ジョーンズ』みたいな話だと思ったら全然違った。

※途中『ウィッチ』
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ザ・リチュアル いけにえの儀式(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前半は『ウィッチ』の様な静かでそれとなく魅せるホラー演出が効いていた。中盤までは、ハラハラして観れた。中盤以降はチープなうるさいホラー演出になってしまったが…

半分過ぎあたりから『ブレア・ウィッチ・
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

2.5

異色のヒーロー映画。
『スプリット』を観る前にこの映画を観た方がいいと聞いていたのに、未だ観ていなかったので、観ることに。

大きな音やヒーローっぽいテーマ曲が流れることなく、ジメッと最初から最後まで
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