Kajiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Kaji

Kaji

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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.1

何回見てもうっとりする。

最後映る子供は、誰の子供なのかなといつも想像を膨らませています

ブラック・イナフ?!?-アメリカ黒人映画史-(2022年製作の映画)

3.7

良作ドキュメンタリー。

発表の場も予算も削られる中で編み出していった表現の幅の広さと、たちまち「発明」を剽窃されていたとわかっていくのが辛いけど、中からの視点をバリエーション豊かな見せ方と豊富なイン
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聖なる証(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

観念的な部分が気になった。教条的に感じられて固い印象。
もしかしたらin outって言葉は宗教上で用法が違ったり宗教者達に対してきこえ方が変わる言葉なのかもしれないと思ったり。

信仰上の禊を中止して
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三人の夫(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

1週間ぐらい前に視聴。

感想が頭に言葉で浮かんでくる感じじゃなくて、お魚を食べるのが好きなムイの言語外の苦しさがわかるみたいな映画だった。

ムイにとってセックスは身をカンナで削り取っていくような自
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.5

展開はゆっくりめだけど着々と気味悪さが増していくのと、どんどん不安定のなる主人公の揺れ、疑惑が濃く「こいつやってんね」感の高まりとが同期してクライマックスはエディレッドメインの演技力がガツンとくる。>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前作のインパクトを引き継いで、主演俳優の死という大きな空白をどう埋めているかが気になっていた。

事前のスポからも代役やキャスト替えをせず続編を制作することはわかっていたが、冒頭の葬儀のシーンで故人へ
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

堂々の続編。しっっっっっっっっかり面白い。

極めて凶悪な犯罪者と追う強力班のメンバー。
1へのセルフオマージュや小ネタも散りばめられてファンさも十分なところに、各々の成長も落とし込んであった。

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プロミス ~氷上の女神たち~(2016年製作の映画)

3.6

盛り上げ方に参ったという感じで、目頭熱くなる。

脱北によって離れた家族の話を女子アイスホッケー草創期の伝記的ストーリーに織り込んだ映画。

国内競技人口が少ないスポーツにドラマを載せ、分断国家の問題
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マドンナ(2015年製作の映画)

3.9

すっっっごかった。

一人の女性に降りかかる不幸が凄まじく、
愛と生命について考えてしまう。

フェミ映画として観るか、重厚な一代史として観るかで鑑賞後の質感が変わる内容で、むごたらしい性暴力シーンも
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セシボン(2015年製作の映画)

3.6

実際に一斉を風靡していた音楽喫茶とフォークトリオの物語。

軍事政権下でもキラキラと眩い青春があり、されど抑圧や優位性が友情に介入してくる様がむごい。

ラスト近く、切れていた点がスッと繋がるが過去へ
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警官の血(2022年製作の映画)

3.6

派手さはないけど質実剛健な展開。

警察内部スパイとして麻薬捜査のチームに入る警察官ミンジェをウシク君、検挙率の異常な高さから裏社会との癒着疑惑があり監査対象になった麻薬捜査官ガンユンにチョジヌン。内
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ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

3.2

レビューし忘れていました。

俺らのチョウジン俳優主演作!!

家族を乗せた車の座席の下に爆弾が・・・
犯人から係る電話で操られるなかどうなるどうなるとハラハラしました。

タイムリミットのハラハラと
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手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

3.9

ラッパー・サヴァンのピアニスト・トランス女性・ポーカー賭博師・カルト批判するPD・マブリーに気絶させらる不良・天才詩人の友人・再開発反対の弁護士とパクジョンミンの多才さには毎度まいど「推せる」の喝采。>>続きを読む

獣の棲む家(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

かなりよかった。
ホラーって、社会不安や恐怖を比喩的に殺人鬼にしたりモンスターにしたりしますがそのオーソドックスなホラーの手法を使いながら、ドラマに仕上げた社会派でした。


難民が抱える不安や内戦か
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力道山(2004年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「私たちの幸せな時間」の監督だったんですね。

日本人キャストがこれだけ出た韓国資本の映画は珍しいんじゃないでしょうか。


説明不要の戦後のヒーロー力道山を描いた伝記映画。
関取時代はぱっぱといって
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主戦場(2018年製作の映画)

3.6

デザキ監督の勝訴の報を知り、配信が始まったので観た。

公開時から話題だったが、慰安婦問題が国対国の補償の問題でなくあくまで蹂躙された人権の問題であり、歴史修正主義や保守派の無理筋な論展開をピーリング
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坡州 パジュ(2009年製作の映画)

3.3

揺れる心情を描く、よりも、確信してるけど言葉にしてはいけない心情と言った方がいいような描写が抒情的だった。
開発反対デモの放水と火、不幸な出来事の水と火がオーバーラップする演出。
パジュの湿気とうすら
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明日へ(2014年製作の映画)

3.6

想像より良かった。

スーパー(韓国で言うマート、日本のスーパーより大きくてデパートやイオンよりは小さい)での労働運動を描いた映画。

契約職で採用時の条件を無視した雇い止めをくらったレジや清掃の女性
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アテナ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

警察のリンチで亡くなってしまった子供の兄2人を中心に、警察へ犯人の引き渡しを訴えた蜂起を描く。兄弟を失った怒りや不条理な暴力と連鎖がワンカット調の長回しで繋がっていく。
壮絶なシーンが続き、事件の深層
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スピリットウォーカー(2020年製作の映画)

3.6

おもしろいわーーー!
冒頭のワケのわからなさを主人公と共有しつつ、ぐいぐいと持ってくスピード感。それと、中身と外見が違うのを鏡とかガラスを使って見せてわからせる演出のうまさ。
ユンゲサン氏の運動神経の
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許されざるもの(2005年製作の映画)

3.5

映画の構成とストーリーは「ビースティボーイズ」に近い気がする。

同調しない/できない者を排除する、同質なものを好み異質なものを排除する環境で、登場人物たちはそれぞれの処世をしている。
態度や振る舞い
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アグネスを語ること(2022年製作の映画)

3.8

トランスジェンダー差別がどんどんひどくなってきてると感じる中、自分がトランスジェンダーについて知らなかった事、学ぶべき事を増やしたくて観てきました。


この作品は当事者達によるキャストによって、イン
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ザ・ソウルメイト(2018年製作の映画)

3.3

小粒感がありますが、クライマックス後のマブリがマブリでそこだけで100点言いたいです。

いかんせん、捻転のない物語で収まりが良いのでムーンサルトや空中ひねりが好きな方には物足りないかもしれません。
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ザ・バッド・ガイズ(2019年製作の映画)

3.3

ドラマの2まで観て、世界観はオッケー状態で観ました。

韓国版、服役囚に減刑を引き換えに凶悪犯捜査チームを結成する話。

順番的には
ドラマ1→映画 ドラマの2です。
ドラマ2は要素は同じでキャストが
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浮気な家族(2003年製作の映画)

2.5

わかりにくかったかな〜

典型を出ることやリバタリアニズムで映画を作ってみようって試みは韓国映画の中にも何本かあるけど、だただ奔放なキャラクターたちにみてるこっちが戸惑う。
消化不良を起こして「一体何
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.6

記憶や思い出は、ものに宿るのか心に宿るのか、捨てたいのは何か。
無駄なものは、ほんとに捨てて良いか。

ものは捨てれてもなくならないものと、忘れること。手放すこと。

所有の概念をすごく身近な事柄でう
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13人の命(2022年製作の映画)

3.7

すごい緊張感の持続。

雨期水没してしまう洞窟にサッカーの練習の後に探検しに行った少年とコーチ、
しかし雨足の速く水量の多い雨が降り出し閉じ込められてしまう。
雨期の少し前だった。
タイで実際にあった
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パーフェクト・ゲーム(2011年製作の映画)

3.8

ぬかっていた。久々にスポ根映画にグッときた。映画うまいな〜。

体を痛めていたり、摩擦があったりしながら闘志と気力で5時間交代なし15回を投げるスターピッチャーを真ん中に置きながら、チームメイトや記者
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ソウル・バイブス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ヒップホップ好き、韓国映画好き、アクション映画好きな私には好きなところしかない。
オジャパメンに乗せてスーパークールなドリフトをキメたユアインとベイビードライバーやワイスピ、表情カットの王道さとかカー
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なまず(2018年製作の映画)

3.6

劇伴がめちゃめちゃよくて、プレイリストムービーとしても観れます。

嘘みたいな事実(シンクホール、X-Ray他)と嘘が入れ子で出てきて、「信憑性は何に依存するか」「見たいものだけ見ている」
都市伝説芸
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マイPSパートナー(2012年製作の映画)

3.5

私的にチョンジヒョンとキムアジュンは何をしてても無条件降伏するスーパーキュート。
最近は選ぶ役も変わってきてるけど、今もステキ。

間違い電話からのエロ電で恋っぽい何かが始まるところから、チソンが衝撃
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情愛中毒(2014年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

「ラ・マン」のアレンジに思えて評価は低め。

正統派のメロドラマで濡れ場も多かった。
あえて「ラブストーリー」と言いたくなくて。
愛ではなくて恋愛感情と欲の説明つかなさに重心を置いた話。
なんか00年
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雨とあなたの物語(2021年製作の映画)

3.1

待つ時間を描きつつ、意思疎通の速度を問いなおししているような映画だった。
待つ時間、果たされる可能性の低い約束、コミュニケーションを阻害するもの。
その人にかけた時間は自分にとってどんな時間だったか、
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キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.7

正直なところ「まあまあ面白かった」が鑑賞後。じっくり反芻すると「なるほど、うまかったな」と段々と思い直す感じです。

60〜80年代の韓国、軍事政権を握っていた朴正煕の時代の左派陣営を題材にしたのはす
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カーター(2022年製作の映画)

3.5

「ノンストップアクション」の冠がカーター以降「カーターよりぬるい」となりそうなぐらい詰め込み放題でぶっちぎりのアクション映画だった。

内容はいくつかの映画をコラージュしたようなものだったけれど、この
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