Kajiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Kaji

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頑張れ!グムスン(2002年製作の映画)

3.5

ギャグ漫画みたいだけど、ミッドナイトランナーの下地だったんでは?と思うほど社会問題とコメディが一夜の中で重なる。


バレーボール選手だったが怪我と妊娠で一時休止中、子育て開始真っ只中のグムスンが泥酔
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愛を歌う花(2016年製作の映画)

3.6

日帝強占期、作曲家のミューズとなった妓生と自分こそがミューズになれると思っていた妓生二人。
悲恋を主体にしながら、当時の時勢や芸能を志した女性の姿を描いた作品。

妓生とは宴席で歌や踊りを披露し接待す
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My SWEET Darling/私の恋愛の記憶(2014年製作の映画)

3.3

途中まではほんとに平凡なラブコメと思わせて空中3回転半ムーンサルトで内容が変わるから呆気にとられた。

ソンセビョク俳優はあの気怠げな話し方と風貌にハマる役をほんとに上手く選んでる。

怒り(2016年製作の映画)

3.6

護られなかった人をどう救うか、疑念を愛する人に向ける罪、取り返しのつかない重荷を誰が背負っているのか、が三つの場所の別々の出来事がそれぞれに沸いた共通の疑念によって解き明かされる、そして殺人事件を含め>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ギャグ線と皮肉の線が高くてよく笑った映画でしたが、正直もう一歩深めて欲しかったなって思いました。


典型を脱いで実存に気づくきっかけが、挫折っていう普通な映画が、ヴィジュアルとダンス、ファッションド
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小公女(2017年製作の映画)

3.7

手放せ無いものを淡々と確保しているミソ。
ウィスキーとタバコのために住所を捨てられるミソは、家を出て昔のバンド仲間を訪ねて歩く。
友達は幸せらしきものを得ているけど、まったく充足しておらず。。
ないも
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僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

クィアベンディングにならないようにするには当事者への敬意をどう表すかに掛かってるし、コメディに振り、主人公がホモフォビアという設定でも柔らかい印象で最後まで飽きなかったので、演出技巧派監督かも知れない>>続きを読む

わたしたち(2016年製作の映画)

3.7

ヒリヒリした。
少女のひと夏、友情が固まる前の「なかよし」二人の話。

10歳頃、女子の間で出来始めたグループ化がほんとに苦手というか、別に持ち物になんかされたりとかなかったけど辛かったなー。

自分
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フー・アー・ユー?(2002年製作の映画)

3.1

背骨をつんざくこそばゆさ。
当時のアイテム、当時の空気、その年頃の危うさに終始ムズムズしました。
匿名チャット、キー打音、ITチャラ男、都会の人魚、、、、ガラケー、、ざっくりニット、、、バツにしたヘア
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かくれんぼ(2013年製作の映画)

3.2

隣人怖い系ホラー。

音信不通だった兄のアパートが取り壊されるが連絡がつかないとの一報が入るソンス、老朽化した団地を訪れるが、、そこから始まるこわいこわ〜い映画。

これこれ、これよ韓国映画の得意な一
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ドリーム 狙え、人生逆転ゴール!(2023年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ笑った。

イ・ビョンホン監督(俳優とは別人)は恋愛体質やエクストリームジョブもファンです。

弱者を弱く描かない、って事をコメディも入れ、社会風刺も入れてすごくスマートに作るセンスにやら
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誰がための日々(2016年製作の映画)

3.7

容易でありがちな答えを描いて無いとこがよかった。
分解できない思いや善良さが招く試練をじっくりと切り取った一作でした。


香港のひと家族が軸でありながら、介護、精神疾患、家族の死と誰もが経験しうる出
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

めちゃめちゃ楽しんだ。
ラッセルクロウのクマみというか獣みが存分に活かされていて、場外ホームランの祓魔バトルにケツに力が入る。

イエスが出てきた〜っと思ったら悪魔でした!ってとこがほんと最高だった。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

観てからお互いジブリのセリフで会話ができるぐらいには観倒してる友達に電話した。
まだ全然整理できないし、整理なんてしない方がこの作品への敬意に思えるし、解釈や感想を言語化してその時できる輪郭も疑わしく
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共犯(2013年製作の映画)

3.3

10代の不安定な自意識と孤独がサスペンス調の展開で混ざっていく。

SNSや家族も繋がりではあるけど、ハイティーンの時の友達って、人に対しての期待を自分でもハンドリングできなかったり、相手から思う通り
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ある母の復讐(2012年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

過去と現在をカットバックしながら進むのでちょっと「今どの地点?」と展開に滞りがありました。
復讐を全員まとめて完遂する母の決意の表情が印象的で、いわゆる「オンマ」像ではなく、夫も刑事も巡査も誰も彼も真
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

確かに暗くて重い。
当然のように差別的排他的な村社会、その様の根拠が利権維持なのか信仰なのか、因習なのかってとこの洞察が足りなくてスーパー顔が良い横浜流星が呑まれていくものの怖さをもっともっと描写して
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます



オスカー・アイザックが過去を抱えて苦行僧のように生活から愛着を排除しているカードカウントギャンブラーを演じ、内面の見えにくさと分かりやすさが混ざり合うキャラクターが贖罪と清算へ向かう良い話でした。
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人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.3

うーん、思考実験的な向きが大きくて、思ったより小粒だったな。。

芸能人も犯罪被害にあう、という視点はすごく大事なのだけど、どこか平坦というか、、、犯人像も出色がなく、ファンジョンミン氏が演技力で切り
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

全てわかった上で一般社会に擬態していたジャヨンのカリスマとストーリースピンに惚れ惚れした1からすると穏当というか、次回作への布石という感じ。


いわゆる「オオカミ少女」ものに変化させて、前作の施設設
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私たちの偽装結婚(2018年製作の映画)

3.0

カメオが豪華。
ファンボラ、キムウィソン、チョウジン、キムソニョンというオールラウンダーが脇固めしてスパイシー。

全体的にはまとまりがいいデートムービーという印象

空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

3.6

実際の事件をもとにした被害実態が克明でみているのが辛くなるシーンもありましたが、被害者家族の視点から明るみになっていく被害規模の大きさ、巨大企業の隠蔽体質、キーマンの配置、と要点を外さない堅実な一本。>>続きを読む

声/姿なき犯罪者(2021年製作の映画)

3.6

ミセンのハンくんだった時が懐かしくなるくらいピョン・ヨハン氏が大規模フィッシング詐欺組織に潜入する元刑事を熱演。光ってた。

タフで身体能力も高く寡黙で勘もいい「元〇〇」な男性像にかつて北朝鮮スパイを
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

膨らんでどうしようもないものが確かに自分の内側にいる人々の群像映画だと思いました。
既知の言葉では表せないものについて/未知ではないのに既知でもないもの。
登場人物たちは、それぞれ不安定さを抱えていて
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夢二(1991年製作の映画)

3.5

映画と絵画の混合体をつくろうとしてたのかなーと思いつつ、バチバチに決まってるミジャンセンにクラクラしていた。
肌のトーンから壁の色まで、果ては端に映る大根の白まで。

ストーリーは無い?線になっては解
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.7

好評必然のジャーナリズム映画で、ニューヨークタイムズ記者がワインハウスの性暴力被害を告発する内容。実話ベース。

肝はオンレコ証言了承を取ること、エビデンスになる示談金の記録を取ることですが、被害女性
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ステラ SEOUL MISSION(2022年製作の映画)

3.2

小粒ですが、優しい映画でした。

古びてガタピシいうポンコツ車で、ボスのランボルギーニをガメ
た友達を捕まえにいく珍道中映画です。

後がなく焦っていてもどこか優しい主人公がソンホジュン俳優にピッタリ
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。

やっとこさ買ったマンションがシンクホールに陥落・・・ってワンシチュエーションのパニックコメディなのですが、キャラクターが凸凹と個性があって見てるうちに「全員助かって!!!!」って手
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アナーキスト(2000年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

00年作なので、演出のふるさは見えますが今作はパクチャヌク・イムヨン脚本作品(復讐者に憐れみを など)。ということで見ました。

日帝時代の無政府主義者の一団を軸に上海で抗日運動をした人々を描いた映画
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野獣の血(2022年製作の映画)

3.5

韓国ノワール作品として新しい挑戦をしていたか、という点では並品ですが「うっわ〜〜ヤクザ映画見た〜」って嬉しくなっちゃうぐらいの王道。
こだわり・別れ・しがらみ・利権争い・友の裏切り・ラスト海辺のフルコ
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おもちゃ 虐げられる女たち(2013年製作の映画)

3.6

エロ映画のような邦題がついているのですが、法廷シーンと事件取材を主として構成して芸能界の性加害/性接待を題材にした硬派な映画です。
エンドクレジットに寄付者の名前がずらっと並んでいます。


志しある
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マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(2016年製作の映画)

3.6

Bの身に起こること、抱えているものが痛切で、鑑賞後の解釈や整理が迷子になる深みのあるドキュメンタリーだった。

家族との空白期間や中国の夫と電話してるBや取り調べの話をする息子たち。
歳をとった中国の
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ベンアフとマットのコンビが中年のお仕事映画を作ったのが感慨深いです。

 先見の明すごいって話ですが、それまでのスポーツ界にあった黒人差別は置いといてすごい選手見つけた話で展開するのどうなんだろう。
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