こたつムービーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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スキャンダル(2019年製作の映画)

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プライム切れの報せに観賞。

マーゴットロビーはミレニアム生まれで福音派の家系か。なるほどね。
トランプとの闘いに降りるエピソードや、ケイトマッキノンが写真を再び隠すラストなど、人の弱さもしっかり描か
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いのちぼうにふろう(1971年製作の映画)

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東宝X俳優座。
仲代達矢はじめ佐藤慶、山本圭、栗原小巻も俳優座出身。岸田森や山谷初男は他団体出身だが、要するに劇団出身役者が大挙した小林正樹監督作。

山本周五郎の原作を読んで臨んだが、原作自体が戯曲
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

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原作未読ながら「渇き。」の深町秋生らしいストーリーだなと感じた。

うーん。「セリフ聞き取れない」という感想も多いが、この映画に関しては「聞き取れた方」だよ。原田作品はもっと聞き取れないし、もっとテン
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教誨師(2018年製作の映画)

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玉置玲央がとてもよかった。
ちょっとプロダクション方向から感想を。


この映画は会話劇で、会話劇ということは役者のレベルを白日に晒すことを意味する。
それも彼らは死刑囚と教誨師なわけで役不足はありえ
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クライム・ゲーム(2021年製作の映画)

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一度では掴みにくい。
ので、二度観る。


これは面白い。


むろんイケるクチとダメな人が二分するだろう作品。語り口が帰納法、つまりハードボイルドなので判り易い映画しか受け付けない人には「良さ」はわ
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

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「あの夜の、ナイフバトル・・
 あのシーンがある映画なんだったっけな」


1917、ではなかった。
そうか、これか!と。

しかも「いかんいかん」と記録。もういつ観たか忘れてしまっているが、なぜかロ
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デアボリカ(1973年製作の映画)

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エクソシストの大ヒットを受け、雨後の筍、亜流オカルトホラー。当然のようにイタリア映画だ。

観た。

今さらどーもこーもないが、ナニに取り憑くかって大事だ。
オリジナル「エクソシスト」は少女に取り憑く
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マイドク/いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか(1983年製作の映画)

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初めてみた。
どうコメントしたらいいだろうか。

支離滅裂、シッチャカメッチャカな映画というものが、この世には存在する。で、オレ自身はそういう「わけわからん」映画が嫌いではない。特別好きでも、全くない
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

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フォースとともにあらんことを。

そのフォースとはそもそもなんだろうか。
それは「善意」と「勇気」である。

と。
実にシンプルなことを伝えていることは、どんな出来であれメッセージとして受け止めるべき
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

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STARチャンネルにて。
いやー久しぶりに見たな。

賛否両論あるらしいが、
オレは映画館で観たとき、泣いたわ。
泣けてなけて、仕方なかったわ
え? なにがって?


ルークの孤独な人生に


だよ。
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ルーム(2015年製作の映画)

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5歳のバースデイ
ネズミ
天窓
布団につけるゲロ
カーペット
トラックから見た青空
有能な婦警
ジャックと話さないじいじ
レオと犬
母から若い女に戻りつつあったブリー
LEGO
友達
髪の毛に宿る力(
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

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初コヴェナント。


まじクソだな、これ。


何がしたいんだ? リドリーよ。


乗組員の頭脳レベルも歴代最バカ。
千人規模の人命預かっておきながら「こっちの星にしよう」じゃねえよ。本当にバカ。
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

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見終わったあと、「いったい何を伝えたかった映画だろう?」と思った。


ーーそれは、土方歳三の半生? 生き様?


だがそりゃそうだ。原作は「燃えよ剣」だ。ここでの真意はそうではなく


「今」

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ザ・ライト -エクソシストの真実-(2011年製作の映画)

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いや面白かった。
見なきゃなーでようやく鑑賞。面白かった。

まずはアンソニーホプキンスだ。もう三顧の礼でキャスティングしたのではないかな。それくらい彼が居ることでこの映画は何倍も品格が上がっている。
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君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

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ティモシースポール、65歳。
撮影時は63、か。
アメージンググレイス。
UKの善性を詰めた映画。茶花せぬ。
妻メアリーの若い頃を演じたナタリーミットソンが美しい。

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

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アンチクライマックス、と言うべきか。
実話ならではのカタルシスのなさ。いや、年月掛けじわじわと好転してゆく様は逆にリアルだ。

この黒をなんとか灰色に持ってく感で終わる感じがまさに現代の映画となったよ
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トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2019年製作の映画)

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人物列伝。アメリカはスケールが大きく、ホントいろんな芸人いやがんなぁ・・と切に思う。

今回、このドキュメンタリーを観て重なったのは1920年代のアイコン、スコットフィッツジェラルド。彼もNY社交界の
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

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レディプレイヤー1と同時期同時進行的に作られた、巨匠のレフトハンドワークの本作。
映画館に行こうと思ってて結局今になってようやく鑑賞した。

いいや。レディプレイヤー1こそが流し仕事だ、と確信した。そ
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

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傑作。

「Uボート」のヨハンはこの映画でも本当に素晴らしく一世一代の演技。90分あっという間の、傑出した映画だった。

今から40年前の83年産という点でも孤高。スミソニアン博物館行きでもおかしくな
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張込み(1958年製作の映画)

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WOWOWにて。
「日本のオットープレミンジャー」(とオレ思う)野村芳太郎38歳の時の松竹作品。

1958年産というのも味わい深い。

なぜならこの映画のもつ刑事描写の「スーパーリアリズム」感は当時
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息子の面影(2020年製作の映画)

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法の及ばない無政府状態とはどういうことか。
それを端的に物語っている。
それと「山賊」とはなにか、もこれを見ればわかる。無政府(警察がいない)と山賊はいつの世もセットだ。もっとも今は山賊のことを「テロ
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シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

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当時「最恐の映画」との触れ込みは私の耳にも届き、今回拝見した。80分とタイトだが、


寝落ち寸前だった。


笑。
なるほど。たしかに幽霊の造形。ここに噂の全てはあるのだろう。引きのオプチカルはアッ
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行き止まりの挽歌 ブレイクアウト(1988年製作の映画)

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アマプラ鑑賞。なかなかレア。初めて観た。
ワンカット、もの凄いのがある。アパートに帰ってきて石野陽子がカセットをラジカセに入れるワンカットロングだ。これはマジでやばい。
ワンカット好きにはたまらないカ
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

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ところどころ演出や演技、脚本が甘かったりするが、とても強い映画。見応えのある、チカラのある映画だ。

ドイツはトルコ移民が多いのは有名な話だが、そんなトルコ系ドイツ人が主役であり、舞台の一つとなるのは
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

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テッド・バンディ…テッドバンディ…
なんか聞き覚えあるけどなんだっけ。
まあいい、続けて観てみよう


という、失念健忘状態こそ
この映画を観る最高のタイミングだ。
と、まさにそんな状態で観て良かった
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ファーゴ(1996年製作の映画)

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プライム切れの報せで久々鑑賞。

何回目かわからんが、今改めて見ると、コーエン兄弟の傑作とは言えないな、というのが率直な感想。構成も今見ると甘い。

これは喜ばしいことでもあり、常に演出も進化している
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孤独な場所で(1950年製作の映画)

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プライムが切れるよーの報せに観た。
途中から面白くなった。

これはボギーの表裏を上手く扱っている気がするね。実際っぽいリアリティも充満する。

監督ニコラス・レイはこの映画にしっかりと批評性を持たせ
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ある決闘 セントヘレナの掟(2016年製作の映画)

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リアム・ヘムズワース。
こりゃモテるわ・・などと率直に思う。
マイトガイにして優しい目。好きなヒトたまらないでしょう。しかも熊みたいな髭もグーでしょ。

眠れずなんとなく観てよかった。ウディハレルソン
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夢の涯てまでも  ディレクターズカット版(1991年製作の映画)

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すごい映画。

これはオリジナルが91年。
作家主義のアート映画、という括りがあるのなら、その麗しい時代の、終わりの始まりを告げてもいる。

構想長く、作家念願のSFって時点でやな予感は充満するもので
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夢の涯てまでも ディレクターズカット 4K レストア版(1994年製作の映画)

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すごい映画。

これはオリジナルが91年。
作家主義のアート映画、という括りがあるのなら、その麗しい時代の、終わりの始まりを告げてもいる。

構想長く、作家念願のSFって時点でやな予感は充満するもので
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ハウスメイド(2010年製作の映画)

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オープニングの身投げで、なんとなくオチはわかったがまあこれ、古典的だし昼メロだ。始め、主人公レズかぁなんて観てたんだけど、違うの? ただの友人だったの?

この映画はブレまくるんだが、その際たる存在が
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時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!(1993年製作の映画)

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「ベルリン・天使の詩」の続編。
一度観てるのだが全くと言っていいほど忘れていて新鮮な映画体験だった。

これねぇ、今観ると味わい深いわ。

前作が「アート系映画」の金字塔である分、当時の本作への戸惑い
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

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久しぶりに再見した。

もうこの映画は天下を獲っており、今語るべくもないが、もうホント80年代ど真ん中であり「単館系」という言葉を知る昔かたぎのアート映画ファンには伝説のような作品の一つだ。それはすな
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選ばなかったみち(2020年製作の映画)

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映画の日に劇場で。

「サリーポッターのパーティー」が中毒性高く新作を追った。若年性痴呆症を患った父と娘の24時間モノだ。
(なおジャンルとして「24時間モノ」というのは列記としたイチジャンルだからね
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