chikichikiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

4.0

 料理人としては超一流。
 ただし、人としては三流もいいところな主人公・アダム(ブラッドリー・クーパー)が料理人としての再起を図り、三つ星獲得を目指す物語。

 美食を映し出すカメラの構図取りや、テン
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しあわせのかおり(2008年製作の映画)

3.5

 不器用ながらも必死に前に進もうとするシングルマザーの貴子(中谷美紀)。
 そんな彼女の姿に心を心を動かされた中国出身の料理人の王さん(藤竜也)とのお話を描いた心温まるヒューマンドラマ。


 主人公
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ソウル・キッチン(2009年製作の映画)

3.4

 ドイツ・ハンブルクで"ソウル・キッチン"という、レストランを経営するギリシャ系移民ジノスのお話。

 美味しい料理と美味しいお酒。そこに素敵な音楽も加えて。


 不運続きで、踏んだり蹴ったりな人生
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キングダム(2019年製作の映画)

3.4

 紀元前245年、春秋戦国時代を舞台にした原泰久・原作の人気漫画を実写映画化した作品。


 原作者の原泰久さん本人が脚本に加わっているだけあって、ストーリー自体はかなり原作に忠実ですし、キャラクター
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横道世之介(2013年製作の映画)

3.8

"朱に交われば赤くなる"

人々が行き交う街並みやファッション、キャラクター達の言葉遣いなど、80年代の日本の雰囲気を見事に再現した世界観がお見事!!

いたって平凡な大学生『横道世之介』の日常を
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

"合言葉は「クー!」"
照れくさがって「クー!」を拒もうものなら、最後。
" 終身エツィフの刑に処すっ!!"


街角で出会った、建築技師のウラジーミルと学生のゲバダン青年。
自分を宇宙
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グリッドロック(2016年製作の映画)

3.8

" 約20分間の良質なサスペンス "

【あらすじ】
事故渋滞で立ち往生した田舎の一本道。車に乗っていた幼い少女が行方不明になり、父親は仲間をかき集めて捜索を始めた。一体誰が娘を連れ去ったのか?容
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またね(2014年製作の映画)

3.7

"人が行き交う大通りでは何かと起きる"

【あらすじ】
老いた二人の男女が、通りを挟んで向かい側に住んでいる。二人は時折窓ごしに目が合うが、一度も会って話をしたことはない。そんな二人の関係に、ある
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ショーリール(2014年製作の映画)

3.5

"夢想家が闊歩するレッドカーペット"

【あらすじ】
彼女は映画スターになりたいと夢見る移民の掃除婦。ある日彼女は自分の夢を叶えるため、アクセントを直し、見た目を変え、新しいキャラクターを作り出す
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新しい音楽(2014年製作の映画)

3.4

"新たなものを生み出すとは?"

【あらすじ】
この世の中にはスタイルこそ違えど、一つの「音楽」しか存在しないという。トムとヴィルマの兄妹は幼少期のトラウマで「音楽」が大嫌い。大人になった二人は国際
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リボルバー(2005年製作の映画)

3.9

"世にも奇妙なロン毛のステイサム"

『ハミングバード』では結局いつものヘアースタイルに戻ってしまいましたが…
ご安心下さい!!本作では全編通して髪の毛フッサフサッで御座います。笑

製作リュ
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.5

本作で監督及び、脚本を担当したクライヴ・パーカー自身の小説『ヘルバウンド・ハート』が原作の物語で、手にしたものに永遠の苦痛と快楽を与える魔界への入り口を開くパズル・ボックス。魔界の魅力に魅せられてし>>続きを読む

テケテケ(2009年製作の映画)

2.5

良くも悪くも想定内の仕上がり!

白石晃士監督だけあって、映画全体の作りは割と丁寧だったりしますが、ストーリー自体は正直どうでもいい。

なので、注目すべきはテケテケのビジュアルとその俊敏な動き!
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ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

3.5

作家のレイモン・クノーが「現代の恋愛小説中もっとも悲痛な作品である」と評したとされる、ボリス・ヴィアンの青春小説『日々の泡』をミシェル・ゴンドリー監督の手によって映画化した作品。


パリを舞台
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マーニー(1964年製作の映画)

3.7

幼少期のトラウマから抜け出せないヒロイン(ティッピー・ヘドレン)と何がなんでも結婚した男(ショーン・コネリー)の物語。

アルフレッド・ヒッチコック監督の"赤い恐怖"として有名な心理ミステリー作品
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.9

差別・偏見の残る、60年代のアメリカ・ボルチモアでちょっぴり肥っているけどダンスが大好きな天真爛漫な女の子トレイシーが、黒人を差別しつつあったダンステレビにレギュラー出演して、デモを起こし、差別のな>>続きを読む

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

3.4

史上最も有名なファーストレディにして、ファッション・アイコンとしても熱狂的な人気を得ていた、ジョン・F・ケネディ大統領夫人。"ジャッキー"こと、ジャクリーン・ケネディのお話。

そんな彼女の視点で、
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.8

"映画狂いによる、Holyタワゴトっ!!なお話"

抗争中のヤクザ達とアイドル的立ち位置であるヤクザの娘、そして自主映画集団"ファックスボンバーズ"なる映画マニア達とが「一本の映画を撮りたい。」動機
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.8

"愛しさと、切なさと、心強さと"

→注: 篠原涼子さんの楽曲のお話ではありません。
"恋しさ"ではなく"愛しさ"。まごう事なき映画"愛"に溢れた作品。


1969年のシャロン・テート事件を元に
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

" 悲劇と理性。喜劇と狂気。"

噂に違わぬ衝撃作!!さらに言えば"劇薬"。

格差社会の生み出す弱者。
そして、そこに追い打ちをかける数々の悲劇が引き起こす犯罪を皮切りとし、喜劇的に描かれる
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黒衣の刺客(2015年製作の映画)

3.4

唐代の中国を舞台に、暗殺者として育て上げられた女刺客の悲しい宿命を描いた物語。


第52回台湾・金馬奨においての5部門受賞も納得の映像美!!
雄大な自然の画と壮美な奥行きを感じさせる室内の画が
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アポカリプト(2006年製作の映画)

4.0

メル・ギブソン監督作品!!

スペイン人侵略直前のユカタン半島を舞台に、生贄にされそうになった捕虜の脱走と生き残りを掛けた逃走を描く。
(Wikipedia 作品概要欄より。)


複雑な人物設定
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空気人形(2009年製作の映画)

3.7

"空気人形と空虚な日々"

いつしか"心"を持ってしまったラブドール(空気人形)のお話。

プロット的には少しクセ球な感じですが、テーマや物語のタッチとしては実に是枝監督らしい作品でした!!
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KOTOKO(2011年製作の映画)

3.9

塚本晋也監督×Coccoさんという事で、かなり覚悟して観たつもりでしたが案の定、重たい一発をくらいました…

世界が"ふたつ"に見え、少しの油断が命に関わる日々を過ごす琴子。
彼女の世界が"ひと
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.8

前作よりもさらにパワーアップ!!

前作で作った下地を活かしつつ、テンポよく転がっていくストーリー。
脚本・演出・映像そのどれもが相変わらずの高クオリティで、笑って泣けるハートフルなお話でした!
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.6

『鍵泥棒のメソッド』の韓国版リメイク。

オリジナルの基本プロットを活かしつつのアレンジがとってもお上手!!

コメディ要素的にはこちらの方がより分かりやすくナンセンスな笑いなのですが、ユ・ヘジン
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.8

N.Y.トライベッカにある、絶賛ディナー・ラッシュ中で大忙しのイタリアン・レストラン"ジジーノ"で繰り広げられる密室群像劇!!

変わったお客ばかりで実に賑やかなフロアとコック達の戦場であるキッチ
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.7

デヴィッド・フィンチャー監督による、屋敷に侵入してきた強盗たちと緊急避難用シェルター「パニック・ルーム」に立てこもった母娘との攻防を描いた密室サスペンス。

主演の母親役にはジョディ・フォスター、
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.0

実話を基にしたコン・ジヨンの小説「トガニ-幼き瞳の告発-」をファン・ドンヒョク監督が映画化した作品。

聴覚障害者を持つ子供たちに暴行や性的虐待行い、それを隠蔽しようとした教育者達の本性を暴き出す
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冬の日(2003年製作の映画)

3.8

松尾芭蕉の芭蕉七部集の『冬の日』を題材にした、国内外で活躍する35名のアニメーション作家による連句アニメーション。

→ちなみに"連句"をめちゃくちゃざっくり説明すると、長句(五・七・五)または、
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いばら姫またはねむり姫(1990年製作の映画)

4.1

母の愛した男をめぐって15歳の王女が繰り広げる背徳に満ちた恋のお話。

岸田今日子の同名の短編小説を基に制作された作品。また、チェコスロバキアのスタッフとの合作でもあるため、それまでの川本作品から感
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不射之射(1988年製作の映画)

3.8

真の行いは為すことなく。
真の言葉は言うことなく。
真の矢は射ることなく。
『不射乃射 』

なんと、スケールのデカい話。

中島敦の短編「名人伝」のアニメーション化した川本喜八郎作品。
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火宅 能「求塚」より(1979年製作の映画)

3.8

「大和物語」を原点とする能の「求塚」に題材にした川本喜八郎作品。

二人の青年に愛された莵名目処女(うないおとめ)はどちらも傷つけるに忍びず、入水して死を選ぶ。青年たちはそれをはかなんで相果てる。処
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道成寺(1976年製作の映画)

4.0

"女の情念"

川本喜八郎による、和歌山県・紀州道成寺まつわる「今昔物語」の『安珍・清姫の伝説』基にした人形アニメーション。

思いを寄せた僧の安珍に裏切られた清姫が激怒のあまり蛇変化し、道成寺
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(1973年製作の映画)

3.8

川本喜八郎監督による、初の切り絵アニメーション。

若い女性の旅を幻想的かつ、観念的に描いた物語。
オープニングとエンディングには実写が使われており、そこに蘇東坡(そとうば)の漢詩が重なるという
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(1972年製作の映画)

4.2

「今昔物語」の中の「猟師の母鬼になりて子を噉(く)はむと擬するものがたり」に想を得た川本喜八郎作品。

年老いた母と兄弟の物語。
その内容は実に不条理な怪談話で、短尺故に呆気なく迎えるラストのイパン
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