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ソウル・キッチンのchikichikiのレビュー・感想・評価

ソウル・キッチン(2009年製作の映画)
3.4
 ドイツ・ハンブルクで"ソウル・キッチン"という、レストランを経営するギリシャ系移民ジノスのお話。

 美味しい料理と美味しいお酒。そこに素敵な音楽も加えて。


 不運続きで、踏んだり蹴ったりな人生を送る主人公ジノスに同情しつつも、作品全体をユーモアによって包み込むような温かみの感じられるコメディ作品でした!

 様々な人種・職業の人々が一堂に介するレストラン"ソウル・キッチン"の溜まり場感とロック、ポップス、R&B、ソウル、HIPHOP、テクノ、ギリシャの伝統音楽など、多種多様なBGM。

 そう言った、様々な要素をごった煮にして、さらに物語の展開にしても実にやりたい放題な脚本にも関わらず、最後まで飽きることなく鑑賞出来る作品に仕上げたファティ・アキン監督の手腕はお見事!


 ただ、個人的にはもう少し料理パート(特に調理の描写)が欲しかったのと、やや物語としてのモタつきを感じる場面もあったので、あとほんのちょっとコンパクトなサイズ感にしても良かったのかな?と思いました。
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