鹿江光さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

鹿江光

鹿江光

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お嬢さん(2016年製作の映画)

2.7

≪55点≫:エロティックな反逆。
んん~勝手に期待値を上げといて何だけど……いまひとつ心に深い爪痕も残さず、不完全燃焼な衝撃で終わってしまったなぁ。
個人的に『オールドボーイ』『親切なクムジャさん』『
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.4

≪68点≫:身体の芯から温まる。
“余命”をテーマに、去る者と残る者の生き方を描く本作……決してお涙頂戴な展開ではない。むしろ登場人物たちは、力強く気丈に涙を耐える。さめざめと悲しみに暮れるのではなく
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

2.8

≪55点≫:シリーズ1作目の割にはパワー控えめ。
正直、ハリー・ポッターシリーズの記憶は曖昧……それでもなんとなく楽しめた本作、前後の繋がりは特に意識せずに観ることができた。それにしてもいまひとつ内容
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.7

≪75点≫:巨神とタンクトップを崇めよ。
異世界ワールド全開で、異種格闘技感がすごい。ロボット然り、怪物然り、巨神然り、やっぱり巨大なものが闘う姿は無条件でカッコいい。胸が躍る。ただ他のモンスターと違
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.8

≪78点≫:強ければ強いほど、美しい。
DCEUの前作『Dawn of Justice』で初披露となったワンダーウーマンの誕生秘話。バットマンやスーパーマンと共闘していたときは、その規格外の強さに度肝
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ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>(2015年製作の映画)

3.2

≪65点≫:カワバンカ!
うわお!グリーンアローがおる!…そんな感じで楽しめた続編。ストーリーはそんなに覚えてないけど、まぁまぁ面白かったと思う。もっと派手な肉弾戦アクションが観たかったなぁ。

神様メール(2015年製作の映画)

3.9

≪78点≫:人生はきっと幸せに続いている。
いやぁーすごい好きだなぁこの作品。突拍子もないというか、かなり奇抜な物語の導入部分で心をガシっと掴まれた。乱暴なダメ親父の“神”と、夫に逆らえない“女神”、
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スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

3.7

≪75点≫:船長に惚れ直すシリーズ3作目。
前作では完全にカンバーバッチに主役を食われていたわけだが、3作目は無難にとっても面白かった。いつものキャラクターたちの魅力は衰えず、SFでありながら主軸には
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.2

≪85点≫:ヒーローになるための覚悟。
シリアスだった『シビル・ウォー』からは打って変わって、とってもコミカルで心癒されたスパイダーマン。でも真剣なシーンはとことん熱く、一瞬スパイダーマンであることを
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フィッシュマンの涙(2015年製作の映画)

3.2

≪65点≫:魚になったら、どうやって泳ごうか。
奇妙な世界は時に現実よりも現実そのものを映し出す。遥か未来のSFが現代を映す鏡であるように、フィッシュマンもまた現実離れした設定の中に、他人事とは思えな
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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011年製作の映画)

3.7

≪75点≫:シリーズを重ねるごとに、街の崩壊率がどんどん増していく。やっぱりバンブルビーが一番カッコいい。

トランスフォーマー/リベンジ(2009年製作の映画)

3.5

≪70点≫:ひたすらにオートボットの戦闘を楽しむ作品。ストーリー性はハッピーセットみたいなもんで、“一難去ってまた一難”のお決まりパターン。新たな脅威に立ち向かうヒーローたちの活躍が観れれば、それで充>>続きを読む

ジャンプ(2017年製作の映画)

1.5

≪30点≫:埋もれていく駄作。
世界戦争を未然に防ぐために、魂・意識だけを過去に飛ばし、死者の身体を借りて……時空を超えるほどスケールは壮大なのに、主人公たちのやってることが狭すぎて、戦争を防ぐという
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.8

≪75点≫:確実に、ヘッドショット。
ブギーマンと恐れられた殺し屋、別名“絶対殺すマン”。前作に引き続き、銃口に迷いはない。歯向かう者をバスンバスンと容赦なく始末していく。惚れ惚れする仕事っぷりである
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.5

≪70点≫:センスの塊、ギャングコメディ。
今更だが、初視聴。『ロック、ストック&~』に続く、癖のあるギャングたちのドタバタ群像劇。登場人物全員、凄みとやる気と勢いはあるんだけど、どこま間抜けで詰めが
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.7

≪75点≫:生産と倫理の狭間で。
自然の中で奔放に生きる少女と動物の冒険物語。どことなく馴染み深い、ジブリ的な要素を含んだ作品。大切な存在を守るために追いつ追われつ……そんな中で、何があっても純粋に前
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ピクセル(2015年製作の映画)

3.5

≪70点≫:ピコピコ侵略者。
想像以上に面白かった。自分自身がゲームの世界へ入り込む展開はよくあるけど、現実世界そのものがゲームのフィールドになる展開はあんまりない。だから発想も新鮮だった。ギャグやジ
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フェンス(2016年製作の映画)

3.7

≪75点≫:母の眼差し。
周囲に対等の苦労を押し付けて、自ら壁を築き上げてきた男。自由と居場所を求める一方で、“責任”という二文字が彼を強く束縛する。決して逃れられない肌の色、生まれ落ちた境遇、社会の
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怒り(2016年製作の映画)

3.5

≪70点≫:矛先を失った怒り。
尺の問題で原作からの改変はあるが、熱量は申し分なし。キャスティングも全員見事にハマっていて、演技も凄まじい。
ひとつの殺人事件を巡って描かれる群像劇。“人を信じる”こと
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.5

≪70点≫:7つの魂が悪を討つ!
人々を支配する悪者をバァーーーンするために、仲間を集めていざ決闘へ!お尋ね者や伝説と呼ばれた男……能力を極めた兵どもが続々と集まってくる展開はやっぱり熱い!ワクワク
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

≪90点≫:メッセージと到達点のあわいで。
原作を読み終えたとき、なんと儚くて美しい物語だろうと思った。脅威すら覚える畏怖めいたSF事象を体験しながらも、自らの心はどこまでも、主人公が感じ取る“生”の
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神さまの言うとおり(2014年製作の映画)

2.5

≪50点≫:生きるか死ぬかは、神のみぞ知る。
ここまで苦し紛れの改変をするくらいなら、別に実写化しなくて良いのになぁ。冒頭のダルマのビー玉演出は視覚的にも新鮮で良かったが、こけし以降はかなり無理がある
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

≪80点≫:罪を照らす光。
静かにゆっくりと、登場人物たちの哀しみに寄り添っていくような作品。罪を忘れる必要はない。乗り越える必要も、受け入れる必要もない。それでも未来の光は差し込む。罪を浄化してくれ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

≪70点≫:月明かりに照らされて。
エンタメ性があってドラマチックであったかと問われれば、そうではない。いまだ“マイノリティ”として抑圧される社会の中で、ひとりの少年が青年になっていく成長記録。そこに
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西遊記 はじまりのはじまり(2013年製作の映画)

2.0

≪40点≫:薄味で物足りない西遊記・新訳。
カンフー多めのハイテンション映画かと思っていたけど、なんだか拍子抜け。如来神掌のレベル100みたいのが出てきた時は、「あれ?カンフーハッスル?」みたいな既視
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トランスフォーマー(2007年製作の映画)

3.0

≪60点≫:いつも心に小学生。
破壊王マイケル・ベイ。車が走りながらガシャンガシャンと変身して、すごい身のこなしで戦闘するから、とってもカッコいい。バンブルビーが初めて変身⇒戦闘態勢に入るシーンと
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.5

≪90点≫:口笛に未来を託す。
これは……「ウィンター・ソルジャー」「シビル・ウォー」と並ぶ、マーベル映画No.1候補がまたひとつ出来てしまった。なんという面白さ。笑いもノリもセンスも、全てが前作から
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サクラメント 死の楽園(2013年製作の映画)

3.3

≪68点≫:聖餐という名の殺戮。
そこら辺のホラー映画より断然恐ろしい。相手が理解の及ばぬ神だと、ある種の畏怖めいた感情すら沸き起こる。視覚的空間は充分にあれど、これは歴とした“密室スリラー”だ。閉鎖
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砂上の法廷(2015年製作の映画)

3.0

≪60点≫:変幻自在、砂のような真実。
過度の煽り宣伝は、期待半分で観るべし。
ラストまで緊張感が漂う法廷サスペンス。ほぼ裁判のシーンで場面展開は少なく、舞台映画のようでもあるが、真実へと近づいていく
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

2.0

≪40点≫:スイッチ&ゴー。
心霊ホラーに必要なのは“法則”だ。それにより<出来ること>と<出来ないこと>の区別が付き、物語に“制約”が生まれる。ただこの法則、序盤で明らかになってしまっては意味がない
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さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

2.5

≪50点≫:器用になんて、生きれない。
ラブホテルが舞台の群像劇。そこでは様々な形の愛が交錯し、少しでも現実から眼を逸らすために欲を満たしている。みんな息苦しいはずなのに、他人に悟られぬよう何食わぬ顔
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カンフーハッスル(2004年製作の映画)

3.0

≪60点≫:記録用。陽気なキャラが実はめちゃ強い展開、好き。

底なしの世界(2017年製作の映画)

2.0

≪40点≫:感覚で楽しむタイプ。
マジックリアリズムの片鱗とまでは言わないが、現実と虚構の境界線が曖昧になる世界観は、どこか奇妙で、癖になる魅力がある。ストーリーの良し悪しというよりは、雰囲気を良しと
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.3

≪68点≫:絶対殺すマン。
キアヌ・リーヴスがめちゃくちゃ動く。結構いい歳のはずなのに、めちゃめちゃ動いて、最短ルートで標的を始末していく。ガン=カタとまではいかないが、銃がメインのアクションも見応え
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ザ・ディスカバリー(2017年製作の映画)

4.0

≪80点≫:これが人生か、さればもう一度。
不安や恐怖が緩和される時、人間にとって“死”というものはいとも容易い行為となる。楽園や理想郷を思い描き、現世の苦しみから逃れるために死を選ぶ。しかし、真実は
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