せきねさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

せきね

せきね

映画(159)
ドラマ(1)
アニメ(0)

マルメロの伝言(2019年製作の映画)

4.0

人は何故、いちばん大切なときに素直になれないんだろう。

ラストシーンに全てを懸けた作品です。

そこまではめちゃくちゃ退屈かも知れません。
でも、それまでの時間が愛おしくなるほど、ラストで心を奪われ
>>続きを読む

ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)

2.0

小さな命を、巡って。

大切すぎるが故に、過敏になってしまうことはありますよね。

そしてそれは伝染するのか何なのか、周りも過剰に反応して平常心ではいられなくなる。

本当に他人事ではないと思いました
>>続きを読む

ブルー・ダイヤモンド(2018年製作の映画)

3.0

その輝きは、永遠のはずだった。

希少なダイヤと大金の取引にはつきものである銃撃戦に安易に行かず、準備段階を飽きさせずに見せるのはなかなか凄かったですね。

見方によっては、ラブストーリーを挟んで引き
>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

-

美の悪魔達の、共演。

これは120尺のミュージックビデオですね。

観客を仕留めにかかるところで、ミュージックビデオみたいな映像をぶち込んで来てました。

ストーリーもほぼ無いに等しいです。

この
>>続きを読む

チェ 39歳 別れの手紙(2008年製作の映画)

3.0

さぁ、純粋な革命をしよう。

やはり歴史的な背景をよく知っている人が観ればグッと来る作品なのかも知れませんが、映画としては少し平坦すぎます。

変にドラマチックにせずに、リアルをひたすら描くことが一個
>>続きを読む

チェ 28歳の革命(2008年製作の映画)

3.0

さぁ、愛のある革命をしよう。

この歴史の予備知識が無い状態で観たので、ピンと来なかったというのが正直なところです。
なぜ革命をしなければいけないのか、その動機の部分の説明が足りていないように思います
>>続きを読む

レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)

2.0

従順なまま、それは偽りの平和。

序盤から明らかに不穏な空気が立ち込めているので、アイデアが読まれがちかも知れません。

少女達の楽しい集団生活っていう雰囲気でスタートしていれば、その落差で弱めのアイ
>>続きを読む

15ミニッツ・ウォー(2019年製作の映画)

3.0

目の前にあるのは、子供達の命。

本当に難しい状況だと思います。
犠牲を払ってでも自由を手にしたい。
問題を解決する為に最善を尽くす、とはしつつも保身が最優先の国家。
子供の命が大事なのは分かりますが
>>続きを読む

ヘッドハンター(2012年製作の映画)

4.0

本心を曝け出せ、真の愛はそこに在る。

主人公の追い詰められ具合は、ほんとにここまでやるかって感じでした。
でも思いついちゃったんだもん、大変だけど映像化しようよっていう、オレたち映画人だろ?表現しち
>>続きを読む

罪と女王(2019年製作の映画)

3.0

戯れ合う、青き衝動と白き鼓動。

失うモノのない青年と、失うモノしかない成熟した女性の、価値観の違いを分かりやすく描いています。

若い人間は人生が狭い分、一つのことに強く焦点を当てます。
逆に熟した
>>続きを読む

ホテル・アルテミス ~犯罪者専門闇病院~(2018年製作の映画)

3.0

その女神は、極悪人の命を司る。

近未来の設定なのでテクノロジーの発達が見られます。
その発達度合いがリアルで、ありえないレベルではないので、没入感を変に阻害していないというか。

荒廃しているんだけ
>>続きを読む

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.0

オバケ退治は、一大事。

ハイテンションギャグが120分パンパンに詰まってる感じですね。

なので、それと並行してストーリーがハイスピードであっという間に過ぎ去っていきます。
正直、効果的だとは思えま
>>続きを読む

ミュータンツ 光と闇の能力者(2019年製作の映画)

2.0

それは特別な力、使い方を間違えてはいけない。

序盤の検死結果は意外すぎてワクワクが止まりませんでした。

でも、それ以降は厳しめの時間が続きます。
平常運転のストーリー展開、登場人物全員のありきたり
>>続きを読む

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

3.0

男は家族を守ることで、父親になる。

家族愛が、とてつもない力を引き出すということを教えてくれる作品です。

どんなに絶望的な状況でも迷わず助ける、諦めない、家族なんだから。
他に理由は必要ありません
>>続きを読む

SAFE セイフ(2012年製作の映画)

3.0

少女との出会いは、人生の灯火。

誰かを守りたいという気持ちが、その男に第二の人生を歩ませる。

少女の大人を信用していない雰囲気が絶妙ですね。
心を開くような演出はやりすぎずにほんのりと、センスを感
>>続きを読む

心霊ドクターと消された記憶(2015年製作の映画)

3.0

全ては、記憶の中に。

仕掛けを分かりやすく説明してくれているので、ストーリーを追うだけで充分に楽しめます。

終盤までは、その親切すぎるシナリオ設計によってワンパンチ足りない感が出ますが、最後の最後
>>続きを読む

女神よ、銃を撃て(2017年製作の映画)

3.0

悪党との、不思議な絆。

どんな状況でも母親は娘の味方っていう本線と、悪党と善良な市民との関係が変化していくサイドが、絶妙に絡まっていますね。

それぞれに悩みを抱えていて、そこから救われたいという人
>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.0

正義とは、真実。

協力してくれる仲間が増えていったり、過去が紐解かれていく過程は、完全にワクワクしましたね。
120分があっという間に感じるのは異常だと思います。
ストーリーも綺麗で分かりやすいです
>>続きを読む

アガサと殺人の真相(2018年製作の映画)

2.0

真実は、ありのままに佇む。

推理作家が難事件に挑むという設定を存分に利用できています。

普通の探偵ならば、徹底的にリアルを整理して仮説を立てていく。
推理作家はどうしてもリアルだけでは物足りない、
>>続きを読む

ドリーム ホーム 99%を操る男たち(2014年製作の映画)

3.0

犠牲になるのはいつも、人の心。

お金、法律、政治、このギチギチに決まりきったルールに人の心が入る隙間はないのでしょうか。
この強力なルールは、いったい誰の味方なのでしょうか。

全ての演出や展開をあ
>>続きを読む

エコーズ(1999年製作の映画)

2.0

それは、声無き声。

一心不乱に何かをやり遂げようとする夫、それに反発しながらも理解を示す奥さんという構図は、家族愛を感じられます。

ただ、ちょっとだけ引っ張りすぎな気もします。
じっくり雰囲気を出
>>続きを読む

ポリス・ストーリー/REBORN(2017年製作の映画)

4.0

愛の力に、人生を委ねろ。

ストーリー展開や、もしかしたらアクションまでもが平凡かも知れません。

ですが、父親の娘への愛。
これはちょっと尋常ではないくらい伝わってきました。

ジャッキーチェンさん
>>続きを読む

ピート・スモールズは死んだ!(2010年製作の映画)

2.0

人生が再び、動き出す。

過去の出来事によって塞ぎ込んでいた男が、ピンチに陥ることで強制的に変わっていく。

人生には刺激が必要なのかも知れませんね。
いや、刺激そのものが人生を作っているのだとも感じ
>>続きを読む

エンド・オブ・ア・ガン 沈黙の銃弾(2016年製作の映画)

2.0

誇りを胸に、闘うオジサン。

ストーリーは分かりやすくて普通に楽しめます。

映画っぽくしたいのか、カットの最後に意味深な仕草や表情を挟んでから、次に移行したがりなところがあります。
その効果はゼロで
>>続きを読む

OSIRIS オシリス(2016年製作の映画)

4.0

全てを受け入れて、前を向く。

ストーリーはシンプルでよくある流れかも知れませんが、登場人物の過去がしっかり活きて感情を揺さぶってきます。

世界観、特にアイテム系のデザインはオリジナリティを感じて良
>>続きを読む

リムジン(2016年製作の映画)

1.0

女優として、生き抜くとは。

リムジンに監禁っていうのは、数ある監禁モノでもありそうでなかったアイデアだと思います。

監禁の目的やストーリー展開は何も期待を超えてきませんでしたが、エネルギーは詰まっ
>>続きを読む

3022(2019年製作の映画)

2.0

きっとどこかで、生きている。

設定はありきたりなモノですが、序盤の展開が大胆な発想で惹きつけられました。
そこからのストーリーは単調だったのですが、強いメッセージが込められている作品でした。

絶望
>>続きを読む

11ミリオン・ジョブ(2013年製作の映画)

1.0

その悪友、最悪につき。

全ての起点が一人のトラブルメーカーによってという構成です。
けっこう無茶苦茶で、これまで観てきた映画の中で一番自分勝手な奴でした。

主人公はそれに付き合うのですが、絶対にそ
>>続きを読む

INFINI/インフィニ(2015年製作の映画)

2.0

対抗の手段は、意志のみ。

設定は斬新でしたね。
エイリアンモノなんだけど、それは反則だよっていう。
他の切り口もまだまだあると思いますけど、ある意味最終形ですね。
そして、最もリアル。
一番現実世界
>>続きを読む

殺し屋(2018年製作の映画)

3.0

生きる理由は、一つでいい。

一流の殺し屋のルーティーンを丁寧に繋ぎ、一発目の仕事までのセンス溢れるアングル、完璧に近い静かな映画の立ち上がりを見せてくれました。

その瞬間に、この作品は大丈夫だな。
>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.0

社会という悪が産み落とした、笑顔の狂気。

心優しき普通の人間が、自分の狂気に慣れていく様が描かれています。

社会の冷たさをもっともっと、もっと酷く演出してほしかったです。
社会に対してのメッセージ
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

自分の命か、世界の命か。

仕掛けは斬新で、アイデアも一発では留まらずに、しっかりと最初のアイデアを駆使して発展していました。

仕掛けを追うだけでも充分に見応えのある作品だと思います。

ですが、終
>>続きを読む

男の優しい罪と罰(2013年製作の映画)

3.0

自分と向き合うということ、一歩踏み出すということ。

どんなに辛くても生きていく。

周りの人に助けられながら、大切なことに気づかされながら。

とっても温かいメッセージが込められた作品でした。