かなりへヴィーな作品。スサンネ・ビアなどもそうですが、デンマーク出身の監督って正義や固定観念を問う映画をよく撮りますよね。
リベラルな福祉国家として良いイメージがあるデンマークだけど、難民申請者から>>続きを読む
実力派の人たちが真剣にB級映画をやってみたという内容。ベタなバディものですが、ラッセル・クロウとゴズリングさんの絶妙な掛けあいに笑わせてもらいました。ダメダメなゴズリングさんの姿がジョン・マクレーンに>>続きを読む
3回観たけど、やっぱ僕はダメです、この映画。これまでの新海ファンを相手にしてないような展開など、表現者としての挑戦的な姿勢は評価できる。
とはいえ、東日本大震災以降のフィクションとしてはあまりにもご>>続きを読む
あまり評判よくないけど、僕はそこそこ面白く観れました。焦点を定めきれず、散漫な作りになったのは監督の責任でしょう。トム・ヒドルストンは場の雰囲気を自在に変えられる一流の役者であることをあらためて証明し>>続きを読む
たくさんお金をかけた学芸会として観ればそこそこ面白い。目に余るご都合主義や原典を改悪しまくりな設定は、ガンジーですら暴力を合法化してグーパンチしたくなるレベルのひどさですが。
キャラに魅力を感じない人からすれば極めて退屈な映画です。派手なのはヴィジュアルだけでアクションや戦闘シーンは爽快感ゼロだし、ストーリーも散漫でダラダラとしょうもない会話をしてるだけ。しかも説明的な描写>>続きを読む
『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リンが監督だから大味になってないかなあ...と不安だったけど、杞憂でした。ビースティー・ボーイズ「Sabotage」を流して敵を殲滅するシーンに「マクロス>>続きを読む
EDMをテーマにしてるから『We Are Your Friends』と比較されがちだけど、『XOXO』のほうがよりEDMに焦点を当てていると感じました。
一方の『We Are Your Friend>>続きを読む
前作のハチャメチャぶりだけが引き継がれた残念な内容。やっぱ監督はダニーさんでないと。噂されるシリーズ最新作はどうなることやら...。
仕事で再見。ダニーさんの焦らしが効いた良作。ハチャメチャぶりだけでなく、表情やセリフまわしで観客に緊張感をあたえる手腕は見事。
仕事で再見。本作は軽快な会話で観客を笑わせてくれるぶん、前作にあった深さが損なわれてしまったなあという印象。JJさんって、娯楽性と社会性を共生させるのがうまくないですよね。
仕事で再見。スポックは差別と偏見の表象という役割を担ってますが、JJトレックが興味深いのはそれを乗りこえようという視点があること。いわば“社会性”だけど、これをより明確に表現したのが『ズートピア』だと>>続きを読む
軽快なテンポが印象的なコメディー。登場人物のキャラが立ちすぎてるけど、他者と生きていくうえでのヒントも込められた深い作品です。
先日仕事で再見。突然何かが動きだしたり、音で観客の恐怖心を煽るなど、内容は典型的なホラー映画です。なので飛び抜けたところはありませんが、ホラー好きはそれなりに楽しめる。
そして、ダニエル・ラドクリフ>>続きを読む
『X-MEN : アポカリプス』面白いですよ。深い洞察力に裏打ちされた鋭い批評性を娯楽たっぷりのエンターテイメントに仕上げたブライアン・シンガーに拍手!
特に際立っていたのは、差別や偏見のアナロジ>>続きを読む
仕事で再見。言葉や会話の間を味わえるほどに成長したからこそ笑えるジョークってあるんだなあとあらためて。
ゴシックな雰囲気を漂わせるダーク・ファンタジー。こういうのは好きです。でも、たくさんの要素を詰めこもうとした結果、全体的に間延びして、テンポが悪くなってしまったのは致命的でしょう。マイケル・ケインやイ>>続きを読む
典型的なB級映画。人形の子守りを頼まれた...という設定は興味深いけど、オチにひねりがないのは残念。
愚かしくも面白い愛の形を描いた怪作。ラストの馬乗りではニヤニヤが止まりませんでした。
邦題もヒドイが、内容もヒドイ。ちょっと無慈悲じゃないかなあと。これを観て「そりゃないよ...」って感じるアラフォー世代の方少なくないと思いますよ。
いわゆるセカイ系ですよね。“君と僕”の世界がすべてという。公開当時は「なんでいまさらこんなものを...」と思ったけれど、その気持ちはいま観ても変わらなかった 笑。ただ、『黒い暴動♥』や『ローリング』な>>続きを読む
デヴィッド・ボウイ登場のシーンがハイライト。最近のベン・スティラーはお馬鹿に徹したコメディーと距離を置いてる節があるけど、また戻ってきてほしいですよねえ。いま話題のトランプさんも出てきますよ。
『シン・ゴジラ』、2010年代を代表する傑作ですね。いまの日本だからこそできるカリカチュアや風刺を見事にやりきってる。素晴らしい。
目を引いた点はたくさんありますが、なかでも特筆しておきたいのは、登>>続きを読む
全体的には良かったです。特に、男だらけの体育会系なノリが際立つ前半から、そのノリと違う価値観が徐々に交わり哲学的な様相を帯びていく後半という流れには、「さすがリンクレイター!」と感心しました。
最後>>続きを読む
かつて、「男女同数が死ぬホラーであっても、男はあっさり殺され、女はストレスと苦痛と恐怖にさらされながらじっくり殺される」と指摘したのは、キャロル・J.クローヴァーでした。確かに、古典と呼ばれるホラー、>>続きを読む
なかなかのヴェイパー感がある映画ですよね。劇中にも出てくるカミュ『追放と天国』が元ネタだと思います。現実世界から逸脱することでわかる己の価値観、という描写が頻発しますからね。
随所でクスッとしたけど、テンポが悪い展開は観ていてつらくなりますね。サリマの背景をもっと掘りさげれば、深いメッセージ性を持ったコメディーになりえたはず。設定は興味深いだけに、それを付け焼き刃的にしか使>>続きを読む
入れ物によって形を変える水のような作品ですね。おおまかなストーリーはあるけれど、断片的なイメージが多いから人によって見えてくるものが違うと思います。言葉だけでは表現できないことを表現するという意味では>>続きを読む
人間ドラマを描きつつ、倫理観の暴走を警告するSF映画。特に斬新さはないけれど、オチから察するに、有限な人生だからこそ今を生きようというメッセージがこめられているのでしょう。ひとつの体に意識がふたつある>>続きを読む
スリリングなミステリーとしても秀逸ですが、1980年代のアメリカにおける農業不況に関することが頭にある身としては、「あの農業不況がなければ、パティがあんな目に遭うことはなかったかもしれない」と考えてし>>続きを読む
幅広い層に受け入れられるであろう娯楽作品としての及第点を出しつつ、ジェンダーロールの要素も散りばめた作品ですね。全体的に大仰な演技が目立つところは、好き嫌い分かれるかもしれません。今を生きることの大切>>続きを読む
僕はこの映画ダメでした。性暴力の悲惨さを伝えるために、それを直接的に描くというのがもう何百周回も遅れてるように感じてしまう。直接的に描かずとも悲惨さを伝えることができている作品も多くある現在において、>>続きを読む
EDM映画と言われてるけど、基本的には夜遊び好きな若者たちの青春映画だから、EDM好きじゃなくてもナイトライフに夢を持ってる人はグッとくるんじゃないでしょうか。あとニュー・エレクトロど真ん中の世代は複>>続きを読む
実体なき恐怖に支配される人の弱さを浮き彫りにした作品。康子や澪が西野に支配されてしまったのは、感情に敏感だからこそなんじゃないでしょうか。逆に幸一がラストでおこした行動は、幸一が感情に敏感でないからこ>>続きを読む
どん底から這い上がるボクサーの話という、わかりやすい作品です。ジェイクさんの演技を見るためだけに存在するような映画。彼のすごいところは、目の動きだけで感情を明確に表せるところ。この芸当はフィリップ・シ>>続きを読む
原作が面白かったので期待したんですが、佳作レベルの作品でした。でも、タイムスリップしたヒトラーを笑っているはずが、いつの間にかヒトラーと一緒に笑っていたという“怖さ”を上手く表現していると思います。ブ>>続きを読む