トムヤムくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.7

とても良い。素晴らしい。面白いとか凄いとかそういうのじゃなくて、単純に好きだった。まるで未完成かのような作品の不安定さ、不気味さ、気持ち悪さが良い味を出している。たまらない。

ドリーム(2016年製作の映画)

4.2

NHKの“多様性”映画特集で観た。タイトルのせいで『ドリームガールズ』の前日譚かと思ってたけど全然違った。こういう前向きになれる映画って良いよね。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

まあまあ面白かったけど、画面もストーリーもずっと暗くて睡魔との戦いだった。ロバート・パティンソンとポール・ダノ、君たち100点!みたいな映画。

ザ・クライアント 依頼人(1994年製作の映画)

3.8

ある男の自殺現場に遭遇したことで、検事やFBIに追われることになった少年と、その少年の弁護士に話。

ツッコミどころは幾つかあるものの、分かりやすいシンプルな作りに肩の力を抜いて観てられる。法廷ものな
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

3.3

実際に起きたレスリング金メダリストの射殺事件を描いた話。

良くも悪くもスポーツ映画とは思えないほど暗くどんよりとした作風でびっくりした…。正直、この映画はラスト15分が本番で、それまで特に盛り上がる
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.5

試写会で鑑賞。前作を超えるのは無理だろうなぁ…とか思ってた自分を殴りたい。個性豊かなキャラクター、音楽、映像、ストーリー、その全てが前作以上にスケールアップしてて最高!興奮しすぎて足の先まで鳥肌立った>>続きを読む

マンハッタン(1979年製作の映画)

3.7

マンハッタンを舞台に、42歳の男と17歳の少女の複雑な恋愛模様を描く。

まるで影絵のようなモノクロのビルの街並みに、小洒落た音楽が流れる。川沿いのベンチに腰掛ける2人の姿ですら絵になっていて、とにか
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マングラー(1995年製作の映画)

2.6

スティーブン・キング原作、トビー・フーパー監督のホラー映画。洗濯用プレス機「マングラー」が人を殺しまくる!!!

なんでそんな設定思い浮かぶの!?という奇抜さと、マングラーのヴィジュアルのインパクトで
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血みどろの入江(1970年製作の映画)

3.6

入江に集まった人々が殺されていく…。

スラッシャー映画の先駆け的作品で、後の『13日の金曜日』に多大な影響を与えたことでも知られる。
また、ミステリー・サスペンス要素とグロ描写を融合させたホラージャ
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.4

1989年、モントリオール理工科大学で実際に起こった銃乱射事件を題材にした映画。

今や巨匠となったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品なので、細部まで丁寧に繊細に作られていて良い。たった77分のモノクロ映
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.1

過激なコンテンツを放送するテレビ局の社長が、さらに過激なコンテンツを放送している『ビデオドローム』という謎の番組に翻弄される話。

クローネンバーグの代表作のひとつ。途中まで良かったものの、難解すぎて
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

3.8

コロナで延期になって、やっと観れたドラえもん!!それだけでもう感動の嵐!

タイトルに「戦争」という文字が入ってるだけあって「ウクライナ侵攻」を連想するようなシーンが沢山あった。人によっては不安になる
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.7

犯罪の街ロサンゼルスに住む黒人たちを描いた、監督の半自伝的な映画。

冒頭に『米国で黒人男性が殺される率は20人に1人 手を下すのは大半が同じ黒人の男性である』というテロップが出る。これが全てを物語っ
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八月の鯨(1987年製作の映画)

3.4

美しい小さな島にポツンと佇む一軒家。そこに住む老姉妹と、次々に訪れる老人たち。死を目前にした彼女たちのひと夏を描いた心温まる映画。

淡々とした日常。そこでは何も起こらない。長い年月を生きて、様々な経
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.8

頭蓋骨にチタンを埋め込まれた女性が、車と性交して妊娠してしまう話。どう受け止めていいのか分からない!けどめちゃくちゃ面白い!先が読めないどころか、こんな映画観たことすらない。間違いなく前作を上回る衝撃>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.4

『TITANE/チタン』のオンライン試写会の目前に一応鑑賞。ベジタリアンだった少女が、生肉を食べたことでカニバリズムに目覚める話。

あまりにも衝撃的なシーンの連続に固唾を飲む。飛び抜けてグロいわけじ
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.2

亡くなった母親から謎の手紙を渡された双子の姉弟。その手紙を、存在すら知らなかった父と弟に渡せと言われるのだが…。

ネタバレになるからあまり多くは書けないけどとにかく凄まじい。まるでビルの屋上から何度
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ブライトスター いちばん美しい恋の詩(2009年製作の映画)

3.4

25歳でこの世を去った詩人ジョン・キーツと、その恋人ファニー・ブローンの儚い恋愛を描いた伝記映画。

衣装、家具、風景、どこを切り取っても絵画のように美しい映像。少し粗っぽくも叙情的なストーリー。実話
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フローズン・リバー(2008年製作の映画)

3.2

アメリカとカナダの国境付近で暮らす二人の女性が、不法入国者の手伝いをする違法ビジネスに手を染める。

不法入国者。移民問題。貧困問題。今のアメリカの現実をドキュメンタリータッチで描く作品。オープニング
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さがす(2022年製作の映画)

4.5

懸賞金目当てに指名手配犯をさがす父、行方不明になった父をさがす娘、そして指名手配犯。複雑に入り組んだ予測不能なストーリーと、深く切り込んだ重いテーマ、俳優陣の圧倒的な演技バトル。もう言葉も出ないほど衝>>続きを読む

イヴの総て(1950年製作の映画)

4.0

アメリカ演劇界の名誉ある賞に輝いた新人女優イヴ。計算高い彼女が、そこへ上り詰めるまでの総てを描く。

あの『風と共に去りぬ』を抜いて、アカデミー賞史上最多14部門ノミネートを記録した傑作。当時まだ無名
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.9

サンセット大通りにある大邸宅のプールで、一人の男の水死体が発見される。売れない脚本家だった彼が、サイレント映画時代にスターだった大女優と出会うところまで話遡る。

サイレント映画からトーキー映画へと移
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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

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記録。Netflixで配信されてるドキュメンタリー映画。ロシアがウクライナに全面侵攻した今最も見るべき作品。2015年の映画ではあるけど、少なくとも今のウクライナ情勢を知るには良いきっかけになると思う>>続きを読む

ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.2

60年代のフランスを舞台に、映画を愛する男女3人が織り成す美しくも奇妙な青春ラブストーリー。

意外にもヌーヴェルヴァーグやハリウッド黄金期・クラシック映画のオマージュを数多く取り入れていてびっくりし
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.8

ウィル・スミス演じるテニス経験のない父親が、二人の娘を世界最強のテニスプレイヤーに育てようとする話。実話。

テニスのルールなんて全然分からないし、モデルになった人たちも全く知らなかったけど、そんな人
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真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

4.1

うわああああ!!!面白い!!!そしてグロい!!!!ただの低予算B級ホラーとはひと味違う!!!ちょっとしたパロディもあって、めちゃくちゃ楽しかったー!!

奇跡の海(1996年製作の映画)

4.0

無垢で純粋な女性ベスが、夫を心から愛して、神の言葉を信じ続けた結果、それが悲劇を生み出すという皮肉の塊みたいな映画。

しかも『奇跡の海』っていうタイトルのくせに、1ミリも奇跡が起きる気配もなく、そこ
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パペット・マスター(2018年製作の映画)

3.1

人間がおもちゃを壊すときのように、おもちゃが人間のことを雑に殺して行く映画。笑っちゃうほどえげつなくグロい。人気シリーズのリメイクというだけあって、内容も悪くなかったと思う。安っぽいのが逆に良い。

メタモルフォーゼ/変身(2019年製作の映画)

4.3

過去にトラウマを抱えた神父と、悪魔に取り憑かれた家族のエクソシストバトル。悪魔が次々と家族の誰かに変身して、ひたすら襲いかかるので一瞬たりとも飽きない。ツッコミどころは多いし、ベタな展開ばかりだけど、>>続きを読む

残酷で異常(2014年製作の映画)

3.9

謎の施設に閉じ込められた男が、そこで《妻を殺害する直前の瞬間》を何度も追体験させられる話。

海外版『世にも奇妙な物語』みたいな映画。かなり複雑な構造で、なんなら説明不足とさえ思うけど、「分からない」
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.6

見世物小屋の小人症の男が、サーカスの花形クレオパトラに恋をする。そこでクレオパトラは、男に多額の遺産があることを知る…。

1932年の映画。CGや合成は一切ない。リアルな見世物小屋の映像で、尚且つキ
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.4

「原作ゲームをそのまま実写で映画化した」期待を裏切らない文字通りの作品。アクションも見応えありで、新たなアクションアドベンチャー大作シリーズを確立しそうな気がする。

悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

4.1

『悪魔のいけにえ』の正当な続編。約80分の短さとは思えないほど濃密。レザーフェイスの残虐性もゴア描写も増していて最高だった。あとラストシーンが衝撃的すぎて声出た。

酔いどれ天使(1948年製作の映画)

3.3

良くも悪くも、三船敏郎と志村喬がかっこいいだけの映画。医者とヤクザという絶妙な関係性や、白黒映画というのも相まって、とにかく渋くて臭い。個人的に好みではなかったけど、別に嫌いじゃなかった。