トムヤムくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

空白(2021年製作の映画)

4.4

かなり衝撃的な作品であり、間違いなく日本映画史に残る傑作。「正義」と「悪」、「被害者」と「加害者」について深く考えさせられる。特に今更書くことはないし、自分の語彙力では説明できる自信がない。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.6

聾唖の家族の中で育ったルビーは、合唱クラブに入ったことでその才能を開花させる…。

とにかく綺麗で、美しくて、優しくて、愛に溢れた素敵な世界の映画。エミリア・ジョーンズの歌声と、家族のリアルなCODA
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シークレット・マツシタ/怨霊屋敷(2014年製作の映画)

3.4

幽霊屋敷と呼ばれるマツシタ邸に撮影クルーが潜入する話。特にこれといって目新しさはなく、今まで散々やり尽くされたことを見せられるだけ。しかし、オーソドックスな内容だからこそ、逆に安心して最後まで楽しめる>>続きを読む

真実の行方(1996年製作の映画)

3.6

悲惨な殺人事件の容疑で逮捕された青年と、それを担当した弁護士の「真実」の話。

良くも悪くも、ひたすらエドワード・ノートンに魅了されるだけの映画だった。ストーリーが二転三転することで有名な作品だけど、
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ヘイター(2020年製作の映画)

3.2

SNSでの中傷戦略で、思わぬ成功を手にした主人公の話。

まず一言。とにかく長い。「ネットの怖さ」を伝えるにしても、「主人公の狂気」を描くにしても、もう少しテンポ良く短くできた気がする。ただこの淡々と
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ビーボ(2021年製作の映画)

3.3

『スパイダーバース』や『ミッチェル家とマシンの反乱』のソニー・ピクチャーズアニメーションの作品。

キューバが舞台で、ラテン調のミュージカル映画。最近だと『イン・ザ・ハイツ』や『ミラベルと魔法だらけの
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.4

オシャレな映画としてよく名前のあがる作品のひとつ。ブルーベリーパイを食べたり、自分探しの旅に出たり、300日かけて失恋から立ち直る物語。

序盤は失恋映画としてしっかり描かれていたのに、途中から「なん
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スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)

2.7

研究所から逃げ出した女性型エイリアンが、繁栄のために色んな意味で襲いまくる映画。B級ホラー感が相まってなかなかに強烈だが、流石にストーリーが単純すぎるなぁ…とか思っちゃった。ただし、つまらないわけでは>>続きを読む

Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~(2021年製作の映画)

4.1

ドラァグクイーンに憧れる16歳の少年ジェイミーは、差別という壁にぶつかりながらもその夢を追いかける…。実話を基にした話。

他人の夢だったり、理想だったり、生き方を否定する人間って本当に何様なんだろう
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ブラックシープ(2006年製作の映画)

3.1

人喰いヒツジが襲ってくるという、どっからどう見てもバカバカしいB級ホラー映画。1時間半と短い尺ながらも、ぎっしりと詰まった濃い内容に、文句なしのグロ要素で、ゲラゲラ笑ってしまった。最高。

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)

3.3

自身の育った孤児院を買い取ったラウラは、息子のシモンが架空の友達と遊んでいることに不安を覚える。そんなある日、シモンは姿を消してしまう…。

『パンズ・ラビリンス』『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレ
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フロッグ(2019年製作の映画)

3.4

少年の失踪事件を担当する刑事の家で、不可解な現象が起こり始める…。

「どんでん返し」を売りにしてたから、謎解き純度高めのミステリー映画だと思ってたんですけど、中盤の種明かしパートが思ってたのと違いす
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.5

42歳で独身の岩男は、フィリピンでアイリーンという嫁を購入し、田舎の実家へ帰省するが、そこで母親にライフルを向けられる…。

言葉では上手く説明できないほどの破壊力を持った映画。下品で、悲惨で、見てら
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.7

コクソンと呼ばれる田舎の村で立て続けに殺人事件が起こる。警察官のジョングは、山奥に住む謎の日本人に疑いの目を向ける…。

先の読めない展開に、國村隼の強烈な存在感。ホラー映画らしく最初から最後まで不気
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アリス・スウィート・アリス(1977年製作の映画)

3.6

『悪魔のいけにえ』『ハロウィン』の影に埋もれてしまった70年代スラッシャー映画の傑作。めちゃくちゃ怖いわけでも、めちゃくちゃグロいわけでもないが、ずっと画面に引き込まれる…。

それぞれの登場人物たち
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

2.7

画面全体を彩る「赤」を美しいと捉えるか、不気味と捉えるか…。ほぼ感性に訴えかけてくるような内容なので、好きな人には刺さるだろうけど、合わない人には全然合わないと思う。

とりあえず登場人物(主に三姉妹
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落下の王国(2006年製作の映画)

3.3

下半身不随になったスタントマンの男が、同じ病院にいた一人の少女に物語を話し出す。

4年かけて撮影し、CGに頼ならない映像美が魅力。しかし、良くも悪くもそこに頼りすぎてるような気がした。2人の空間が強
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.1

再鑑賞。
当時は強烈なインパクトがあって好きだったはずなんだけど、今観ると何故か合わなかった。やけに重くて暗い作風なのに、モヤモヤする点が多くて全然集中できない。
リアリティのある造りに見せかけて、中
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チャッピー(2015年製作の映画)

4.3

チャッピーと名付けられた排気寸前の人工知能ロボットが、ギャングの手に渡ってしまう話。

子供のように純粋なチャッピーを駆り立てる「好奇心」と、その狭間で揺らぐ「反骨心」、そしてそこから来る「恐怖心」が
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.2

グッチの一族の確執と崩壊を160分かけて淡々と描く映画。とにかく一瞬足りとも飽きない、だれない、ずっと面白い。終始リドリー・スコットの手腕が光ってた。
そして、それに答えるかのように役者陣の演技が凄ま
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.3

老人と少年の逃避行ロードムービー。
元からイーストウッドの作品はあんまり得意じゃなかったけど、今回は特に合わなかったかも…。ずっと面白くなりそうな空気はあったのに、最後までほぼ盛り上がることなく終わっ
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

3.6

交通事故で亡くなったお母さんを喜ばせるために、娘が過去へタイムスリップする話。去年全世界で興行収入1位を記録した中国のコメディ映画(そのあとNWHに抜かされたらしい)。

正直、途中まで「これが世界一
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ブレインデッド(1992年製作の映画)

3.8

コメディ全振りのゾンビ映画。何もかもが気持ち悪すぎて逆に笑いが止まらなくなるやつ。とにかくグロくて派手だから、間違いなく人を選ぶ作品だと思う。でもおすすめはできる。

好きだった君へのラブレター(2018年製作の映画)

3.4

王道のティーン向けラブコメ映画。気軽に見れるし、これといって非の打ち所はない。かと言って、ここが面白い!とかもない。超普通のラブコメ映画だった。

Papers, Please: The Short Film(原題)(2018年製作の映画)

1.7

友達が観てたから一緒に鑑賞したけど、そもそも原作のゲームを知らなかったので何も分からなかった。

テイキング・オブ・デボラ・ローガン(2014年製作の映画)

2.9

アルツハイマー病のおばあちゃん“デボラ”に密着取材するのだが、そこで不思議なことが起き始める…。

今までになかった斬新なアイデアと、POV映画らしからぬ見やすさで良かったものの、ホラー映画として見る
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.8

『明け方の若者たち』のスピンオフ。本編では描かれなかった彼女の秘密を知ることができる。こっちを見て、やっと本来の『明け方の若者たち』という作品が完成した気がする。盛大にネタバレ的なストーリーなので、観>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

4.5

大人と若者の狭間で葛藤する主人公の恋愛模様を描いた映画。途中までただの恋愛・青春映画だと思い込んでたから、めちゃくちゃ度肝を抜かれた。予想以上にしてやられた感。

そもそも挿入歌や演出が、自分の趣味・
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バーニング(1981年製作の映画)

3.8

再鑑賞。ホラー映画なのにそこまで怖くない。大量に人は死ぬけどめちゃくちゃグロいわけでもない。特に目新しさも何もない普遍的なスラッシャー映画。だけど、だからこそ、普通じゃないところが際立って面白い。「ハ>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

2.8

期待通りの面白さではあったけど、期待以上ではなかったし、別に想像も超えてこなかった。普通に公式がハードル上げすぎだし、予告で見せすぎだし、日本の公開が遅すぎる。これに限ると思う。

まあ面白いことには
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

4.0

NWHのために復習。シリーズ史上最も切なくて胸糞で闇深い3作目。しかも過去2作のエピソードとは違い、今回は「ヴェノム」「ボブゴブリン」「サンドマン」の3人がスパイダーマンの強敵として現れ、アクションも>>続きを読む

スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.2

NWHのために復習。2はヒューマンドラマとしての要素が大きくて、アクションシーンは少し物足りないところがあるけど、それでも面白いことには変わりない。

またシリーズを代表する超人気ヴィラン「ドクター・
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.3

NWHのために復習。久々のスパイダーマンやっぱり面白い。アクション映画が苦手な自分でもここまで面白く感じるのって、やっぱり脚本の力なんだろうか…!

しかもジャンル混合で「恋愛要素」や「ミステリー要素
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

3.7

過去鑑賞済み。初めて見たときは、長尺で白黒でシリアスで(もう二度と見たくない…)とさえ思ったけど、いざ再鑑賞すると改めて素晴らしい映画だなと感じる。

白黒映画だけど、何年経っても色褪せない。ここまで
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マジック(1978年製作の映画)

3.5

若かりし頃のアンソニー・ホプキンスが、狂った腹話術師を演じるサイコスリラーサスペンス。『羊たちの沈黙』のレクター博士とはまた違った恐さがあった。全体的に地味ながらも、70年代の映画とは思えない凝ったス>>続きを読む

ディーバ(1981年製作の映画)

3.6

ディーバ(女神)と呼ばれる歌姫のコンサートを盗み撮りしてしまった主人公。ひょんなことから、闇の組織の黒幕を暴露したテープと紛れてしまい、闇の組織から追われることに…。

全体的に、古き良き映画という感
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