YasujiOshibaさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

ユピテルとイオ(2017年製作の映画)

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低予算のポストアポカリプスものだけど、最後まで楽しめた。イオを演じたマーガレット・クアリーを愛でる映画でもある。

ギリシャ神話のイーオー(イオ)は、ローマの詩人オウィディウスによる『変身物語』の第1
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GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)

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言いたいことはわかるよね。ゴジラとハルオのシンクロ、それから最後は自らを焼き尽くす炎のなかに飛ぶ込む姿は、もうそれしかないという脚本だろうけど、ちょっと感動しちまった。酔ってたからかな。

そうなんだ
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ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

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正月2本目。積読ブルーレイから、ずっと見逃してきた作品にようやくキャッチアップ。公開当時から、スチル写真は散々見てきたのだけれど、地方の2番館にまで回ってこなかったのか、あっという間に上映が終わってし>>続きを読む

美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

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2019年元旦。今年の映画はじめ。積読状態のブルーレイから気分で選択。

備忘のために:

原題の Walkabout は、原作となった小説(James Vance Marshall, "Walkab
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Avalon アヴァロン(2000年製作の映画)

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眠気と戦いながら見た。こういう絵が撮りたいというのはあったのだろう。そこはよくわかる。リアルとヴァーチャルのやりとりと、思わせぶりな間のとりかたは押井節だけど、睡魔のほうが勝っちまった。酒を飲んで見た>>続きを読む

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

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娘がブルーレイを借りてきたので一緒に鑑賞。見始めてすぐ、高畑勲のこの作品を、ぼくは見ていなかったと気づく。ワンシーン、ワンシーンに引き込まれる。なるほど、これは評判になるはず。手法としては、プレスコ(>>続きを読む

モンスター・フィールド(2014年製作の映画)

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デンマーク映画。原題は Dannys dommedag 。英語だと Danny's Doomsday 。Doomesday は「判決 doom 」の日ということ。それはキリスト教的には「最後の審判」だ>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

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家族四人で観にゆく。ふたりは感動したけど、ふたりは少しばかり首を傾げた。劇場から出るところで、パンフレット買ってないとママさん。買わなくてもいいやと首傾げ組。でも、普段あまり映画みないママさんが感動し>>続きを読む

バード・ボックス(2018年製作の映画)

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目の見えない世界を映像にするという逆説的な試みはいろいろある。

たとえば、イタリア映画の『ミルコの光』(2006)がかなり成功していたと思う。事故で視力を失ったミルコの話で、もう学校に行くのだけれど
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リヴォルト(2017年製作の映画)

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口直し。ぜんぜん楽しい。南アフリカ映画は元気。こっちのほうが低予算。アイデア勝負。ロケ地に雰囲気あり。特撮も悪くない。ボンドガールのベレニス・マーロウがフォトジェニク。ちょっとボーとしたボー役のリー・>>続きを読む

東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

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どうしてこうなった?
アニメでええやん
なんで実写にするん...

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

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ナギちゃんのリクエスト。iTunes レンタル。

サンドラ・ブロックがオーシャン役ね。クルーニーの妹ってことなんでクールに決めてるな。ぼくにはいつまでたっても『スピード』(1994)のアニーであり、
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ズートピア(2016年製作の映画)

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ついにキャッチアップ。なるほどディズニー・ピクサーによる初めてのモフモフ・萌え萌え作品ってことね。

エンターテイメントの筋はダイヴァーシティで一本通すところは、ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

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 娘たちが借りてきたので一緒に見せてもらう。『レディ・プレイヤー・ワン』に続いて、キャラクターのクロスオーバーものとなる。こっちのほうが先だけど、新作ではもっと盛大にやってくれてるのだろうな。

 近
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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こりゃたしかに少年漫画だわ。

リアルとヴァーチャルの組み合わせは、細田さんの『サマーウォーズ』や、押井守のいくつかの作品に繰り返されるように、日本のサブカル(すでにメインストリーム?)のお家芸みたい
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アトラクション -制圧-(2017年製作の映画)

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さっき書いたの消えた。書き直す。

ここには『エリジウム』(2013)のゲーテッドソサイエティもなければ、『第九地区』(2010) のアパルトヘイト的なゲットーもなく、どこかパゾリーに的なボルガータの
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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『レディ・バード』を観たばかりだから、どうしてもカリフォルニア州サクラメントという地名が気になってしまう。なんでも、1808年に、スペインの冒険家ガブリエル・モラハ(Gabriel Moraga)が発>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

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終わっていない仕事があったのだけれど、配信されたときいて居ても立ってもいられずクリック、まいりました、脱帽です。

すでに冒頭から、床のタイルの固定ショットが、静かに雄弁な音のざわめきで少しずつ空間の
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レディ・バード(2017年製作の映画)

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 なるほど、グレタ・ガーウィグの監督デビューにして自伝なんだね。でも自伝だからというだけで、誰もが懐かしさを感じる作品になるとはかぎらない。例えば、フェリーニの『アマルコルド』もまたある意味で自伝なの>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

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湯浅政明の作品を最初に見たのは『四畳半神話大系』(2010)。それから『DEVILMAN crybaby』(2018)でぶっ飛ばされた。これは3本目ということなるけど、ちょっと泣けちまったぜ。

もち
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PANDEMIC パンデミック(2016年製作の映画)

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これまで何回も反復されてきたゾンビ映画は、もはやひとつのジャンルになってずいぶんになるけれど、反復がとまらないジャンルとしてはかなり強烈だし、例えばこの映画が描くように、妻と夫、同僚と同僚、母と娘、そ>>続きを読む

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

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前に見たはずなんだよね。でも、今宵、見直して、すっかり忘れていた面白さを思い出しました。しかも、めちゃおもしろい。

映画を作ってる本人たちも、きっと作るのが楽しかっただろう特殊メイークの数々には拍手
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ジオストーム(2017年製作の映画)

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何も考えずに見られる映画。良い気晴らしになる。それって、とても大事。

ジェラルド・バトラーといえば、『300』に『英雄の証明』は最高だったし、『エンド・オブ・ホワイトハウス』もけっこう楽しめた。彼が
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東京流れ者(1966年製作の映画)

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1966年公開ということはオリンピックの2年後。ネオンのきらびやかささをスタイルとしてまといながら、竹越ひろ子がソウルフルに歌い上げた「東京流れ者」のヒットから生まれたという軽やかさこそが、この映画の>>続きを読む

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

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WOWOW録画。

 原題の Blow out はタイヤのパンクの意だが、明らかにミケランジェロ・アントニオーニの Blow up (1967)〔邦題は『欲望』〕を連想させる。なにしろプロットもそっく
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ワン・フロム・ザ・ハート(1982年製作の映画)

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BS録画。

テリー・ガー最高。

フレデリック・フォレストの歌う "You are my sunshine" に泣き、ナスターシャ・キンスキーのサーカス・ガールに胸キュン。故リー・ディーン・スタント
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マングラー(1995年製作の映画)

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不気味な旋律と機械音、黒を背景にした白抜きのクレジット。そんなオープニング明けのワンカットシークエンスがすごい。こんな感じ...

ゆっくりと浮かび上がる天井の2つのライトのもと、見上げる鉄製の渡り廊
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人狼(2018年製作の映画)

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押井守のアニメ版を見たのはいつだったかな。あれはそれなりに印象がよかったのだけど、この実写版は途中でなんども、おいおい、ちょっと待てよを連発してしまった。ひとりでみたら絶対早送りしてたけど、ナギと一緒>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

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話の途中で終わると聞いて行く気がなくなっていたけど、今宵、ナギちゃんの解説を聞きながら鑑賞。大好きな『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメンバーもいい役で登場したし、カンバーバッチのドクター・スト>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

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ジェーン・ドゥ、あるいはジョン・ドゥはイタリア語では N.N. と略される。ラテン語の Nomen nescio (「我名前を知らず」の意)に由来し、現代のイタリア語でも Non Nominato (>>続きを読む

THE DAY ザ・デイ(2012年製作の映画)

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事前情報なし。最初「あいつら」はてっきりゾンビかと思ったけど、カニバリズムの話だった。たしかに人間にとっては人間が一番怖い存在。彩度をぐっと落としたモノクロームな映像がよい。色はかすかについているのだ>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

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iTunes でレンタルして、スプマンテでいい気分のときに見たら、タコの化け物みたいなのが登場する前あたりで寝落ち。今日ふたたびそのあたりから見直して、ようやくストーリーを把握。べつに出来が悪かったわ>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

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いいな若いって。吃音のジェイデン・リーバハーくんもよかった。瞳はグリーンかな。赤毛でそばかすのソフィア・リリスもいい表情してる。透き通った青い瞳に、ひきこまれそうになる。

子供たちの透明な若さは、よ
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

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早めの夕食はスプマンテ開けて、アヒージョ、チーズ春巻き、レンコン、ピーマンの炒め煮。それから2本連続して鑑賞。娘がみたいのはこっちだったのよね。一本めはおつきあいしてもらった形。ありがとさん。

で、
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

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今のところ「ジェシー・アイゼンバーグ出演作品にまちがいなし」の法則は破れていない。 ウディ・ハレルソンとの組み合わせもばっちり。『ゾンビランド』(2009)も楽しかったけど、こういう個性と個性のぶつか>>続きを読む

フォーカス(2015年製作の映画)

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ペテン師のことを "con artist" というけど、con は confidence 「信頼」から来ている。まずは信じてもらえなければ騙せないからね。

そんな「ペテン師」たちの物語を初めて見たの
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