YasujiOshibaさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

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ずっとイタリア映画ばっかり見てると、ときどき邦画アタックが来る。少し気力もあったので、おもいきって前編から見はじめたら、一気に後編まで見てしまう。

NHKの土曜ドラマではピエール瀧が三上義信をやった
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サンフェリーチェ/運命の愛(2004年製作の映画)

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イタリア版のDVDで鑑賞。RaiTrade のパッケージなんだけど、聴覚障害者用のイタリア語字幕がついてないのはひどい。

以下、備忘のために。

原作は大デュマの『ラ・サン・フェリーチェ(La Sa
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ノン、あるいは支配の空しい栄光(1990年製作の映画)

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勧められて、お借りしたDVDで鑑賞。いや面白い。自分でも欲しくなったけど、買うと高いのね。これブルーレイとかにならないのかな。ともかくも、以下、備忘のためのメモ。

冒頭、巨大な木を見上げるシーンに圧
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

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DVDのお相伴。以下備忘のために。

 これは僕が最初に見た監禁病棟(ウォード)もので、ロボトミー手術や電気ショックなんてのを知ったのもこの映画。

 ケン・キージーの原作は1962年原作で、ちょうど
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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

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サイモン・ペッグに間違いなし。おおいに楽しませてもらいました。ゾンビをパロった『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)は大好きな作品だし、「未知との遭遇」を笑い飛ばす『宇宙人ポール』(2011)もよ>>続きを読む

ロスト・イン・スペース(1998年製作の映画)

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なんだか懐かしシリーズになっちゃったな。こっちは『宇宙家族ロビンソン』。日本での放映は1966年から1968年にかけてTBS系だというのだけど、ぼくは地方に住んでいたから少し遅れ放映されてたんじゃない>>続きを読む

人造人間ハカイダー ディレクターズカット版(1996年製作の映画)

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懐かしかった。

ハカイダーってさ、キカイダーの悪役なんだけど、なんかすごく気になるやつだったよね。この映画版ではヤマハ V-MAX に乗ってるけど、キカイダーには似合わないバイクだよね。

テレビ放
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彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

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何気なく見始めた。予備知識はほとんどなし。『さよなら歌舞伎町』の人だななんて漠然と思いながら、きっと悪くないんじゃないかなという予感があった。悪くなかった。いやむしろ...

光石研の臭くなる直前に
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サンズ・オブ・ザ・デッド(2016年製作の映画)

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週末最後はおバカ映画ということで、これ。

原題の "It stains the sands red" は「砂を赤く汚すもの」みたいな感じかな。ブリタニー・アレンをずって見ている映画。最初はジャンキー
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パターソン(2016年製作の映画)

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お相伴DVD鑑賞4本目。

パターソンのバスドライバーでパターソンの詩人でもあるパターソン。シャレでも冗談でもなく、それが詩だっていうところがよい。ジャームッシュにとっての詩はパーソナルなもので、大勢
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

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DVDお相伴。

文句なしの名作。3時間弱の長さがあっという間。ここに目撃するのは1941年のベオグラードからはじまる寓話なのだけれど、それは寓話でなければ物語れない物語でもある。

ヨーロッパの言語
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恋する惑星(1994年製作の映画)

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DVDのお相伴。

名前は知っていたけど見たことなかったウォン・カーウァイの『恋する惑星』。邦題はともかくも、原題は『重慶森林』で英語タイトルは『Chungking Express』。1997年の返還
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あみこ(2017年製作の映画)

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見た。なるほどね。あとで感想書くけど、アンバランスのバランスだな。前半バッチリだけだとつまらなかったんだけど、ラストの崩れ具合がリアルにハラハラさせられた。映り込むスクリーンの外がいいんだわ。

~~
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ひかりのまち(1999年製作の映画)

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レンタルDVDのお相伴。ウィンターボトムは気になってる監督。収穫あり。すぐに思い出したのはカサヴェテスの『アメリカの影』(1959 )。あちらが五十年代の最後の年のニューヨークのスケッチだとすれば、こ>>続きを読む

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

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備忘のために

アダム(トム・ヒドルストン)が、「シド・バレットの演じるハムレット」だと言われると、なんだかこそばゆいほどの同時代性を感じてしまう。その恋人がイヴ(ティルダ・スウィントン)だというのも
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女性の名前(2018年製作の映画)

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備忘のために:

マルコ・トゥッリオ・ジョルダーナの新作。イタリア文化会館で鑑賞。映画よりも、上映後のトークのほうが興味深かったかもしれない。発見は、ジョルダーナ監督のこの映画に対するスタンス。昨今と
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

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ミハくんの半ば強引なオススメのおかげで、ようやく見ることができました。

いや、ぼくはね、ナオミ・ワッツが大好きなんだよね。なんだかテリー・ガーを思い出すんだけどね。美人だけど線が細くて、どこか寂しく
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

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何回見たか覚えていないけど、何度見てもぞくぞくする。冒頭の軽やかでモダンなドラムのリズムがめちゃくちゃかっこよくて、そういえばラロ・シフリンってこんな感じだよなと再確認。屋上のプールを、べつの屋上から>>続きを読む

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

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なぎちゃんのオススメ。面白かったっす。

セルゲイ・ポルーニンの教会のダンス「Take Me to Church」は、話題になったときにYouTube で見た記憶がある。このドキュメンタリーは、あのと
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ムーンライト(2016年製作の映画)

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綺麗な映画だったね。

お母さん役のナオミ・ハリスがよかったな。『28日後...』のセリーナなんだね。007シリーズにも出ているから、見覚えがあるわけだけ。

映画は前半が抜群によかったな。マハーシャ
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ライフ(2017年製作の映画)

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英語版Wikipedia には Empire 紙のサマライズが読める。「部分的にはエイリアン、部分的にはゼロ・グラビティだが、そのどちらにも及ばない。とはいえライフは、まずまずのペースで進行し、十分に>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

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武器商人のグンナー・エヴァーソルの依り代となったトビー・ジョーンズ、ほんとうにこういう役が似合うよね。パチパチパチ。

ジェフ・ゴールドブラムが狂言回し的な役どころ。遺伝子工学の末路というのではなく、
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デンジャラス・ラン(2012年製作の映画)

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面白うございました。デンゼル・ワシントンは貫禄で、まだまだ駆け出しって感じのライアン・レイノルズといい感じのコンビでした。カットを重ねまくりなんだけど、それなりに流れてゆくのはデジタル時代の編集技術っ>>続きを読む

ミュート(2018年製作の映画)

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ダンカン・ジョーンズの作品はけっこう好きだな。どこに向かうか予想のつかないところがよい。以前に見た『月に囚われた男』(2009)も『ミッション: 8ミニッツ』(2011)も悪くなかった。

この作品の
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父 パードレ・パドローネ(1977年製作の映画)

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備忘のために

合宿免許から帰って来た娘と見る。冒頭のシーンから、おおっ、すごいっ、と呻いている彼女を横目に、つい、そうだろ、次なんてもっとすげーぞ、と言いたくなる。

タヴィアーニ兄弟の中では、はや
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フィオリーレ 花月の伝説/禁じられた関係(1993年製作の映画)

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備忘のために

オリジナル脚本。フランス革命の「自由、平等、博愛」はタヴィアーニ兄弟の映画の理想でもあることを念頭におくべし。だからナポレオン軍の兵士ジャンが理想化される。映画は1993年の公開だが、
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素晴らしきボッカッチョ(2015年製作の映画)

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備忘のために

これは出色の出来。イタリア版DVDで視聴したけど、ブルーレイで見たかったところ。タヴィアーニ兄弟の最高傑作のひとつ。だんぜんそう。

ボッカッチョの原作との違いを比べるのも楽しいだろう
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ひばり農園(2007年製作の映画)

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備忘のために

歴史的には1915年のオスマン帝国軍の武装兵士によるアルメニア人大虐殺を描くもの。原作はアルメニ系のイタリア人作家アントニア アルスランの『ひばり館』(翻訳は早川書店、2006)。タヴ
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復活(2001年製作の映画)

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備忘のために:

レンタル落ちDVDで鑑賞。もともとは RAI のテレビ用に製作されたもの。

トルストイはタヴィアーニ兄弟の愛読書のひとつ。「書かれたページから生きた人生への移行があまりにスムーズ」
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レインボウ(2017年製作の映画)

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備忘のために:

○まず最初に邦題「レインボウ」について。たしかに映画のなかで「虹の彼方に」(Over the Rainbow)が歌われる。1939年のミュージカル映画『オズの魔法使』でジュディ・ガー
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A Man for Burning(英題)(1962年製作の映画)

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おお、追加してもらった。Filmarks さん、仕事が早いですね。ありがとう!

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備忘のために:

○タヴィアーニ兄弟のデビュー作だけど、このときは、パオロ&ヴィットリオとヴァレンティー
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塀の中のジュリアス・シーザー(2012年製作の映画)

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備忘のために

○これはドキュメンタリーではない。フィクションだ。たしかに舞台も出演者も本物なのだが、あくまでもフィクションとして、映画が目指されている。タヴィアーニ兄弟は、このときヴィットリオが83
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アロンサンファン/気高い兄弟(1974年製作の映画)

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備忘のために

○イタリア版のDVDで鑑賞。タヴィアーニ兄弟のインタビューが特典映像。これはありがたい。

○マストロヤンニは最初、舞台でやるような19世紀風の演技を始めたらしいのだけど、パオロとヴィ
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蠍座の星の下で(1969年製作の映画)

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備忘のために

○この作品からタヴィアーニ兄弟の作品はカラーに。ヴィットリオは40歳、パオロは38歳。

○時代は遠い昔。ヴェルギリウスの英雄アエネーイスの時代、あるいはローマ建国神話のロムルスとレム
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危険分子たち(1967年製作の映画)

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備忘のために

○ヴァレンティーノ・オルシーニと別れ、兄弟ふたりだけの名前がクレジットされた最初の作品。

○1964年8月、ローマでのイタリア共産党の歴史的指導者パルミーロ・トッリャッティの葬儀が題
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ああ離婚(1963年製作の映画)

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備忘のために。

劇場未公開。「ああ離婚」としてテレビ放映。原題は「結婚のアウトローたち」(i fuorilegge del matrimonio)。

映画の主題は、離婚が認められていなかった戦後イ
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