Yuriさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

Yuri

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私をくいとめて(2020年製作の映画)

2.1

「勝手にふるえてろ」と同じ大九明子監督、同じ綿矢りさ、同じ系統の作品で原作も好きなのに、何故だろう?「勝手に~」にドハマリしたのに本作にはハマれなかった。決定打ではないのだけれど、原作にあるみつ子の行>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.0

反戦と中原中也推しが映画の容量を超えてる(笑)色んな時代にタイムリープものかと思って観始めると「おお、そっち?」ってなります。途中から普通になるのかな?と思ったらそれが最後まで続くので「おお」って引き>>続きを読む

シグナル100(2020年製作の映画)

1.0

原作読んでます。原作もそうレベルの高い作品ではないけれど、原作リスペクトがないにも程がある。担任の動機、生徒のキャラクター、学校の暗部をついた駆け引きゲーム、ストーリー展開すべてがなかったことになって>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

1.0

うーん、ハマらないと同性の話は笑えなくて辛い。男の子の話ならバカだなぁ可愛いなぁと思えるけど(爆)学校では大人しめだけど、普段遊んでないからやらかしちゃった子っていたなぁと(^^;) そういう子ってや>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

2.0

うーん、写真洗浄のボランティアのお話には過去にも触れているので、可もなく不可もなく。山田洋次に起用された俳優は山田後だと演技に癖がついて、その俳優だけだとクサ過ぎて観てられないなと冒頭の二宮さんと妻夫>>続きを読む

ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作読んでます。原作の最大の見どころは、史実にない戦や有名武将との戦い、そして死が大量発生し、先が読めないところですが、本作はかなり改編して舞台を「桶狭間の戦い」直前に絞っています。中心にいる武将も織>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

人は人のどこに惹かれ人生を決めるのか?強烈な引力に引き寄せられる人と人生をともにしたい相手は必ずしも同じではない。むしろ、自身の経験だけでいうと、強烈に惹かれる相手というのは自分にないものを持っていた>>続きを読む

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.1

犯罪もの、医療もの、中国の社会派映画としてはかなりエンタメ寄りで、わかりやすく楽しめました。法を守り命を正攻法で訴え続けるか、法を破り目の前の命を救うか、どちらが正しいかは、私は前者寄りだけど、家族の>>続きを読む

最初で最後のキス(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

なんて痛々しく切なく悲しい結末。物語全体はポップな雰囲気で、3人ともが不安定なものを抱えているキャラクターだけど、だからこそ、奇跡のようなバランスでグラグラと成り立っている関係性や共に過ごす時間がキラ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

原作未読です。「いつでも別れられる自分でいたい」「地方も貴族も親の仕事をトレースしているだけ」「女の世界は階層で分かれていて、対立するように仕向けられている」など共感したり、いい得て妙だなという台詞は>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

西川美和監督の遠慮無く深く抉ってくる作風が好きです。本作は「あれ?いつもみたいにこないな」と思っていたら、本当に最後の最後でグサッと深い一刺しを食らいました。物事は悪い方へ転がる時も良い方へ転がる時も>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

1.4

「アントマン」のエドラー・ライトが監督をしているので、クスリと笑えるシーンがあったり、構成もシンプル過ぎるくらいシンプルで裏社会モノにしてはわかりやすく、キャストも豪華なので最後まで観れちゃいます。で>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

テンポが悪いし、各家族のエピソードも弱いし、感情をフューチャーするシーンも全部微弱過ぎて、2時間ないのに長いなぁと何度も時計を観ちゃう感じでした。「信じたい」は信じる側の希望、望みであって、信じている>>続きを読む

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.2

ドリトル先生がパイレーツ・オブ・カリビアンみたいな連中に追われながらインディ・ジョーンズな冒険をするお話。動物たちの声を演じている声優がめっちゃ豪華で、トムホの声が聴きたくて字幕で観たけど、トムホ=犬>>続きを読む

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

1.5

本作が宮崎吾朗監督作であること、国内での劇場公開を予定していなかったこと、原作が未完であることを知っていて観たので、そんなに期待値を上げることもなく、楽しめました。CGがジブリお得意のアンティークな質>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

別れも含めて相手に感謝出来る恋愛というのは、とても貴重なことだと思う。テレビドラマで名脚本家と言われていても映画だと目も当てられないことになる方もいますが、坂元裕二さんは大丈夫でした。二人の恋愛の機微>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

当時の詳しい戦況を知らないとスタート地点、通過地点、ゴール地点、及びここがどこなのか?(フランス西部)がわからず(地図での説明が早い)、わりと「???」な状態が続きます。二人の兵士と並走しているような>>続きを読む

監視者たち(2013年製作の映画)

2.0

観客動員数と「弁護人」を超えたという触れ込みでかなり期待しちゃってたのですが、序盤30分が過ぎるまで誰が誰だかわからないし、わざと多重構造にして余計観にくくなっているし、もう最初からリタイアしそうでし>>続きを読む

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

宣伝の仕方(怒)青春時代は青くて痛いものだけど、こう本人に面と向かって言えないことを黙って後ろから刺すようなことが出来てしまうTwitterなどのSNS社会はどうなのだろうか?誰もが声を挙げられる社会>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.3

TCPの前GP「嘘を愛する女」が肩透かしだったので、本作はどうだろう?と思いながら観に行ったのですが、言葉に表しにくい人間心理を突いた作品で中々、面白かったです(^^) 田中圭と土屋太鳳の2人も一緒に>>続きを読む

空母いぶき(2019年製作の映画)

3.2

押井守の「パトレイバー」シリーズや「ガメラ」とかアニメをメインにしている方が脚本を担当しているが珍しくて、戦闘機のゲームとかが身近にある男の子たちがアガるストーリーだなぁと思いました。反対に女性はかな>>続きを読む

名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

原作未読です。‘空中分解’した世界に取り残されたキダはこれからどうするのだろう?エンドロールを終えた後、立ち上がり日常へ戻っていくことは出来たのだろうか?リサ(中村アン)はどうなったのだろうか?イヤミ>>続きを読む

28日後...(2002年製作の映画)

3.5

初見。舞台がイギリスってだけで合流する生存者や軍人たちのゴロツキ感が薄れるし、戦う場所も優雅な家具やドレスが置いてあって、そのミスマッチ感がB級映画になりがちなゾンビものをA級に押し上げるのに一役買っ>>続きを読む

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

1.2

オーティス(=ラブーフ)の置かれている状況がわかってもハリウッドでも何とかしてあげることが出来ないなんて、夢がない(>_<) お父さんも虐待の連鎖が絶ち切れず、オーティスも絶ち切れずに、苦しいだろうな>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ヤクザとかそうでないとか関係なく、彼らの周囲の人々も含めて、一人一人の人生が色濃く鮮明に描かれている作品。余白の時間さえも、名優たちが横顔ひとつでズシリと伝えてくる凄みを魅せています。1999年の賢治>>続きを読む

2012(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2021年の今観ても凄い迫力の映像!!!オマージュがお遊びも満載で、観客がどんなスリルを求めているかわかって作っている感じが楽しかったです(^^) 天災に入るまでの専門話が長過ぎて寝ちゃいそうになった>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

2.0

原作途中まで読んでます。成田凌は今ヶ瀬のイメージとは違うけれど、上手いだろうなと思い鑑賞。やはり、今ヶ瀬を完全にモノにしていて、恋の熱視線が狂気に見えるほど、彼の表情が映画を支配していました。でも今ヶ>>続きを読む

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.5

私は理数系が本当に弱く、本作を理解できる自信はさらさらなかったのですが、理数系の友人が「何をしようとしているのかわからない」というのに対し、説明できるくらい理解出来ました。そうなった理由は恐らく、本作>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これまで学生運動やデモものにそんなに心動かされたことがなかったのですが、本作には泣かされました。日本の学生運動ものは結局何がしたいのかわからない、学生の期間が終わるとしれっと就職する中身のなさと大人た>>続きを読む

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

1.0

ながら見。初めからアメリカ兵の他国での横柄な態度が嫌だなぁと思いながら観ていて、「空は俺たちのものだ」とどや顔で言うのを聞いてやはり嫌いだなぁと思いました(>_<) CIAとかも介入し助けると言いなが>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、アマゾンのレースが迫力満点でツカミはバッチリでしたが、1984年に移ってからが長い!敵のマックスとバーバラの最終目的が定まっていないので、クライマックスに向けての追走劇が中だるみしまくりだし、ス>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

1.5

シュール。序盤の死体のガスで海を渡るところがハイライトなので、97分あるけど、あとは目新しいこともなく画的な変化も少なく眠たいです。もう少しハンクのバックボーンと真実のどんでん返しが大きくないと最後ま>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

2.5

冒頭1分でシャラメに大火傷させるウディ・アレンすごい(爆)もう山田洋次の域に達してると思いました(でもウディ・アレンは好き)。相変わらず、イケメンにウディ自身を投影させて喋らせまくっているのは同じだけ>>続きを読む

パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ベン・ウィショーがほとんど台詞なしで黒く濡れた瞳で語りまくる古典文学みたいなお話。フランスの有名な死刑執行人一族サンソン家のジャン・バチストと同じ名前なのは偶然なのだろうか?グルヌイユは実体を持たない>>続きを読む

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.0

制作:セス・ローゲンなのでくだらなくふざけた感じが丁度よいコメディですが、PG12指定なので、ジェイコブ・トレンブレイと同世代のお子さんと観ると結構気まずいレベルのアダルトグッズがわんさか出てきます(>>続きを読む

ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

戦争より、それを起こしている人間の方がよほど怖いです。少しの思い込みと疑念と悪意が重なり、善人に降りかかる悲劇。昨日まで普通だった人々が精神病院という境界線をまたいだ途端、何を言っても取り合ってもらえ>>続きを読む