わかめ昆布さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

わかめ昆布

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濡れた荒野を走れ(1973年製作の映画)

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ロマンポルノとしては異色で、警察汚職がテーマとなっている作品。

警察官というよりもはや完全にヤーさんの生活。
パロってるだろうけど、こんな警察官本当にいたら嫌だなあとしか思わん。
なんでもありなのが
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HICK ルリ13歳の旅(2011年製作の映画)

3.0

常に画面がクロエで、クロエ・グレース・モレッツを堪能するにはハナマル100点。
それ以下でも以上でもない。

ショートヘアのクロエも超かわいい。
捨て猫みたいな表情がまたツボ!

家庭環境終わってる系
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PK(2014年製作の映画)

4.6

インド映画に宇宙人がやってきた!
ドタバタボリウッドがさらーにドタバタでしっちゃかめっちゃかで最高。

pk=インドでのヨッパライ。
宇宙人ならではの、ピュアな疑問をバンバンぶつけまくって、インドに旋
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痴人の愛(1934年製作の映画)

3.6

「痴人の愛」が海外でもリメイクされているなんて!世界の谷崎先生、素晴らしい!と思ってしまうほどに、悪女に恋する痴人ストーリー。
だけれども、原作は全く違う作品なのである。

痴人の愛だとしても自然だし
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日本と原発 4年後(2015年製作の映画)

3.8

震災当時はまだ若く、自分や周りに精一杯で情報も過多すぎて、今更だが初めて知ることばかり。
爆発の瞬間も初めてしっかりと見た。あまりの恐ろしさに唖然。

肝が冷えまくる138分。

津波の高さの激しさを
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友情(1975年製作の映画)

3.8

松竹80周年記念ムービー。
かなり大雑把だがただの良い人で、ムードメーカーな渥美清。またまた女の尻は追っかけずか、と思ったら…

松坂慶子とぼろアパートの二階で同棲って最高。
一周回って久しぶりに松坂
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ポエトリーエンジェル(2017年製作の映画)

3.5

「詩は日常の延長」「生き様で負けた 」

東京03角田がいい味出してて面白い!
超弱くて猫背で引きこもり気味、表情筋が下がりまくった日本代表槙野(失礼)って感じの主人公。でもなんか憎めない。

色々な
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.2

新感覚の怖さ!でも超面白い!
BGMほぼなく、音だけ敏感になるように作られていて、ハラハラドキドキ。身構えちゃう。
信頼関係がサッと静かに引いていく瞬間。
ちょっとした一瞬で、関係が崩れそうになる話。
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マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選(2005年製作の映画)

3.9

客観的視点が多くガチガチに作り込まれておらず、ムーアの主張!というよりも取材メイン。

良くも悪くもムーアの影響力に完敗。
ムーアが州へ講演に来るか、来ないか、の論争だけで映画が作れてしまうという。
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運び屋(2018年製作の映画)

3.7

演技でも作品自体の作りとしても、良い意味で渋いおじいちゃん感を楽しむ作品。
クリントが放つ、味と渋みありまくりの主人公が良かった。さすが観客を熟知している、という感じの客観性と程よい人物像。

ひたす
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白昼の通り魔(1966年製作の映画)

3.8

「一緒に鏡に映るのは、最初で最後だな」

とにかくヒロイン“しの”のキャラクターが凄い。
謎に魅力的。ぽけーっとして掴み所がなく、男には従順で、でもピュアで真っ直ぐな面もあり…
今までにないヒロイン像
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

恥ずかしながら、しっかりスパイダーマンに触れるのは初めて。ドキドキと予習しつつ挑みましたが、初心者でも120%楽しめました!

圧巻。とにかく画が美しすぎる。凝りすぎてる。
ポップでパワフルな新しいア
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.4

主人公フーシは、その名の通り「好きにならずにいられない」。
不器用で優しくて繊細で即好きに成った。

けれども、ヒロインがとんでもない。
この甘ったれメンヘラは何なのだろう。
なーんにも良いところない
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華麗なる追跡(1975年製作の映画)

3.0

シンプルにただただ画質が悪い!
敵が極悪非道すぎる分かりやすい勧善懲悪もの。
薬物密売。バイオレンス過多。
画面構成、流れ、アクションシーン、笑っちゃうほど悪な敵、などかなり戦隊モノ要素強め。

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一条さゆり 濡れた欲情(1972年製作の映画)

3.8

ショートカットの可愛いストリッパーが主人公。
お水系とも違った業界独自のメイクと服装が、凝っていてかわいい。
この子が一条さゆりなんだろうなと誰もが思い始めたところで、本人登場。

こういった商売には
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さよなら渓谷(2013年製作の映画)

3.9

「単なる加害者とか単なる被害者とかいないんだよ、人間だよ人間」

独特の幸薄美人顔が役柄にマッチングしすぎ、似合い過ぎな真木よう子。
そんなヒロインの旦那はひたすらにクズ。

性犯罪者を扱うという
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ピンクカット 太く愛して深く愛して(1983年製作の映画)

3.7

森田芳光監督のロマンポルノ。
全力でメルヘン乙女チック!
ツボに入る人には堪らない可愛さで、ザ昭和おピンクなグラフィック文字、街のレトロカラフル具合は最高。

部屋も超キュートなインテリアで、一周回
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マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015年製作の映画)

3.7

ジュリアン・ムーアまたまた良い役!
繊細で脆くて、でも賢くて成功してて…
あの強く綺麗な見た目で頼られたら、ギャップにやられて守ってあげたくなること必至。

音楽もすごく良かった◎
肝心のヒロインマギ
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ミツコ感覚(2011年製作の映画)

3.5

会話のキャッチボール、ドッチボール、変化球などさまざまなボールを一生投げ合っている映画。

ヒロイン姉の自称同級生が、ボルテージ飛び越えた胡散臭さなので爆笑する。
気持ち悪いが、慣れるとジワジワきてや
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ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(2008年製作の映画)

4.3

圧巻アンド圧巻!
夢を持って挑んでくるダンサーたちの熱気、熱意、オーラ、キラキラ感!
何かに挑戦する勇気をくれる。

オーディションパーツには、要所要所で「コーラスライン」作中の曲が重なり合わせられ
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MESSI/メッシ -頂点への軌跡-(2014年製作の映画)

3.9

「非日常が日常」

メッシの友人、旧友、仕事仲間らがレストランでそれぞれ語り合うという海外テレビ的な手法。
半生部分は、当時の映像とオリジナル再現VTRを織り交ぜた構成。
メッシビギナーにも分かりやす
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.0

「カクテルは綺麗な宝石を選んでいくようで、大変豪奢な気持ちに成るのです」

物語シリーズみたいな演出と作画で好き。
迫力に押されて勢いでサラーっと観れるし、理屈っぽいかと思ったらノリで行こうとしたりと
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風に濡れた女(2016年製作の映画)

1.8

ロマンポルノリブート。
野生的エロのヒロインが気持ち悪い。
好みが真っ二つに分かれそう。
ドスの効いた話し方は良いが、それ以外の魅力が見つからない…
綺麗な人なのに役者さんも損してる感じ。

役柄も含
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馬鹿が戦車(タンク)でやって来る(1964年製作の映画)

3.6

「耳は少々聞こえん方が、静かで良うあります」

美しい田舎の自然と、小物感が憎めない噂好きの住人たち。
船の上での東野英治郎が語り手、という演出で生まれるコントラスト。

安定の岩下志麻姫が良心なスト
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キネマの天地(1986年製作の映画)

4.0

懐かしい映画作品のポスターや看板、松竹の貴重なものが散りばめられた宝物のような作品。
昭和の映画作り現場がリアルに感じられ、映画フリークとしてはとても楽しい。
眺めているだけでニコニコしてしまうレトロ
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素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015年製作の映画)

3.8

安楽死をテーマに斬新なストーリーが面白い!
泣けるシーンあり、教訓的なシーンあり…
ずっと死にたくて「予約」までした人が、いつも通りに生活して普通にご飯食べて笑って‥ってすごく変な感じがして、死は何気
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サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所(2017年製作の映画)

3.8

キラキラ、ギラギラ、派手派手ファッション、ノリノリミュージック、ドラァグクイーンなLGBTものも大好きだけれど、ここまでリアリティがあり繊細かつ淡々と描かれたジェンダー作品は割と少ない。とても新鮮に楽>>続きを読む

マン・オン・ワイヤー(2008年製作の映画)

4.0

NYツインタワーを綱渡りで渡るという、稀代のビッグパフォーマンスを達成するまでのハラハラドキドキドキュメンタリー。

規格外な美しいフランス人綱渡り師。
ノートルダム宮殿での綱渡り姿があまりにも美しす
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EDEN/エデン(2014年製作の映画)

3.8

フランスガラージという未知の領域。
音楽がとにもかくにも良くて一生聴いていたい!
音のキレが良くかっこよくて痺れる。

音が良い映画はストーリーが多少アレでも楽しくなっちゃうし、好きです。
音楽によっ
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太陽の墓場(1960年製作の映画)

3.9

大変ニギニギしているドヤ街の人々のドキュメンタリー的作品。
ほとばしる汗!ライティング!輝く青さ。
リアリティしかない空気感。

性欲など問題にはならず、自分の飯の心配で忙しいところがリアルすぎ。
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リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

3.9

舞台はブタペスト、キツネ、独特のキャラクター、躊躇いなく続く人の死、宇宙人的、なのにカワイイ世界観。
まさにウェス・アンダーソンのごとく。
日本語が介在されるのも「犬ヶ島」を連想。
観始めて即好きだ
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チョコリエッタ(2014年製作の映画)

1.5

森川葵×菅田将暉目当て。
監督の自己満足映画でしかない。
観客のこと考えてますか?そう尋ねたくなる。
気分悪くなるタイプの独りよがりは危険。

坊主に成ったアンニュイな森川葵。
作品によってバッサリ髪
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インド・オブ・ザ・デッド(2013年製作の映画)

3.8

ゾンビのグローバル化!
主人公トリオ三人のうち二人が、ムロツヨシとネイマールにしか見えない。
ムロツヨシとネイマールで俳優もグローバル化。

完全にネイマールだから、もう観てるだけで顔がほころんで笑っ
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いのちの食べかた(2005年製作の映画)

3.5

ひたすら淡々と衝撃的なシーンが続く。
あまりにも淡々と描かれすぎて、本当に現場の人たちの生活を疑似体験しているかのような錯覚。
ここまで誰も喋らない映画は初めて!

この作品の誘い文句ほどのインパクト
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青春残酷物語(1960年製作の映画)

3.7

ネオンが美しい60年代の良い空気感!
アウトロー、バイオレンスそして青々しいくらいに青い。
カラーの大島渚は冴えまくっていた。
汗、涙、髪、肌全ての質感が独特でとにかく新鮮。例えば手の甲の緑色が鮮やか
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わが恋せし乙女(1946年製作の映画)

3.7

軽やかな牛の唄が楽しい木下恵介流メルヘン鬱!
日本なのかも分からなくなるほど、壮大な田舎でファンタジー的空気が強い。

木下作品は、構図やカメラワークに奇をてらってはいないもののそれと分かるものが必ず
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