「痴人の愛」が海外でもリメイクされているなんて!世界の谷崎先生、素晴らしい!と思ってしまうほどに、悪女に恋する痴人ストーリー。
だけれども、原作は全く違う作品なのである。
痴人の愛だとしても自然だし、ナオミよりもタチの悪いただの悪女ヒロインなので笑う。
カフェのウエイターなのもシンクロし、もう谷崎版といっても過言ではない。
カフェーでのやり取りが多くて楽しい。
超ワガママヒロインだが、見た目が完全にお人形で、逆に冷たい目がそそる。
昔のロココ時代の絵画に出てきそうな雰囲気も、主人公が画家だったという話につながっていく。
毒々しさが魅力へと昇華されている。
首の動き方はクラゲのごとく独特のクネクネ感で、色気ムンムン。
しかしその魅力も徐々に薄れていき…
幸せなシーンがずっと続いてほしい場面で、悪女が出てきて、助けて…とすがってくるから、徐々に名前だけでうんざりしてくる。
それのエンドレスリピート。
悪女もほどほどに、ナオミくらいが可愛いね。
ベティ・デイヴィスの顔はめちゃくちゃ好み!
途中から超意地の悪い安達祐実に見えたが、どちらも大好き。