震災当時はまだ若く、自分や周りに精一杯で情報も過多すぎて、今更だが初めて知ることばかり。
爆発の瞬間も初めてしっかりと見た。あまりの恐ろしさに唖然。
肝が冷えまくる138分。
津波の高さの激しさを何日か前に予想しており、通達まで出していた、という事実は衝撃。
政府の対応もまざまざと映される。
大学教授すら、さまざまなものを忖度して原子力の話をしている現状、もはや専門家すらも素直に信じられない。
そして、ウクライナの原発事故の現場も凄い。
そのままに残された汚れたクマのぬいぐるみ…
ぞわぞわザワザワする廃墟。
超リアルだし長尺なので、突き刺さりすぎて怖くて具合悪くなった。
最後まで見れる気力がなくなるレベルだったが、目を背けてはいけないと思ったし、怖がったりせずきちんと考えなくてはならない。
板書の字がきたなすぎて笑っちゃうんだけど、内容が過酷だから逆に和ませてくるという現象もあり。
現地の訛りまくりのおばちゃんが、一番まともなこと言ってた。
めちゃくちゃ万博に反対してた人たちの歴史は不思議だったが、万博から本格的に原子力発電が始まってしまった、というのも関係してそうだな…
何も終わってないのに、忘れかけて平和ボケしていた自分に喝を入れられた。
全然風化していい問題ではないんだ。
ラストに原発54基の紹介があるが、建設中の文字に目を疑った。
あと福井県に原発が集中しすぎてこわい。
かなりクるけれど、日本に住み続けるなら見なくてはならない気がした。
一本でかなり補完できる内容。