わかめ昆布

日本と原発 4年後のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

日本と原発 4年後(2015年製作の映画)
3.8
震災当時はまだ若く、自分や周りに精一杯で情報も過多すぎて、今更だが初めて知ることばかり。
爆発の瞬間も初めてしっかりと見た。あまりの恐ろしさに唖然。

肝が冷えまくる138分。

津波の高さの激しさを何日か前に予想しており、通達まで出していた、という事実は衝撃。

政府の対応もまざまざと映される。

大学教授すら、さまざまなものを忖度して原子力の話をしている現状、もはや専門家すらも素直に信じられない。

そして、ウクライナの原発事故の現場も凄い。
そのままに残された汚れたクマのぬいぐるみ…
ぞわぞわザワザワする廃墟。

超リアルだし長尺なので、突き刺さりすぎて怖くて具合悪くなった。
最後まで見れる気力がなくなるレベルだったが、目を背けてはいけないと思ったし、怖がったりせずきちんと考えなくてはならない。

板書の字がきたなすぎて笑っちゃうんだけど、内容が過酷だから逆に和ませてくるという現象もあり。

現地の訛りまくりのおばちゃんが、一番まともなこと言ってた。

めちゃくちゃ万博に反対してた人たちの歴史は不思議だったが、万博から本格的に原子力発電が始まってしまった、というのも関係してそうだな…


何も終わってないのに、忘れかけて平和ボケしていた自分に喝を入れられた。
全然風化していい問題ではないんだ。

ラストに原発54基の紹介があるが、建設中の文字に目を疑った。
あと福井県に原発が集中しすぎてこわい。

かなりクるけれど、日本に住み続けるなら見なくてはならない気がした。
一本でかなり補完できる内容。
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