ゆずさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

(1963年製作の映画)

4.0

公衆電話ボックスに逃げ込むシーン。人間が鳥籠に閉じ込められ、鳥が大手を振って外を飛び回る。

birdsより「鳥」のほうが無骨な感じで合ってる 

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

イングマール・ベルイマン『ペルソナ』(1966)のようなふたりの女性や感情転移の物語。ふたりの異なる人物が感情転移するという展開には興味深いものがある。

『欲望のあいまいな対象』(1977)
この映
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.7

各パートでどこのシーンが省かれて、どこの視点が追加されているか

(1985年製作の映画)

3.7

「毛利家は『三矢の教え』で知られる毛利元就の3人の息子たちのおかげで栄えたが、もしもその誓いが守られなかったらどうなるか?」という問いに、3人の娘を持つリア王の悲劇に結びつけて着想したもの

『影武者
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生きる(1952年製作の映画)

3.8

ハッピーバースデー、アップ、お葬式。
見返したら発見がありそう
イワン・イリイッチの死

疑い始める→生き始める
夜の街は反射するものが多く用いられてる
雨だれみたいに言葉をポツンポツンと話す

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.7

ルーカスはC-3POとR2-D2が、百姓コンビの太平と又七をモデルにしたことも認めている。ほかにも、黒澤映画の特徴的技法であるワイプによる場面転換を採用し、レイア姫の男勝りな性格や行動には雪姫の影響が>>続きを読む

カラミティ(2020年製作の映画)

4.0

『帰らざる河』(54)や、女性の主人公が素晴らしい『大砂塵』(54)が印象に残っている。ドリス・デイの『カラミティ・ジェーン』(53)はキッチュな感じがして面白かった。映画の流れとしては、女性は馬車の>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.1

折り合い
例えば、自分の親の結婚する過程とか知らないし、聞いたこともないけど、自分にとっては親だし何の違和感もない。つまり情報を全て知っている必要はない、身近な人間である親であっても情報を知らなくても
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.8

圧巻。後半にかけて美しいカットがより増えた

赤ひげ(1965年製作の映画)

3.8

おとよの目が最初ドブネズミみたいやった
黒澤明の哲学や思想がストレートに描かれている。人情噺

彼岸花(1958年製作の映画)

4.0

赤。他人事と自分事
箒を逆さに立てることは、長居する客が早く帰るようにというおまじない。
本物の絵画を小道具に使うことで、劇の進行に潤いと深さと幅を作る
お母さんチャーミングな人だ。

全く相違する価
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秋日和(1960年製作の映画)

4.0

劇的な起伏を描かないで、人生を感じさせる。世の中は、ごく簡単なことでも、みんながよってたかって複雑にしている。複雑に見えても、人生の本質というものは、案外何でもないことかもしれない。
映画全体が亡父の
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オールド(2021年製作の映画)

3.6

感情的な要素が多すぎると、怖くなくなってしまう。ホテルの部屋に家族が初めて入ったところで、窓の外から左右に行ったり来たりするショットは、『サクリファイス』から参考にしている。
『藪の中の黒猫』この映画
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

コントロールできないものには、非常に美しい善良さが宿っている。例えば、何かにインスパイアされることはコントロールできない。道徳心なんかも、自分ではコントロールできないもののひとつ。偽ることはできても、>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.7

“過去を忘れる気はない”と女性が宣言したらどうなるか興味があった。そういう女性がいると、周りは居心地が悪くなる。彼女は過去を手放しさえすれば、すてきな人生を歩むこともできる。でも、彼女は断固としてつら>>続きを読む

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.5

・仕事を失ったスタッフ、俳優と、商業映画では製作しえない映画を作ること。
・未来を担う若い学生達と、あらたな日本映画の作り方を模索すること。
・苦境にある全国各地のミニシアターで公開すること。

俳優
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オアシス(2002年製作の映画)

4.0

出所したジョンドゥが小さな食料品店の店先で豆腐にかぶりつく場面があるが、これは韓国の風習で刑期を終えて出てきた人間が、身も心も潔白になるようにと白いもの(豆腐や牛乳)を食することによるもの。本来なら迎>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

原作読了

妻との不意の別れをにわかには消化しきれずにいる俳優兼演出家の苦悩を描いていながら、問題の妻を演じる女優に対する演出がいかにも中途半端で、それにふさわしい映画的な存在感で彼女が画面を引きしめ
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.2

STRANGE TO MEET YOU
TWINS
SOMEWHERE IN CALIFORNIA
THOSE THINGS'LL KILL YA
RENEE
NO PROBLEM
COUSI
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.2

Far from Yokohama
A Ghost
Lost in space

国際映画祭では、監督やキャスト、スタッフの席が用意されているが、チケットを買えない人が並んでるって聞いたジムが、彼らに
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.1

淡々と。2本の別れ道
壁に窓を描く

(脱獄のスリルよりも)3人がどこに逃げるか。3人とも自分の目的地なんてない。そのスリルの方が怖いんだよ。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.5

初めてできた彼女と初めて一緒に見に行った映画。今は別れたけど

インターネットで「美女と野獣」をやったらどうなるんだろうというところから発想がスタートしたが、「美女と野獣」もインターネットのSNSも同
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うなぎ(1997年製作の映画)

3.8

最後のパルムドールの発表になって呼ばれたとき、役所は壇上で言った。「どうも僕のことを皆さんが今村昌平だと誤解しているんじゃないか」と(笑)

明らかに使わないカットを撮り始めた。誰かが「何でそんなのを
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